形容詞
形容詞とは
形容詞とは、物事の状態や性質が「どのようであるか」を表現する言葉です。現代日本語における形容詞は、例えば「かわいい」「美しい」のように終止形が「-い」で終わる語形であり、もっぱら「述語」または「連体修飾語」として用いられます。
連体修飾語とは「体言に連なる修飾語」という意味であり、つまり名詞(あるいは代名詞)を形容する品詞です。「体言」とは「活用形がなく」「主語として使える」類の言葉であり、すなわち名詞あるいは代名詞のことです。ちなみに、体言に対し「活用形がある」品詞を総じて「用言」といいます。形容詞は「用言」に属します。
形容詞は「品詞」の一種(下位概念)です。品詞とは、言葉を機能や役割に基づいて分類した、文法上の区分です。主な品詞の種類としては、「形容詞」の他に「名詞」「動詞」「副詞」などが挙げられます。
形容詞と副詞との違い
形容詞と同様、「副詞」も、他の品詞を修飾して「どのようであるか」を表現する品詞です。形容詞は「連体修飾語」として機能しますが、副詞は「連用修飾語」として機能する、という点に形容詞と副詞の違いがあります。簡単にいえば、形容詞は名詞を修飾し、副詞は動詞・副詞・形容詞といった名詞以外の品詞を修飾します。
この「形容詞は名詞を、副詞は名詞以外を」で区分する捉え方は、英語の文法にも適用できます。
品詞の区分そのものは、日本語に限らず、(英語であれ、中国語であれ、ラテン語であれ)、どんな言語にもあります。ただし、品詞の区分や種類や扱い方は、あらゆる言語において共通、というわけではありません。たとえば、日本語の「助詞」は英語の品詞の区分にはありません。英語の「冠詞」は日本語にはありません。そして、形容詞は、大体どんな言語体系にも該当区分のある品詞です。
形容詞は英語ではadjectiveという
英語では「形容詞」は adjective といいます。adjective はラテン語を語源とする単語で、根本的には「付加する」「付加的な」という意味があります。adjective の語根は「adject -ive」という風に分解できます。「adject」が「付加する」「添付する」という意味を示します。「‐ive」は「そういう性質がある」という意味を加える接尾辞です。しかし「adject」は英語の中では廃れ(死語となり)、現代英語では使われなくなっています。その派生語に当たる「adjective」は、純粋な文法用語となって今も残っています。
けいよう‐し【形容詞】
形容詞
形容詞(複合語を含む)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/11 09:25 UTC 版)
茨城には形容詞のカリ活用が今でも日常語に残っている。 あぎれっぺ:飽きっぽい。「飽きる」の意味の動詞は「アギレル」。 あつこい:厚みがある。 いしこい・いしけー:(1) 醜い。見た目が悪い。(2) 粗末な様。(3) 出来が悪い。(4) 良くない。 うっとせー・うっとおし:(1) うるさい。(2) 鬱陶しい。主に天気についてのあいさつに使うことば。 えがい:大きいの意。「イカイ」とも。茨城弁では標準語の「大きい」と「でかい」の両方に対応し、ニュアンス使い分けは行われない。たまに「デガエ」が使われる。 おがし:(1) おかしい。「あの漫画、オガシかったど」→(あの漫画、おかしかったよ) (2) 恥ずかしい。「ハツカシイ」より普通に使われる。「シトのメエで喋んのオガシくてやだオラ」→(人の前で喋るのが恥ずかしくて嫌だ俺) おもしー:面白い。 きかね:乱暴な性格の人のこと。荒々しい性格の人を指す。「あのガキメは、キカネな」→(あの子供は、乱暴な性格だな) こきたね:小汚い。 こっぺくせー:でしゃばりな様。小生意気な様。 こわい:疲れた・くたびれたの意。「疲れる」は「コワグ ナル」。「あー、コワイコワイ」→(あー、疲れた疲れた)。 しょっぺ:塩辛いの意。茨城弁では標準語の「塩辛い」と「しょっぱい」の両方に対応する。「味噌汁がショッペ」など。 すっかい・すっけ:酸っぱい。「スッカイ」は県西の一部地域を除く。 すっこい:ずるい。こすい。 せずね・せづない:(1)「貧しい・貧乏な」の同意語だが茨城弁では日常語的に扱われる。形態的には標準語の「せつない」にあたる。 (2) 悲しい。 せまこい・せまっこい:狭い。 ちっちぇ・ちんこい・ちんちゃい:小さいの意。茨城弁では標準語の「小さい」と「ちっちゃい」の両方に対応し、ニュアンスの使い分けは行われない。 つらっぱじねー:厚かましい。恥知らずの様。 とほーずもねー:途方も無い. なめこい・なめっこい・なめっけ:滑らかな。 なんちゃない・なんちゃねー:何と言うことは無い。 ぬるっこい:温い。 ひらべって・びたっこい:平べったい。 ぶでない・ぶでねー・ぶてーねー・ぶてねー:(1) 気が利かない。(2) 役に立たない。 へづまんねー:つまらない。 まじっぺ・まじっぽい・まじぽい・まじらっぽい・まずらっぽい・まちぽい:眩しい。 まぶたい・まぶったい:眩しい。 みぐさい・みぐせー:見苦しい。醜い。 むじゃっぺねー:物を粗末にすること。 むすい・むせー・むそい:長持ちする。食べ物の減り方が遅いこと。くちがむすい・くちがむそい:余計なことを言う。減らず口をたたく。 むすぐったい:くすぐったい。 めごい・めんごい:可愛い。めんこい。 めじらっぽい:眩しい。 もそい:長持ちする。食べ物の減り方が遅いこと。 やーこい・やーっこい・やっこい・やっけ:柔らかい。柔らかな。 やすぽい:安っぽい。「易い」意味でも使われることがある。 よおな〜:必要な〜。いり用な〜の意。「ヨオナ物」→(必要な物) わぎゃね:(楽だから)訳はない。なんてことない。
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形容詞
「形容詞」の例文・使い方・用例・文例
- 形容詞句
- ロマンス語では形容詞は性と数が修飾する名詞と一致する
- ほとんどの副詞はその形容詞の形に‐lyを付けることで作られる
- 副詞の中には形容詞の働きをするものもある
- 動詞や形容詞を名詞化することで構文を変えることができる。
- 詳細を加えるために、私たちは名詞や形容詞、副詞、動詞が使えます。
- 形容詞は動詞から形成されたのかもしれない。
- 名詞は、他の名詞を描写したり修飾したりする時には、形容詞としても機能することがある。
- 動詞の過去分詞は形容詞として機能することができる。
- 形容詞を適切な位置に置いて文を書き直しなさい。
- 与えられた3つの形容詞を全て使いなさい。
- 不定詞の形容詞的用法には2種類あり、(1)限定用法、(2)叙述用法。(2)はもちろん主格補語です。
- 名詞を修飾するもの(形容詞、または形容詞相当語句)。
- 「―osity」は語尾が「―ous」の形容詞から作られる抽象名詞の語尾。
- 英語には8つの主な品詞があります: 名詞、動詞、形容詞、副詞、代名詞、前置詞、接続詞そして感嘆詞。
- 英語の副詞の中には形容詞の役目をするものがある。
- 形容詞は時には名詞として機能する.
- 名詞の形容詞的用法.
- 形容詞句[節].
- 限定形容詞.
形容詞と同じ種類の言葉
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