新学期の悩みに答えます!

「増やしりとり」ってなぁに? 「すき間時間」を楽しく賢く使う技 現役の小学校教諭が伝授

2024.05.31

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川口敦子
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子どもと一緒の移動時間や待ち時間、何げなくスマホを触って過ごしていませんか。「すき間時間」は使い方次第で、もっと楽しくなります。頭の運動にもなってお得な具体的な活用法を、現役の小学校教諭が伝授します。

佐橋慶彦

話を聞いた人

佐橋慶彦さん

小学校教諭

さはし・よしひこ/肩書|1989年、愛知県生まれ。愛知県公立小学校教諭。日本学級経営学会所属。学級経営が専門で、子どもがつながる学級を目指している。単著に「『バラバラ』な教室に『つながり』を創り出す学級経営戦略図鑑」など。

②リス→③するめ→④めんぼう→⑤うしがえる

――学級活動の時間に盛り上がるレクリエーションの一つに、「増やしりとり」があると聞きました。どんな遊びですか。

いつものしりとりに字数制限を加えることで、高学年でも楽しむことができるようにアレンジしたものです。まず2文字の言葉から始めて、次は3文字、4文字というようにだんだんと字数を増やしていきます。そして8文字くらいを目安に折り返し、逆に今度は7文字、6文字と減らしていきます。

たとえばですが、「リス」→「するめ」→「綿棒」→「うしがえる」→「ルールブック」→「クライマックス」といった具合です。クラスでは、ひらめいた人が挙手する形をとって、クラス全体で行いますが、ご家庭など少人数でも楽しめます。語彙(ごい)は遊びながら身につけた方が楽ですし、そのときの風景と共に頭に残ります。

学級活動では新学期によくやります。みんなで知恵をしぼったり、見事な解答をした友達に驚いたりしているうちに、だんだん学級の一体感が高まってくるのがいいところです。

――ほかには、どんな遊びがありますか。

語彙を増やすという観点からですと、「辞書スナイパー」があります。辞書に書いてある説明文の方を読み上げ、「これはなんという言葉?」と聞きます。国語辞典があればできる簡単なものです。辞書機能があれば、スマホで代用できます。

――低学年でもできるものはありますか。

「マジョリティーゲーム」は簡単です。3人そろえばできます。お題に対して、一番多いだろう答えを想像して答えるゲームです。たとえば「し」から始まる小学校にあるものはなんでしょう?

――し、新聞紙。いや、消火器でしょうか。

グループによって違うと思いますが、私のクラスでは「職員室」が一番多かったです。物に限らず場所を含めているのかというあたりも、「多くの人はどう答えるか」という視点で想像します。「し、から始まるラーメンの味は?」と聞いて、しょうゆなのか、塩なのか考え、「せーの」で答えるというのもありです。いまいるメンバーでのマジョリティーは何か、心理を読み合う面白さがあります。

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