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勉強は「準備」で結果が決まる? 100冊を読み込み「頭がいい人」の勉強法をランキングにしてまとめてみた

2024.11.29

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川口敦子
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大学教授、脳科学者、独学の達人……。いわゆる「勉強」に精通している人たちが共通して身につけている、本当に大事なポイントを1冊に凝縮した本「『勉強法のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」は、シリーズ累計24万部を突破しています。本書はビジネス書ですが、子どもの勉強法にも使える要素が多く盛り込まれているようです。本の特長やこだわりについて、出版社の編集担当者に聞きました。

宮本沙織

話を聞いた人

宮本沙織さん

書籍編集者

みやもと・さおり/大学卒業後、複数の出版社を経て日経BPへ。書籍の編集に携わる。主な担当書籍は、「『文章術のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」ほか「ベストセラー100冊」シリーズ、「NUDGE 実践 行動経済学 完全版」「エレガントな毒の吐き方」「『何回説明しても伝わらない』はなぜ起こるのか?」「努力は仕組み化できる」など(すべて日経BP)。

自分には何が合うのか、本屋で迷子にならないように

――一口に勉強法と言っても色々ありますが、「『勉強法のベストセラー100冊』のポイントを1冊にまとめてみた。」(以下、略記して「勉強法」)ができた経緯を教えてください。

「勉強法」は「あるジャンルのベストセラーを100冊集めて、そのエッセンスを1冊にまとめてみる」というシリーズの第3弾になります。2021年発売の第1弾は「文章術」でした。このシリーズを書いている筆者のお二人(藤吉豊さん、小川真理子さん)が、ご自身がプロのライターをされている中で編み出してきた文章術について執筆できないかと声をかけてくれたのが始まりでした。ハウツー本があふれている時代に「数ある本の一冊」に埋もれないためにはどうすればいいかを話し合ったときに、「今世間にある本を集め、そこに書かれている内容をもとに文章の書き方を解説する」という視点はどうかという提案があり、「それは面白い」と飛びつきました。

――100冊という枠組みも、その場で決まったのでしょうか。

いまの自分に合う何かを求めて書店に足を運んでも、色々な本がありすぎて最終的に選べないまま疲れてしまう。私自身にもそうした経験があります。出版社に勤めている人間ですらこんな経験があるのですから、多くのビジネスパーソンが本屋で迷子になっているのではないかと思いました。だとしたら、多くの本で紹介されている方法が何かを知り、「漏れ」をなくすという視点がいいだろうと。それには10冊だと偏りがありすぎる。ちょっと多いけれど、100冊から選び出せばある程度の客観性は保てるのではと考えました。

――100冊を読み込み、その上でランキングにまとめるのは、かなり時間がかかる作業ではなかったでしょうか。

著者のお二人には大変苦労をかけました。まず、私の方でなるべく同じ著者を選ばないように気をつけて100冊に絞りました。中には古代ローマのマルクス・アウレリウスの古典「自省録」なども入っています。哲学書や古典からエッセンスを抽出するとなると、やはり一般のビジネス書以上の読み込みが必要となり、労力がかかります。

100冊の本ではどんなノウハウが書かれているのか、お二人は付箋(ふせん)を貼ってチェックしていきます。

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