yoshiepen’s journal

さまざまな領野が摩擦しあい、融合し、発展するこの今のこの革命的な波に身を任せ、純な目と心をもって、わくわくしながら毎日を生きていたいと願っています。

戴冠式での厳然たる事実——英国王にとって秋篠宮夫妻は「詐欺師」(nothing more than frauds)でしかなかった!

結論はタイトル通り。秋篠宮夫妻はチャールズ新国王にとってはまるで「お呼びではない屑」だった事実が明らかになったこと。それを確信したのが機内で見たドキュメンタリー・フィルムだった。

ポルトガルのリスボンに8日から17日まで旅行していた。あまり乗り気ではなかったのだけれど、「コロナ明け」で欧州に頻繁に出向いている連れ合いの「推し」に負けてしまった。とはいえ、私一人の旅行(今まで海外、国内共に同行者無し)である。さらに不本意にも、航空券はビジネスでとってしまった。エミレーツ航空でなんと60万円弱!この額に見合うサービスではなかったし、中東文化には馴染めそうにもなかったので、まったくの無駄な投資だったというしかない。まあ、それがわかったのが一番の収穫かもしれない

リスボンではオペラを見るはずが、「月一」の開催しかなく、その日に外れてしまった。滞在中に二つばかりあった演劇も英語の字幕サービスはなく、結局諦めた。欧米旅行の目的が演劇・オペラの観賞である我が身にとっては意味のない旅行。口惜しい。こんなのは初めての経験。米国、英国、プラハ、ベルリン、ミラノであれ(これらの都市では毎日のように開催されている)演劇、オペラ共に観賞できたのに。一体、ポルトガルはどうなっているのって、思わず無い物ねだりをしてしまった。これなら、ベルリン、プラハ、ミラノに出かけるべきだった!いわゆる「観光」に興味のない当方にとって、リスボンは対象外だったということ(ポルトガルファンの方、ごめんなさい)。

一つ良かったのは、エミレーツ飛行中に見たドキュメンタリーフィルム。題して『Born to be the King』。チャールズ皇太子を扱った2022年制作のドキュメンタリー。発表はエリザベス女王崩御直前の予定だったのだけれど、その後の公開となった。その要諦については以下。

59min 2022

A speculative look at what sort of sovereign King Charles III might be, told through the assessments of people who know him well or who have worked for him.

59分のフィルム。日本に帰国してから公式サイトにアクセスした。このドキュメンタリーはチャールズ新国王(この時点では皇太子)がどのように自身の立場を認識し、それに真摯に向き合っているかをかなり赤裸々に描いたものだった。この点で、さすが演劇の国=英国だと思う。容赦ない厳しさ、辛辣さがそこかしこに見られた。非常に興味深かったのでフライト往復で合計3回も見てしまった!

さらなる付加情報が「Trivia」として公開されている。以下。

Trivia

This documentary was commissioned in 2010 with the intention of being broadcast three days after the eventual death of Queen Elizabeth II. However, the BBC executives instead decided to release it on the BBC iPlayer, rather than being broadcast on television. Writer and producer John Bridcut said: "I think they were afraid of being accused of not giving the death of the Queen sufficient time and respect."

2022年9月に女王が崩御されたのを受けて、このドキュメンタリーの公開は最近まで待たれたということ。フィルムのキャストは以下の通り。

 

錚々たる面々。

英国元首相のブレイヤー、キャメロンが入っている。それぞれにチャールズが引き継ぐ重荷に対して、同情的だった。それと同時に、彼を「人」として信頼しているのが窺えた。その他、英国連邦の重鎮達も、おしなべてチャールズに対する信頼度がとても高かった。それも盲信ではなく、事実を背景にしての信頼だった。これらは、「チャールズ国王」にとって、高くカウントすべき要素だろう。

驚いたのが、演劇関係者がその「証言」の中に入っていることだった。劇作家のトム・ストッパードは言うに及ばず、英国演劇を代表する演劇人が名を連ねていた!ジュディ・デンチ(Judi Dench)を始めとするいわゆるシェークスピア劇役者の面々である。日本では想像もつかないかもしれないけれど、英国における彼(女)らの存在度は桁外れに高い。女優ジュディ・デンチの卓抜した演技力については、このブログでも2016年、2013年に以下のように記事をあげている。

www.yoshiepen.net

www.yoshiepen.net

彼女は「本物」である。その彼女が高く評価するチャールズ。これは大いなる援護射撃だろう。チャールズはシェークスピア劇にひとかたならに思い入れがあったと彼女は証言する。もちろんそれにはシェークスピアが王室の先祖を描いているということもあっただろうけれど、チャールズ自身が演劇のエッセンスである「劇的なるもの」、市井の人間の「人情」に対して、並外れた興味と理解を持っているからだと彼女は証言する。彼はまごうことなく「演劇人」なのだ。チャールズはシェークスピアの演劇に対するオマージュを持っている人、つまり同種の演劇人だとデンチは確信していたのだろう。

とても面白かったのが、ロイヤル・シェークスピア劇団の『ハムレット』でのワンシーン? ワークショップだったのかもしれない。あの有名なセリフ、「To be or not to be, that is the question」を劇団員がそれぞれに表明する場面。この台詞のどこを強調するか、それぞれに演って見せる。あのカンバーバッチも演って見せている。後に続くはジュディ・デンチ。そして、最後に登場したのがチャールズ皇太子。彼が最も力点を置いたのが「question」部。会場は大笑いの大喝采だった。もちろんそれは、彼自身が己の世間の評価が「question」であることを知りつつ、それを逆手にとってのものだった。このニクイ演出。ニクイ舞台。ここまで己を客観的に「演じる」ことできるチャールズの諧謔精神。それこそ本物の知性である。

このチャールズが偽物の秋篠宮一家に「向き合う」ことはなかったに違いない。彼らが陛下ご夫妻に対する直々の招待状を横取りしたことは、明々白々。その事実を軽く見過ごすことはなかっただろう。政治的な思惑は一重に政治家のもの。王家とは何の関わりもない。

チャールズ新国王が秋夫婦に感じていたのはおそらく軽蔑、侮蔑。いくら鈍い秋夫婦でもそれをひしひしと感じたに違いない。付け加えるなら、欧王室はみなさん親戚であり、情報も共有しているはず。となれば、平成夫婦による雅子さまへの「虐め」は当然のこと全員がご存知だったに違いない。前皇后が女帝のごとく皇室をしきり、外交の采配を振るっていたことも周知の事実だったはず。

その英国が、あるいは他の王室が秋夫婦に気遣うはずもなし。言葉が不如意な夫婦は完全に蚊帳の外。ましてや、今回の二人の戴冠式出席が天皇皇后両陛下から「強奪した」ものだという情報が共有されていた事実が明らかだった以上、アホ二人が期待するような「favorableな対応」は一切なかったはず。いくら鈍い秋夫婦にも、欧王室の方々のあからさまな「無視」や「侮蔑」は感じられたことだろう。堪えたことだろう。ザマミロである。

こんな知性の片々もない秋夫婦を送り出したことに、政府、宮内庁はどう落とし前をつけるのか。まともな知性、あるいは常識を持った人間はいないのか。これだと英国をはじめとするまともな国からは軽蔑されこそすれ、まともに対峙してもらえない。ただ単に「金蔓」としか認識されない、哀れな国になってしまう。情けなさもここまでくれば、一国民としてただ泣くしかない。

次の選挙では秋と同等のアホな岸田が率いる自民党には票を入れないようにしましょう。「日本の恥」を撒き散らす彼らをぶっ潰さないかぎり、日本の未来は暗いままだろう。真剣に考えてほしい、日本の皆様!