2025大学入試の動向

動の早稲田、静の慶応、倍率が下がっても厳しい入試に 一部の女子大で積極的改革進む

2024.12.03

author
川口敦子
Main Image

大学入学共通テストが導入されて5年目になる2025年度大学入試の一般選抜が近づいてきました。学部系統別や個別大学の志望状況にどのような変化があるのでしょうか。最新の模試をもとに、主に首都圏大学における入試直前の動向を河合塾教育研究開発本部の近藤治・主席研究員に聞きました。(写真は共通テストに臨む受験生たち=2024年1月)

近藤治

話を聞いた人

近藤治さん

河合塾 教育研究開発本部 主席研究員

こんどう・おさむ/河合塾入塾後、教育情報部門で全統模試のデータをもとにした大学入試動向分析や進学情報誌の編集に携わる。教育情報部部長、中部本部長などを経て、2021年4月から現職。

外国語・国際系人気、コロナ禍からの脱却

近年続いた18歳人口の減少に歯止めがかかり、2025年度入試は増加に転じます(対前年2.7万人増)。これに伴って大学志願者数も増加が見込まれ、しばらく続いていた競争緩和はいったん足踏み状態となるでしょう。

国公立・私立大とも志望者数(頭数)は前年並みです。ただし、私立大の一人当たりの記入校数は今年もやや減少しています。近年の競争緩和が志望校数を減らす動きにつながっていると思いますが、気を抜かない方がいいでしょう。私立大専願者のうち共通テスト方式の志望者数は増加しており、特に難関私立大で増加が目立ちます。

国公立大の志望動向をグループ別に見てみましょう。「難関10大学」(旧7帝大と東京科学大、一橋大、神戸大)では前年比105%、筑波大や横浜国立大、金沢大、広島大などの「準難関・地域拠点大10校」で同101%と、国公立大志向が強まっています。目立ったところでは北海道大(同109%)、東北大(同107%)、京都大(107%)と増加しています。

次に私立大の志望動向です。

バックナンバー
新着記事
新着一覧
新着一覧

ページトップ