2026-03-12

映画ブラックボックス を見た

よくよく考えたらこれどういう倫理観で見たらいいの?って感じのブラックジョークみたいな映画だった42点。

 

交通事故あい妻を亡くし記憶障害を患った主人公事故前の感性も戻らず、性格も変容、就職も決まらず困り果ててしまう。そんな中、神経科医者記憶を鮮明に映像化するブラックボックスという装置研究をしておりその実験体に自分を所望していることを知った主人公は迷いながらも実験体を志願。しか装置に繋がれて見た映像自分の中に残る記憶とは全く違うものだった。治療を進める中で主人公自身の中に眠る恐るべき陰謀対峙していく。

みたいな話だっけ?

 

で、もうネタバレちゃうんだけど。

実はこの神経科医者マッドサイエンティストで2年前に死んだ自分の息子の脳波を保存していて、交通事故脳死した主人公の脳に自分の息子の脳波転送主人公の中に自分の息子の人格転移させていて、ブラックボックス転送した脳波を強化、固定するための装置だったのだ!という世にも奇妙な物語的なアイデア一発勝負作品だった。

なんかもっといい感じの展開にできただろと思うんだけど、このアイデア以上に見るものほとんどなくて、なんかふ~んって感じで終わっちゃったのがもったいなかった。

よくある記憶喪失による「自分の知らない自分ものに「実在した他人人格を植え付ける」という一ひねりを加えただけの作品にすぎなくてそれが作品に深みを加えてはいなかったかな。

もろちん、生き返った死人はDV男で妻とやり直そうとするも結局感情を抑えられず拒絶され、母からブラックボックス内に登場する謎の男 a.k.a. 元の身体の持ち主(主人公)を殺すことでこの身体自分のものにできる、完全復活できるんや!と言われて試みるけど、実験室にやってきた主人公の娘の声を聴いて「もう悲しむ人を増やすことはないんだ」と身体主人公に明け渡し暗い部屋に消えていくという悲しい成長、贖罪エンドはわからんじゃないけど、でもそもそもこいつが悪人なのが悪いしなぁ。しかも成長に至るドラマも薄い。親子愛の力、エモの力で逆転勝利ってのも工夫がない。

 

あとブラックボックスの使い始めは記憶が定着していないので人の顔がボヤボヤってなっててよくわからないって演出があって、髪型の感じとかが主人公と死人の妻、娘でよく似てるから「同一人物だけど違う場所にいた記憶」みたいなミスリードがあるんだけど、これって黒人女ってみんなソバージュ爆発させたみたいな髪型してるよね~見分けつかないよね~っていう、一種ステロタイプジョークなの?ってのが気になっちゃった

死人の方の人格が粗暴で感情的でDVに走る奴っていうのも黒人偏見の具現化みたいに見えてきちゃうし、そうなるとタイトルの「ブラックボックス」のブラックもそういう意味なの?ってなっちゃう。でもこの映画ブラックしか出てこないから、じゃあこれは誰に向けた偏見なんだよって感じ。結局面白いアイデア思いついちゃった!以上のものあんまない作品に見えたかな。

最後にクビになったマッドサイエンティストが家でブラックボックスを再建して息子の脳波DL。その機械をニタニタしながら覗き込むところで終わるんだけど、でもたぶんそいつが見たいのは息子の姿であって息子の記憶ではないと思うんだよな。自分の息子が嫁殴って怯えられてるところ見て何が楽しいんやと思いました。

 

記憶の謎を追うところまでは記憶喪失サスペンスとして一定の強度はあるし演出も悪くないし何より音がいいので楽しめると思うんだけど、アイデアバレしてからは実は他人人格でした~以上の広がりがあんまないのでなんか微妙な感じになるかも。まぁサスペンス好きにはちょろっとオススメ

記事への反応(ブックマークコメント)

ログイン ユーザー登録
ようこそ ゲスト さん