2025大学入試の動向
慶大医学部、入試日程前倒しで影響は? 東大は共通テストの重要性高まる
2024.12.02
大学入学共通テストが導入されて5年目になる2025年度大学入試の一般選抜が近づいてきました。学部系統別や個別大学の志望状況にどのような変化があるのでしょうか。最新の模試をもとに、入試直前の動向を駿台予備学校の城田高士・入試情報室長に聞きました。(写真は、共通テストに臨む受験生たち=2024年1月)
しろた・たかし/駿台予備学校の東大専門校舎・医学部専門校舎などで長年にわたり進路指導を担当。多くの受験生を第一志望の難関大に送り出してきた。校舎責任者を経て現職。豊富な指導経験も踏まえた入試情報の発信を行っている。
第一志望は最後まであきらめないで
2024年度の共通テストの科目ごとの平均点はおおむね55%から60%ぐらいで、23年度に続いて若干アップしました。共通テスト以前のセンター試験に比べると難易度が上がり、思考力・判断力を問う高度な出題になってはいますが、長期的な視点に立てば、今後もおよそこの程度の平均点が出るような出題になるのではないでしょうか。25年度は「情報」が加わり、1000点満点になります。過去の課程変更にともなう入試では、平均点が上昇しました。そのため25年度の共通テストも易しめの出題になる可能性がある一方で、23、24年度と続けて平均点が上がったので、必ず易しくなるとは限りません。
学校推薦型選抜で学力考査を課す大学が増えてきました。東洋大学は25年度から学力型を導入するとともに併願が可能になります。併願可能な学校推薦型選抜は、関西圏の私立大学では定着してきましたが、首都圏ではあまり多くありません。首都圏は大学数が多く、併願可能な学校推薦型選抜が今後も増えていくのか注目しています。
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