ちい‐るい【地衣類】
地衣類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/13 02:36 UTC 版)
地衣類(ちいるい)は、菌類(主に子嚢菌や担子菌)のうち、藻類(主にシアノバクテリアあるいは緑藻)を共生させることで自活できるようになった生物である[1]。一見ではコケ類(苔類)などにも似て見えるが、形態的にも異なり、構造は全く違うものである。
- ^ 柏谷博之 2009, p. 10.
- ^ 白水貴(日本語) 『奇妙な菌類 ミクロ世界の生存戦略』NHK出版、2016年4月9日。ISBN 9784140884843。
- ^ 杉山純多, 岩槻邦男 & 馬渡峻輔 2005, p. 308.
- ^ 柏谷博之 『地衣類のふしぎ コケでないコケとはどういうこと? 道ばたで見かけるあの“植物”の正体とは?』SBクリエイティブ、2009年10月24日。
- ^ a b c d e f g h i 【イチからオシえて】不思議な生き物「地衣類」大気汚染、ヒートアイランド現象の指標にも『毎日新聞』朝刊2017年12月20日くらしナビ面(2022年11月20日閲覧)
- ^ 嶋田英誠. “野草譜 サルオガセ”. 跡見群芳譜. 2021年1月29日閲覧。
- ^ 黒川逍 1996, pp. 12–13.
- ^ “「雪茶」との関連が疑われる肝障害の事例”. 「健康食品」の安全性・有効性情報. 国立健康・栄養研究所. 2021年1月29日閲覧。
- ^ “地衣類とは”. 日本地衣学会. 2022年8月18日閲覧。
- ^ “地衣類とは”. 地衣類研究会. 2022年8月18日閲覧。
地衣類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/02 09:03 UTC 版)
地衣類は、コケ類と間違われやすいが、菌類の作った構造の内部に藻類が共生して成立している、複合的な生物体である。これらを分けることも不可能ではなく、それぞれに独立した生物と見なすことも可能である。しかし、地衣類を構成するのは菌類であるから、菌類の分類体系に組み込まれている。実際には、地衣類における藻類と菌類は強く結びついて生活しており、両者が揃うことで形成される成分があったり、特殊環境で生活できたりといった面もあることから、以前は独立した生物群と見なす考えもあった。地衣類を構成する菌類としては子嚢菌が多く、担子菌もある。あるいは複数の分類群の菌類から構成される地衣類もある。構成する菌類が不完全菌からなる地衣類は、不完全地衣と呼ばれる。構成する菌類が複数系統あることから、平行的に地衣類が出現したと考えられている。
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地衣類
「地衣類」の例文・使い方・用例・文例
- 岩の上で成長するシダと地衣類の
- 地衣類と菌類の裸子器の、または、地衣類と菌類の裸子器に関する
- 多くの地衣類や子嚢菌類にある、キャップの形をした子嚢果
- 地衣類の科を含む
- 地衣類の属を含む
- 現在分割地衣類を構成する有機体に対するかつての区分に特に使用されるカテゴリー
- 子嚢盤を生成するすべての地衣類のいくつかの分類系に使用される区分
- 地衣類の真菌科
- 木に成長する緑色がかった灰色の垂れ下がった地衣類
- 平らな葉状体があるサルオガセ科の低木状の地衣類
- 地衣類の科
- 主に北方地域の葉状地衣類
- 山や北極圏に成長する分岐した平べったい一部立ち上がった葉状体のある地衣類
- 維管束組織のない有機体:例えば藻類、地衣類、菌類、苔
- 酸性溶液では赤になり、アルカリ溶液では青に変わる色剤(地衣類から作られる)
- 菌類や地衣類の体内にあって,多数集まった細胞群
- 地衣類に属する植物
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