新学期の悩みに答えます!
新1年生の黄色いワッペンにあのポケモン!? 目印に込められた意味と歴史とは
2024.05.20
毎年新1年生が通学帽や制服などにつけている黄色いワッペン。今年は事業の60年目を記念して、横断歩道を渡る子どもたちの列に「ピカチュウ」が加わりました。そもそも黄色いワッペンにはどのような意味があるのでしょうか。黄色いワッペン贈呈事業を行っている会社の一つ、みずほフィナンシャルグループ(FG)の担当者に聞きました。(写真は、今年の新1年生の通学帽につけられている黄色いワッペン)
黄色いワッペン事業が始まったのは1965年。当時は交通事故に遭う人の数が今以上に多く、「交通戦争」という言葉が飛び交うほど社会問題化していた時代だ。みずほFGの前身の一つである富士銀行の行員が「幼い子どもたちを交通事故から守るために何か目立つものをつけられないか」と提案したことがきっかけとなり、事業がスタート。その後、趣旨に賛同した企業が加わり、現在はみずほFG、損害保険ジャパン、明治安田生命保険、第一生命保険の4社で展開している。
事業開始当初は黄色い腕章が配られており、今のようなワッペンを贈呈する形になったのは1974年のこと。元々は事業に関わる企業の支店があった地域に配布され、次第に現在のような全国の新小学1年生全員への配布へと、取り組みが広がっていったのだという。