2026-04-02

「取り越し苦労はしたくない」

去年の夏と秋の間くらいに、年に2〜3回くらい会っていた友達が、自分意思天国へと旅立った。自分意思で選んだ人は天国には行けないとかそういうのは一旦置いといて。これは表現として。

それを受けて自分は、友達がその選択肢を選び取らないようにもっと何かできたことがあったんじゃないか結構思い悩んで、しばらく泣いて過ごした。かなり嫌だった。後悔をした。

そこから数ヶ月後、年単位でかなり長いこと仕事を探している別の友達が、あまりにも仕事見つからいからもう死んじゃおっかな、とか言い出した。いや言うてるだけでしょと思う一方で、ほんとに旅立っちゃった方の友達の顔が浮かぶ。例えばここで話を聞いて、一緒に仕事を探したり、見つかるように何か協力したとして、自分には一切の利益が無い。自分時間を人のために使うことになるし、完全ボランティアだし、大変そうだしむしろ損だ。しかし前と同じ後悔をする可能性に、胃が痛んだ。二度と後悔したくなかった。できる範囲で少しだけ、仕事探しに協力することにした。

求職中の友達は、かなり狭い範囲職種仕事を探していて、他の仕事はできないしやりたくないとのことだった。かなり昔にその職種で働いていたが、なんやかんや色々あって仕事が全て無くなって、今の状況に至っている。そして同じ業界内(割と狭い)で同じ職種(かなり絞ってる)で仕事を探している。言い方はアレなんだけど、一度失敗してることに対してノープラン体当たり再チャレンジをしようとしている形になる。そんな無防備な事やったこと無いからわからなかったけど、頭を絞った。それはなかなか難しいとは思うけど、どうしてもってことならせめて作戦立てようぜ、と提案した。

友達は、ここ数年は社会福祉で生きており、自分ではほとんど働いていないそうだ。しかしゆくゆくは自分の足で立って歩いていきたいとのこと。そこで、求める職種人生一発逆転を狙うのではなくスモールステップを踏んで、まずは簡単アルバイトでもしてはどうか、いきなりちゃんと働いたら骨を折るんじゃないか、準備運動した方がいいのでは、と話してみた。

すると、アルバイトをするとその分保護費が減るからアルバイトとか意味無いんだよね、と言われた。「取り越し苦労はしたくない」とも言った。

この会話は、友達書類選考の際に提出するための資料を、そういうのが得意な自分が3時間くらいかけて一人で整えている最中に行われた。本来は完全に本人がやるか、人にお金を払って依頼するべきやつだ。仕事だったら相場的にたぶん3万円ちょっとは稼げてた。

繰り返すが、この友達仕事が見つかろうが見つからなかろうが、自分には関係無い。少なくとも利益らしい利益は一切無く、時間気持ちを割いたり頭や手を動かしている分、損ですらある。しかし最悪の後悔だけはしたくないと思ったからやっている。これはあくまで後悔したくない自分のためで、自己満足から、正直何を言われたってよかったはずだった。しかし、この「取り越し苦労はしたくない」を聞いた瞬間思った。俺いまめっちゃ取り越し苦労してんなあ、と。

自分の足で立って歩きたいという最初言葉を信じて協力したけど、本当の意思はそれじゃなかった。こっちがどれだけ仕事が見つかるようにがんばったって、本人がこれじゃ仕事が見つかるはずが無い。だからこれは取り越し苦労だ。意味いから。取り越し苦労を一切せずに、最初からずっと好きなことだけして自力で生きてる人ってこの世に何人くらいいるんだろう。取り越し苦労を繰り返していろいろなものを積み上げた結果が今立っている場所なんじゃないのか。自分自分の足元見てみてここじゃ嫌だと思うなら、自分で積み上げるしか無いんじゃないか。今好きなことだけして生きてるように見える人たちだって、そこに至るまでにかなり色いろんなものを積み上げてきたんじゃないか自分はこうやって生きてきちゃったから、一切の取り越し苦労をせず最初から好きなことだけして自力で生きていく方法は、正直本当にわからない。申し訳無いけど、これ以上は力になれないかも、と思った。誰かを助けようとするって、生半可な気持ちじゃできないみたいだ。

提出書類を整えてあげる、というのは自分で言い出したことから、それはしっかり最後までやり切った。できたよと言ったが「うん」しか言われなかったので、こういう時はありがとうって言うんだよと言うと、「言い慣れてないから…」と言われた。

この友達に協力を申し出た理由は、自分が後悔したくないから、という完全な自己満足だった。完全に自分のためだ。しかし途中で逃げた。この無意味さは正直無理だった。もしもこの先最悪の事態がまた起きたら、きっとまたかなり後悔すると思う。起きないでほしいまじで。あの時もっと付き合っとけば、仕事見つかるまで一生話聞いとけば、とか、できもしないこと思うかもしれない。わかってる。でもできなかった。何があっても後悔しないほどやり切ったかと言われたらやっぱり全然で、後悔の可能性を残す方を自分で選んだ。たぶん友達という関係性、距離感とはまた違う関わり方をしてしまったんだと思う。ほんとはもっとやり方があって、その選択自分が間違えたんだと思う。また違う友達にこの話したら、お前それやってることほぼ福祉だよ、と言われた。そうだよな。ただ、最悪の事態、今回に関しては起きないとも思うんだよな。だって無理に仕事しなくても生きていけるわけだし。仕事見つからなくていいんだよ。俺たくさん働いて納税するからさ、もうそれ使って生きててくれよ。俺がお前にできるのそれくらいかも。そんでたまに話聞くよ。それくらいかも。ごめん。自分で始めた物語なのに逃げちゃったから、とにかく生きててくれなんて言える立場じゃないんだけど。でもめちゃくちゃ願ってるよ。それくらいかも。ごめん。

追記

取り越し苦労って言葉の使い方が間違ってたらしい。バカでごめん。首括ります

  • バカと友達でいるこつはな、バカを言った時はちゃんと殴ること。 できれば物理でね。 バカというのは、倫理的に唾棄すべきことすらも含む。 そして、殴った後は、忘れてそのまま飲...

  • 増田はえらい。すごいよ。支援を途中で投げ出したことに罪悪感があるのかもしれないが、他人同士なのにそこまでやってあげた時点で十二分にすごい。自分の気持ちのためだろうがす...

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