epithet
「epithet」の意味・「epithet」とは
「epithet」は、英語の単語で、特定の人物や物事の特徴を強調するために使われる形容詞や表現を指す。例えば、古代ギリシャの詩人ホメロスは、神々や英雄たちを描写する際に「epithet」を頻繁に使用した。その一例として、「swift-footed Achilles」(足速のアキレウス)が挙げられる。このように、「epithet」は特定の特徴を強調し、その人物や物事の印象を深める役割を果たす。「epithet」の発音・読み方
「epithet」の発音は、IPA表記では /ˈɛpɪθɛt/ となる。IPAのカタカナ読みでは「エピセット」となり、日本人が発音するカタカナ英語では「エピセット」と読む。この単語は発音によって意味や品詞が変わるものではない。「epithet」の定義を英語で解説
英語での「epithet」の定義は次の通りである。「An epithet is an adjective or phrase expressing a quality or attribute regarded as characteristic of the person or thing mentioned.」つまり、「epithet」は、言及された人物や物事の特性と見なされる品質や属性を表現する形容詞やフレーズである。「epithet」の類語
「epithet」の類語としては、「descriptor」、「adjective」、「modifier」などがある。「descriptor」は、特定の特徴を記述するための言葉を指し、「adjective」は、名詞を修飾する言葉を指す。「modifier」は、他の語句を修飾する言葉を指す。「epithet」に関連する用語・表現
「epithet」に関連する用語としては、「metaphor」、「simile」、「hyperbole」などがある。「metaphor」は、直接的な比較を行わずに一つの事象を別の事象に例える表現を指す。「simile」は、明確な比較を用いた表現を指し、「hyperbole」は、誇張表現を指す。「epithet」の例文
以下に「epithet」を用いた例文を10例示す。 1. "The epithet 'the Great' is often attached to the names of influential historical figures."(「偉大なる」というエピセットは、影響力のある歴史的人物の名前にしばしば付けられる。) 2. "In the poem, the moon was given the epithet 'the silent watcher'."(詩の中では、月に「静かなる見守り人」というエピセットが与えられた。) 3. "The epithet 'man's best friend' is commonly used to describe dogs."(「人間の最良の友」というエピセットは、犬を表現するのに一般的に用いられる。) 4. "The city of New York is often given the epithet 'the city that never sleeps'."(ニューヨーク市はしばしば「眠らない街」というエピセットが与えられる。) 5. "In the novel, the protagonist was given the epithet 'the reluctant hero'."(小説の中では、主人公に「気が進まない英雄」というエピセットが与えられた。) 6. "The epithet 'the land of the free' is often used to describe the United States."(「自由の国」というエピセットは、アメリカ合衆国を表現するのにしばしば用いられる。) 7. "The poet used the epithet 'the emerald isle' to describe Ireland."(詩人は、「エメラルドの島」というエピセットを用いてアイルランドを描写した。) 8. "The epithet 'the eternal city' is often used to describe Rome."(「永遠の都」というエピセットは、ローマを表現するのにしばしば用いられる。) 9. "In the play, the king was given the epithet 'the wise ruler'."(劇中では、王に「賢明なる支配者」というエピセットが与えられた。) 10. "The epithet 'the city of love' is often used to describe Paris."(「愛の都」というエピセットは、パリを表現するのにしばしば用いられる。)形容語句
(epithet から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/19 07:13 UTC 版)
形容語句(けいようごく、ギリシャ語: ἐπίθετον, ラテン語:epitheton〔エピテトン 「課された」の意〕, 英語:epithet〔エピセット〕)または添え名、あだ名とは、実在の人物、架空の人物、神々、物などにつけられた決まり文句(語・句)を指す。対象によってニュアンスは異なる。
- 足の速いアキレウス(podas ôkus Achilleus) - ホメロス『イーリアス』第18歌.97
言語学
言語学における形容語句は隠喩的で、基本的に同格の縮小または圧縮であることが多い。名誉のあだ名として人名に添えられたり、人名の代わりに用いられることもある。形容語句は長く使われることによってその名詞と結びつき、他では使われなくなることもある。あらゆる形容詞が形容語句に、ましてやクリシェ(常套句)になるわけではない。たとえば「雲を集めるゼウス(cloud-gathering Zeus)」という形容語句を嵐を喚起させること以外で用いた場合、その機能は装飾的である。ウォルター・バーカート(Walter Burkert)はこう述べている。「形容語句は、直接の文脈にとって必要でも、その雛形になるのでもない限り、装飾的なものである。とりわけ、半分しかない韻文を引き延ばす時には強い味方となる」[1]。
epitheton necessariumと呼ばれる形容語句は、在任中の君主を区別する必要から、名前の後につけられる序数詞(1世、2世)の代用として使われた。
- リチャード1世(Richard I) → 獅子心王リチャード(Richard the Lionheart)
- カール3世(Karl III) → 肥満王カール(Karl der Dicke)
- シャルル2世(Charles II) → 禿頭王シャルル(Charles le Chauve)
epitheton ornansと呼ばれる形容語句は、とくに重大な混乱を招くことなく省略が可能である。たとえば、ウェルギリウスが『アエネアス』の中で、主人公アエネアスの部下アカーテスにつけられた形容語句「忠実なアカーテス(fidus Achates)」のようなものである。
文学
形容語句は、ホメロス(Epithets in Homer参照)や北ヨーロッパのサガなど、古代の叙事詩には特徴的なものだった。ジェームズ・ジョイスの『若き芸術家の肖像』に出てくる「鼻水の緑の海(the snot-green sea)」という句の元になったのは、ホメロスの有名な形容語句「ワインの黒い海(the wine-dark sea)」である[2]。
宗教
古代ギリシア・ローマのような多神教の宗教では、神の特性・役割を反映させた形容語句が作られた。もし特性・役割がひとつでなければ、形容語句も複数作られた。「アテーナーはポリアス(Athena polias)として都市を保護し、エルガネ(Athena ergane)として手仕事を監督し、プロマコス(Athena promachos)として戦いに加わり、ニケ(Athena nike)として勝利をもたらした」[3]。
他にも、地方に限定された、神話的な生誕地、特定の祭、特定の聖域のNumen(神、精霊)に言及した形容語句がある。
さらに、オリュンポスの神々に古き神々の名前が形容語句として与えられる場合もある。
- アルテミス・オルティア(Artemis Orthia)
くだけた使い方
くだけた使い方として、「形容語句」は誰かを侮辱するために使われる軽蔑的な語句を意味すると、Martin Manser[4]ら言語学者は指摘している。例として、「人種的形容語句(racial epithet)」といった使われ方がある。
脚注
- ^ W. Burkert, The Orientalizing Revolution: Near Eastern Influence on Greek Culture of the Early Archaic Age 1992, p 116.
- ^ Epithet at literaryzone.com
- ^ Walter Burkert, Greek Religion (Harvard University Press, 1985) III.4.4. "The special character of Greek anthropomorphism", especially p. 184.
- ^ Manser, Martin H. (2007), Good Word Guide sixth edition, A&C Black, 147 ISBN 978-0-7136-7759-1
関連項目
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