トランプ氏が米国大統領に返り咲き、イーロン・マスク氏が政府効率化省のトップに就くことが話題になりました。いったいどんな無駄が省かれてしまうのでしょうか? 今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、ワシントンポスト紙の記事を引用しながら、その具体的な中身について解説しています。
イーロン・マスクが指揮する米国の行政改革
トランプ次期大統領が行政の無駄を省くと豪語しています。
政府効率化省(DOGE)という組織を設立してイーロン・マスク
イーロン・マスクは、テスラ(電気自動車)、スペースX(宇宙ロ
そして投稿サイトのツイッター(現X)を買収後に、大胆なリスト
彼が政府の行政効率化のトップになればお飾りではないです。
それだけに政府機関は戦々恐々です。
そしてイーロン・マスクが何をするのかが徐々に明らかになりつつ
ワシントンポスト紙の12月20日の記事によると以下のターゲッ
連邦準備制度を廃止する
連邦政府を最新IT化する
国防費を改善する
郵便を民営化する
在宅勤務を廃止し、連邦政府の給与を削減する
人道支援を削減する
多くの小規模助成金を中止する
規制当局の力を弱める
教育におけるDEIプログラムの廃止
夏時間制度の恒久化
DOGEの廃止
解説
どれも驚くような内容です。
まず、歳入庁(日本における国税庁)の廃止について記事は以下の
記事
トランプ大統領の支持者は、歳入庁(IRS)の大幅な改革、あるいは完全廃止を主張している。
マスク氏はX上のフォロワーを対象に、IRSの将来についてアンケートを実施し、IRSの予算を増加させるべきか、維持すべきか、削減すべきか、あるいは「削除」すべきかを尋ねた。
20万人以上の回答者のうち、「削除」が圧倒的に多くなった。
多くのアイデアと同様に、この変更には議会の承認が必要である。
解説
どこまでできるかは別として、こういったアイデアが出てくること自体に驚きます。
しかし考えてみれば、ITの進歩で事務処理が紙であった時に比べると、圧倒的に仕事は効率化できるはずでしょう。
少なくとも大幅な改革はすべきでしょう。
記事
マスク氏は政府効率化について語った。
「連邦政府のコンピューターとソフトウェアはひどい状態なので、支払いが不正、浪費、乱用ではないことを確認できないことがよくあります」
「これは骨の折れる作業で、あまり栄光に満ちたものではありませんが、コンピューターが機能しなければ、政府を効率化し、赤字を解消することはできません。」
解説
イーロン・マスクが言うとすごみがあります。
そして、トランプは政府効率化省DOGEは2026年7月4日までにその任務を終える予定であると述べています。
「ほとんどの政府プロジェクトには明確な有効期限を設けるべき」という理由です。
例によって、マスコミはトランプとイーロン・マスクを揶揄した報道になると思いますが、実際のところ日本も真剣に学ぶべき点があるでしょう。
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