細胞質
細胞質
細胞質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/07 19:11 UTC 版)
細胞質は内質と外質の二層に分かれている。細胞質内質は多くの場合色素を含んでおり、赤色、赤褐色、黒色などを呈する。細胞核やミトコンドリア、ゴルジ体、ペルオキシソームなど、大部分の細胞小器官は内質に含まれている。アカンタリアの成体は、アンフィリチウム目のものを除いて多核である。小器官の他に、共生藻である褐虫藻も細胞質内質に含まれている。海洋に存在するアカンタリア個体のおよそ半数は共生藻を持つという報告もある。共生藻の挙動は宿主の生活環の影響を受け、特に有性生殖時には共生藻が失われる事が知られている。 細胞質を内外に仕切る中心嚢はプレート状に配列した微小繊維から成り、各プレートには棘針が通る孔が空いている。微小繊維は孔部を完全に避けて配置されているわけではなく、myonemes と呼ばれる収縮性繊維を介して棘針に接続している。中心嚢の外側にある細胞質外質は、網目のように絡み合った原形質と放射状に伸びる軸足からなる。外質のさらに外側には、capsular wall や periplasmic cortex と呼ばれる複層の繊維性細胞外マトリックスがある。外質や細胞外マトリックスは柔軟で、細胞の浮力の維持や、餌の捕捉の役目を担っている。
※この「細胞質」の解説は、「アカンタリア」の解説の一部です。
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細胞質
「細胞質」の例文・使い方・用例・文例
- 細胞質
- 細胞質によって
- 粘菌のような有機体におけるいくつかの段階の細胞質の特性の多核性の薄い広がり
- 鞭毛の周辺に細胞質の襟があるスポンジの中の有鞭毛の細胞のいずれか
- 透明の非顆粒の細胞質
- 細胞質の、または、細胞質に関する
- 細胞質体の、または、細胞質体に関する
- 核分裂に続く細胞の細胞質分裂の、または、核分裂に続く細胞の細胞質分裂に関する
- 細胞質の染色切片を通り抜ける光の強度を測定することによって、細胞の中の化合物を見つけ特定するのに使用される光度計
- 細胞質の好塩基性
- 細胞質を取り囲む薄い膜(脂質の二重層)
- 核からなる生物学的単位とそれが相互に作用する細胞質の単位
- 生きている細胞の物質(細胞質と核を含む)
- セルの形とコヒーレントを与える多くの生体細胞の細胞質のアクチン・フィラメントと微小管の顕微鏡のネットワーク
- さまざまな粒子とオルガネラが浮遊している細胞質の水性部分
- 細胞質の外の粒状班のない層
- 細胞の細胞質の内側部分
- 細胞の細胞質の透き通った非粒状の部分
- 大部分の細胞の細胞質で見つかる細胞小器官(特に白血球と肝臓と腎臓細胞で)
- タンパク質合成がmRNAの下で行われる場所である細胞質の小顆粒
細胞質と同じ種類の言葉
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