しんかく‐せいぶつ【真核生物】
真核生物
真核生物 [Eucaryote(s)]
真核細胞は中心に核膜で包まれた核をもち、その中に複数個の染色体が存在する。染色体はヒストンなどの塩基性タンパク質と結合した二重らせん(2本鎖)DNAである。核内には核小体(仁)もみられることがある。一般に有糸分裂で増殖するが、藻類、原虫、真菌、粘菌のように胞子または鞭毛をもった遊走子や栄養細胞自体の発芽で増殖する場合もある。
細胞質内には複雑に分化した膜系の小器官が存在する。呼吸代謝を行うミトコンドリア、光合成を行う葉緑体、タンパク質を合成するリボゾームが多数存在する小胞体、種々の加水分解酵素を含んで高分子物質を消化するリソゾーム、ムコ多糖などを合成するゴルジ体などは重要な膜系の小器官である。細胞質は薄い細胞質膜で包まれているが、高等植物、単細胞藻類および真菌の細胞には細胞質膜の外側に厚い細胞壁がある。しかし、高等動物や原生動物の細胞には細胞壁はない。
真核生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/17 03:10 UTC 版)
真核生物(しんかくせいぶつ、羅: Eukaryota、英: eukaryotes)は、真核生物ドメイン Eukaryota (Eukarya) と呼ばれる分類群を構成し、細胞の中に核膜に包まれた核を持つ生物である。すべての動物、植物、菌類、そして多くの単細胞生物は真核生物である。真核生物は、原核生物の2つの分類群すなわち細菌と古細菌と並び、生物(生命を持つ存在)を構成する主要な分類群の一つである。真核生物は原核生物に比べ個体数としては少ないが、サイズは一般的にはるかに大きいので、その集団的な地球規模での生物量(全球バイオマス)ははるかに大きくなる。
- 1 真核生物とは
- 2 真核生物の概要
真核生物
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/05 00:00 UTC 版)
「一本鎖プラス鎖RNAウイルス」の記事における「真核生物」の解説
(+)ssRNAウイルスは、植物ウイルスとしては最も一般的なタイプである。海洋ウイルスのメタゲノミクスでは、ピコルナウイルス目が極めて優勢であった。これらのウイルスは、単細胞真核生物に感染すると考えられている。 脊椎動物に感染する(+)ssRNAウイルスには8つの科があり、そのうち4つ(ピコルナウイルス科、アストロウイルス科、カリシウイルス科、ヘペウイルス科)がエンベロープなし、4つ(フラビウイルス科、トガウイルス科、アルテリウイルス科、コロナウイルス科)がエンベロープありである。アルテリウイルス科以外の全てにヒトの病原体が少なくとも1つ含まれている。アルテリウイルス科は動物の病原体としてのみ知られている。多くの病原性(+)ssRNAウイルスは、節足動物内で増殖しそれらの吸血活動によって脊椎動物に伝播されるアルボウイルスである。メタゲノミクス研究により、昆虫のみを宿主とする多くのRNAウイルスが同定された。
※この「真核生物」の解説は、「一本鎖プラス鎖RNAウイルス」の解説の一部です。
「真核生物」を含む「一本鎖プラス鎖RNAウイルス」の記事については、「一本鎖プラス鎖RNAウイルス」の概要を参照ください。
真核生物
「真核生物」の例文・使い方・用例・文例
真核生物と同じ種類の言葉
- 真核生物のページへのリンク