システムとは？ わかりやすく解説

別表記：システム

「system」とは、組織・制度・方法のことを意味する英語表現である。

「system」とは・「system」の意味

「system」は、複数の複雑な要素から、ひとつの統一体を構成している組織のことを意味している名詞である。この単語が可算名詞として使われる場合、機構や制度、体制、そして体系などと訳すことができる。機構や制度、学問、思想、通信など様々な分野で用いられている言葉だ。また、山や河川、生物、天文などに対して使われることもあり、その場合、系統という意味合いになる。例えば、「the solar system」は太陽系、「a river system」は河川系などと訳される表現だ。また、方式や方法というニュアンスも持ち合わせており、組織的なものに対して用いられることが多い。その他には、自動車や機械などの装置、システムといった意味合いで使われる場合もある。一方、不可算名詞として使う場合は、規則や統一性、順序などの意味になる。

「system」は単数形の単語で、複数形にする場合は「systems」となる。IT用語の中には、「System of Systems」という言葉がある。略して「SoS」とされることも多い。これは、それぞれのシステムが管理や運用の面で独立しており、ある目的のためにそれらを統合して用いる時に使われるシステムのことを指してる。

また、「the system」や「one's system」という表現の場合、「system」は身体や全身、五体という意味合いで使われている。慣用表現としては、「すべて準備完了」という意味の「All systems（are）go!」や、「捨て去る」や「忘れる」などの意味を持つ「get out of one's system」という表現などが挙げられる。

「system」の発音・読み方

「system」の音節は「sys・tem」である。発音記号は「sístəm」で、「シィスタァム」と発音する。なお、アクセントは「シィ」の部分にくる。

「system」の語源・由来

「system」は、「共に、一緒に」という意味の「syn」と、「立つ」の意味を持つ「stare」が組み合わさってできた言葉である。つまり、そこから「一緒に統合したもの」というコアイメージにつながっている。また、そこには、「複数のもので成り立っているもの」や、「組み立てること」というニュアンスが含まれている。

「system」の類語

「system」の類語としては、「scheme」が挙げられる。体系や組織の他、計画や表などと訳すことのできる言葉だ。その他には、組織体や編成などの意味を持つ「organization」、配置や構造といった意味の「arrangement」も、類語として当てはまる。

「system」を含む英熟語・英語表現

「a system of」とは

「a system of～」で、「～機構」「～制度」「～網」といった意味の表現になる。

「In system」とは

正式名称は「In-system Programming」で、ISPと略されることもある。プログラムが可能な電子部品において、組み込んだ状態でプログラミングをしていくことを指している。

「system」に関連する用語の解説

「system関数」とは

「system関数」は、プログラムを実行できる関数のことを指している。

「systemic circulation」とは

「systemic circulation」は、体循環、大循環という意味の表現だ。心臓の左心室から右心房まで血液が循環することを指している。

「system」の使い方・例文

「system」を使った例文は、下記の通りである。

・I wanted to know more about the solar system, so I went to the library over the weekend.（太陽系について深く知りたかったので、週末に図書館へ足を運んだ。）
・The brake system of this bicycle may be a little abnormal.（この自転車のブレーキ装置は、少し異常があるかもしれない。）
・If you look into the education system overseas, you will find new discoveries that will serve as a useful reference.（海外の教育制度を調べると、新たな発見があって参考になる。）
・I won't be able to work today due to a problem with the communication system.（通信網のトラブルで、今日はもう仕事にならない。）
・I'm going to find a doctor who specializes in circulatory systems in order to improve her condition even a little.（彼女の体調が少しでも改善するために、循環器系が得意な医者を探すつもりだ。）
・He devised a new system so that the project could proceed smoothly.（プロジェクトが円滑に進められるよう、彼は新しい体制を考えた。）
・This system of control may be difficult, but we want to break it somehow.（この制御システムは、困難かもしれないが、私たちでなんとか壊しておきたい。）

英語：system

システムとは

システム（英: system）とは、多数の要素が集まってまとまりを持った組織や体系のことである。システムの語源は英語のsystemで「組織」「制度」「体制」「系統」という意味があり、文脈によっては「機構」「方法」「順序」などの語も日本語訳として対応し得る。システムという語はコンピュータ分野、自然科学分野などを中心に幅広い分野で使われる。

システムの類義語

システムの類義語には「構造」や「体制」、「仕組み」などが挙げられる。特に「システム」と「構造」は、個々の要素や材料が組み合わさってあるまとまりを形作っているという点では同じである。しかし、システムは臨機応変に変化しやすいのに対して、構造は「家の構造」や「社会構造」といった語からもわかるように、一度完成すると変化しにくいという点が異なる。

システムの対義語

システムの対義語として、部品や要素を表す「モジュール」「パーツ」が挙げられる。電子的な仕組みを導入することであると思われがちな語に「システム化」があるが、システム化は、本来「誰が行っても継続的に成果が生み出される仕組みを構築すること」であり、必ずしもITを活用したものとは限らない。

エンジニアなどの仕事の一つである「システム開発」は、業務効率改善や業務の最適化などを目的として、ソフトウェアプログラムを用いて仕組みを構築することである。また、IT化が進むにつれてよく耳にするようになった「情報システム」は、情報の記録・処理・伝達などを行うための仕組みを指す。情報システムは「コンピュータシステム」や「ITシステム」とほぼ同義である。情報システムを構築する技術者は「システムエンジニア（SE）」や「システムプログラマ（SP）」と呼ばれる。

システムの語の使い方、例文

• 新しく作られたシステムに欠陥が見つかった。
• パソコンにセキュリティシステムが破損しているという警告メッセージが出た。
• 来月からシステム開発を行う部署に配属されることが決まった。