JR東日本は11月23日未明から24日午前10時20分ごろまで、約34時間かけて品川駅付近で線路切り替え工事を実施。切り替え後、品川─田町駅間にある車両基地(旧田町車両センター)を廃止し、その東側に新設した車両基地の一部使用を開始した。
線路切り替え工事のために、東海道線は東京─横浜間で23日終日と24日午前10時20分ごろまで運休した。23日は祝日だったとはいえ、工事のために終日運休したのは異例。横須賀線も24日初電から10時20分ごろまで、発着駅を新宿駅または大崎駅に変更した。特急も一部運休したり、発着駅を変更したりした。
実施した工事の内容は次のとおり。同社によれば、全体で約1400人の作業員を動員した。
品川駅の横浜方で、東海道線7~12番線と横須賀線13~15番線の計9線分の駅進入・進出ルートを変更する大規模な配線改良を実施した。鉄道クレーンを2台使って、品川駅の東京方で組み立てた分岐器を横浜方に運搬し、6組の分岐器を新設し、5組の分岐器を撤去した。
車両基地の東京方では、分岐器1組を撤去し、新車両基地と東海道線の上り線を接続した。
切り替え工事完了後、新車両基地とともに、改修した品川駅の9、10番線の使用も開始。一方、7、8番線の使用を停止した。