2026-04-21

[] どぅる天 / ドゥル天

ドゥル天(どぅるてん)は、タイモを使った沖縄県の揚げ物料理ドゥルワカシーに衣を付けて揚げることで作る[1][2]。ひらがなで「どぅる天」とも書く。沖縄県郷土料理だが、その歴史は新しい。

 

概要

ドゥル天とは、ドゥルワカシー(泥沸かし)の天ぷら、という意味である。ただし、通常の天ぷらのように小麦粉と卵を使った衣が使われるわけではない。発祥店のうりずんでは、元々は素揚げをしていたが[3]、その後はコロッケと同様にパン粉を衣に使うようになっている[3]。片栗粉を衣に使う場合[2]など、ほかにも様々なバリエーションがある。

 

ドゥルワカシー琉球王国時代から伝統料理で、南西諸島タイモ(田芋)や芋茎に、だし汁を加えて煮込み、豚肉かまぼこシイタケを加えて練りつぶして作る、キントンのような食感の料理である

 

歴史

昭和52年(1977)年ごろのある日、那覇市琉球料理店「うりずん」で、料理人が、売れ残ったドゥルワカシーもったいないと思い、これをコロッケのように丸めて油で素揚げにしたところ、店主やスタッフに大好評で、まかないやおやつになった。その後、素揚げではなくパン粉を使った衣揚げに改良。その存在が店の客にも知れ渡り裏メニューとして提供したところ大好評となったため、「うりずん」の定番メニュー格上げされた。それが広まり現在では全国各地の沖縄料理店でも提供されるようになった[3]。

https://fun.okinawatimes.co.jp/columns/gourmet/detail/8400

ルーツはどこ

 

2019年5月23日更新

 

発祥那覇市うりずん沖縄ぐるめ ルーツはどこ!?

Vol.2 ドゥル天

2回目は、居酒屋定番メニューとして知られる「ドゥル天」がテーマ沖縄伝統料理、「ドゥルワカシー」をルーツに持ち、那覇の老舗居酒屋誕生したドゥル天の魅力や誕生きっかけなどを探ります

内人伊東一洋(トラベローグ)

 



ドゥル天の誕生は、那覇市安里居酒屋古酒琉球料理うりずん」(以下、うりずん)が定説となっている。まずは、うりずんについて紹介する。

 

うりずんは、昭和47(1972)年8月15日那覇市安里創業創業者は後に「古酒の番人」とも呼ばれる土屋實幸さん。土屋さんは泡盛にこだわり、当時沖縄にあった57泡盛酒造所の泡盛をすべてそろえて営業を始め、今では東京にも支店を持つなど全国的知名度を誇っている。

 

ドゥルワカシー再利用もったいないから誕生

 

残念ながら土屋さんは2015年に亡くなっているため、ドゥル天誕生について店長下地信幸さんに聞いた。

 

「当時はウイスキーが人気だったので、泡盛を飲む人はごく少数でした。そのため、開店後数年はお客さんがほとんどいなかったようですよ」とのこと。今では考えられないが、実はこのことがドゥル天誕生きっかけとなった。

 

昭和50(1975)年から約5年間、うりずんアルバイトをし、現在泡盛百年古酒元年理事長を務める知念博さんによると、うりずん初期のメニューは、沖縄料理が6~7品セットになった『うりずん定食』のみ。ジーマーミ豆腐ラフテー豆腐ようなどで、その中にドゥルワカシーも入っていたという。

 

「当時はお客さんが少なかったか料理が余ってしまい、田芋を使ったドゥルワカシーは日持ちしないため廃棄処分になる。ある日、もったいないと思った料理人がコロッケのように丸めて油で揚げたところ、土屋さんやスタッフに大好評で、まかないやおやつに。その存在がお客さんに知れ渡り裏メニューとして提供したところ、次々と売れたため、定番メニュー格上げしました」

 

昭和52(1977)年頃の出来事という。ドゥルワカシーてんぷらにしたから「ドゥル天」と名付けられたその料理の人気に火が着くとともに、うりずんも繁盛。今日の礎を築くこととなった。

 

 

 

ドゥル天648円。例えるなら田芋コロッケだが、ずっしりと重く存在感がある

 

 

「180度の温度で約5分ほどで揚がりますよ」と調理担当する糸洌朝徳さん

 

 

ドゥル天の元となったドゥルワカシー540円

 

 

糸洌さん(左)と下地信幸さん

表面サクッ中はモッチリ 田芋特有の甘みと密度

 

もととなるドゥルワカシーは、琉球王国時代から続く伝統料理ひとつ田芋芋茎にだし汁を加えて煮込み、豚肉かまぼこシイタケを加えて練りつぶす、手間のかかる一品だ。形状はキントンに似ているが、粘りがとても強く、また田芋ほのか甘味に加え、シイタケなどの素材の風味が口の中に広がり、酒肴としても十分成立している。

 

ドゥル天は、かつてはドゥルワカシーをそのまま丸めて揚げていたが、現在ではつなぎにパン粉を使ってフライに。そのため表面はサクッと香ばしく、中はドゥルワカシー同様、田芋特有密度が濃いモッチリとした食感だ。30年以上にわたりうりずん調理担当する糸洌朝徳さんは「1日11キロ(約60食分)揚げたことがある」と胸を張った。

 

 

当時を振り返る知念博さん

 

 

先代店主の土屋實幸さん(提供吉見万喜子)

 

 

創業間もない頃のうりずん提供吉見万喜子)

 

 

店舗情報

古酒琉球料理うりずん地図

那覇市安里388-5 

098‐885‐2178

17時30分~24

無休

 

 

伊東一言

もったいない精神からまれた「ドゥル天」。令和の時代も変わらず愛され続けてほしい(^^♪

 

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