文化的歴史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 16:34 UTC 版)
「スナイフェルスヨークトル」の記事における「文化的歴史」の解説
スナイフェルスの登場するサガでは、「スナイフェルスのバザル」がもっともよく知られている。フォルニ・サクスホルの農場、ベルトフティル、イルスクブヂルなど、今から約1100年前にアイスランドで歴史が記録され始めた頃の遺跡がいくつかある。グフスカラルの近くには、詳細はまだ明らかになっていないが、500〜700年前のものと見られるドーム状の遺跡が多数見られ、これらはスカンジナビアで最古の漁業的な工業施設であると考えられている。あるいはかつてその周辺にいたアイルランドの僧が祈祷や瞑想に使った施設ではないかという説もある。 13世紀になると、漁業が盛んになり、氷河の周囲に住む人々が増えた。漁業が盛んになる時期には街の周囲の人口も大きくなり、それに合わせて西暦1200年ごろにイングヤルドスホル (Ingjaldshóll) 大きな教会が建てられた。またドリトヴィク (Dritvík) などの出漁しやすい場所には、漁業関連の施設も多く建設された。ドリトヴィクは当時、アイスランド最大の漁業拠点で、40〜60隻の漁船を擁し、400〜600人ほどが働いていた。19世紀になると漁業にも技術革新があり、スナイフェルス周辺での漁業は行われなくなった。 国立公園の近くにはヘリサンズル (Hellissandur)、リフ (Rif)、オラフスヴィク (Ólafsvík) などの村落がある。いずれも当時、漁業と商業の中心地であったが、今日でも漁業も社会活動も盛んである。
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