自動車大手7社の2024年4~9月期決算が出そろった。7社の中で利益額で突出するトヨタ自動車が国内外の生産減などにより大幅減益で、7社合計の純利益は前年同期比27%減となった。各社は中国で価格競争において劣勢を強いられ、米国ではインセンティブ(販売奨励金)の増加が利益を圧迫している。米大統領選でトランプ氏の勝利も決まった。不確実性が高まる中、各社はどう対応するのか。決算記者会見などでの発言から探...
ホンダ「HV生産能力増」、日産は奨励金が圧迫 北米で明暗
自動車大手7社の2024年4〜6月期決算が出そろった。ハイブリッド車(HV)が好調なトヨタ自動車やホンダがけん引して、合計の純利益は前の期比1%増に落ち着いた。ただ中国で激しい価格競争が続くほか、北米でもインセンティブ(販売奨励金)が積み上がっている。各社トップはどう対応するのか。決算発表の記者会見などでの発言から探った。 マツダ「北米で過去最高」 北米市場ではHVや新モデルの有無で明暗が分かれ
中国苦戦でトヨタ「EV改良」、日産は固定費削減 決算発言
自動車大手7社の2023年4〜9月期決算が出そろった。円安の恩恵などをうけ、合計の連結純利益は前年同期に比べ約2倍となった。ただ各社は中国市場の苦戦や電気自動車(EV)シフトの遅れが課題だ。米国では金利の高止まりで販売への懸念も出ている。各社トップはどう対応するのか。決算記者会見での発言から探った。 各社の業績好調の要因は円安進行と値上げ効果などだ。トヨタ自動車の場合、23年4〜9月期の営業利益
「メキシコ関税が一番の関心」「米で生産完結も」 部品決算
主な自動車部品サプライヤーの2024年4〜9月期決算が出そろった。サプライヤー幹部からは米国の次期大統領に決まったトランプ前大統領の通商政策を懸念する声が相次いだ。日系の自動車メーカーが苦戦する中国市場での業績悪化も深刻化している。部品各社の現状認識や今後の対応策を決算記者会見での発言から追った。 「トランプ氏、どこまで日本車をたたいてくるか」 「米国とメキシコの関係がどうなるのかが一番の関心事