Uber Nacht ins Cafe
オーストリアの新聞「日本のネットカフェがヤバいことになってるwww」

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そうだ、カフェに泊まろう!

日本でどこも泊まるところが見つからない時、どうするか。 

誰にも邪魔されずネットサーフィンしたくなったら、ゲームしたくなったら、新作映画が観たくなったら?

裸の女性を見たくなったら!!?

全ての需要は大阪にあるメディア・カフェで満たされるのであります!

28.03.2014 | 18:32 |  Von Felix Lill  (オーストリアの新聞Die Presse)

祝日や金曜日の飲み会にも終わりが来る。大阪の長い夜、泊まる場所を見つけねばならない。

しかし大阪のような大都市でもこういったときに手頃な寝床を見つけるのは難しい。

高級ホテルやビジネスホテルのほかにも日本には旅館やラブホテルそれに日本が世界に誇る発明カプセルホテルがある。

しかしどこもフロントで言われることは同じである:満員でございま~す。

絶望する中、細く高いビルの前に小さな立て看板を見つける。

「男性専用メディアカフェ・24時間営業」

店内の様子が写る写真の横には素晴らしい環境が用意されていることが伺える言葉が並ぶ。

個室、ソファー・パソコン完備…プライベートな空間が用意されているのだろうか。

正に、捨てる神あれば拾う神あり。である。

しかしメディアカフェとは一体なんなのだろう。

看板の「インターネット!ゲーム!ビデオ!!」なんて説明を読む限り、楽しい遊び場のような気がするのだが。

不安に駆られながらエレベータに乗ると、半裸の女性のポスターが貼られていた...この細いビルの中にあるのだろうか、と心底心配になる。

7階に着けば全てが明らかになるはずだ…寝れる場所があればそれで良い!!

「何時間いられますか?」

顔は見えなかったが、声は聞こえた。

エレベータから2メートルほどトコロにある受付、係りの人の手しか見えない。他はすべて隠れてしまっている。

秘密結社なのか!??

それとも日本人の謙虚な心の現われか?

「1時間500円となります」と、優しい男性の声が聞こえた。

「もし一泊なされるのでしたら、2000円になります」と、握られていた手は開かれた。

なんて安いのだろうか。

ベット付きの個室にエンターテイメント尽くしでたったの14ユーロとは!

差し出された手に2枚のお札を渡す。

個室にも様々あり、ベットに似たソファー付きの個室は借りられなかったが、十分寝れそうな個室を選択。

「映画は7本まで借りられます。右側は漫画コーナー、左側は雑誌コーナーとなっております。いらっしゃいませ!」
 
別料金だが、ゲーム機の貸し出しもされていた。

個室へ向かう途中、たくさんの雑誌が並べられた本棚の前には若い男がたくさん見受けられた。

彼らは漫画雑誌をめくり、雑誌のカバーは胸をさらけだした女性が彩っていた。

もちろんコンピュータ雑誌などもあったし、おもちゃコーナーもあった。

おもちゃコーナーは全てセ○クス関係だった…とまでは言わない。

しかし大半がプラスチック製の女性性器、ジェル、コン○ームといったものだった。

その隣はがちゃがちゃ。運がよければ欲しかったアニメのフィギアが当たる。

しかし大半の客の目当てはもう一方のがちゃがちゃだろう。

1000円と少々値は張るが、説明を読む限り、女性の下着が出てくるものであるらしい

だんだんと分かってきた、なぜここが「男性用」メディアカフェと呼ばれるのかを。

日本にメディアカフェは多くあるが、ユニセックスのものが殆どだ。

日本の大都市にはこういった「カフェ」がたくさんあり、どこも繁盛している。

成功の秘密は日本の建物の構造だ。

壁が薄く、プライベートな空間が確保できない。

巨乳、女子高生、熟女、デブ専、ス○トロ、グループセ○クス、野外などなどのポルノ映画以外にも、もちろんサッカーの試合やコメディーのDVDなんかも借りられる。

客層は、若い男性から年配者まで様々である。

そして、もちろん個室にはインターネット付きのパソコンが完備されている。

若者たちは、オンラインゲームを楽しむためにもここへ集まるらしい。

こういったことは、親元ではなかなかできるものではない。

籠にたくさん入れて、いざ個室へ!

自動ドアが開くと、目の前には30以上の部屋が!!

窓は無いがエアコンが空調していた。

部屋は6平方メートルとあまり大きくなかったが、薄型テレビやコンピュータ、ステレオセットにヘッドフォンなど、全てが揃っていた。

ソファには消毒用のナプキンが用意されており、ちゃんとゴミ箱もあった。

個室の壁は薄い、しかし気にならない。

ここでは隣に誰がいるかすら分からないのだ、完全なる秘密主義の空間である。

だから、廊下で誰かに会っても誰も顔を合わせようとはしない。

メディアカフェが日本でなぜこんなにも流行っているのか、直ぐに理解できた。

早朝、店員に伺った所、「メディアカフェでは全てを提供しております。プライベートな空間で、自慰行為やゲームをしてもよし、インターネットでチャットなんかをしてもよし。もちろん寝ても良いですしね。誰も何をしていたのかなんて聞かないんですから」

しかしながら、メディアカフェも提供できていないものがある。

それは、快適さである。

映画も観終わり、インターネットも退屈になると色々と気になってくる。

この個室には天井がない、空気もすぐにむっとしてくる。

ソファーに寝転がっていても、長くしないうちに肩腰が痛くなってくる。

なんとか寝られるが、最高の眠りは得られそうにない。

それでも午前中に頼んでおいたものが…

「モーニングコールです。おはようございます」

さすが日本である。一分も狂いがない。

自動ドアが開くと、男性が朝必要なものが全て用意されていた。

歯ブラシには磨き粉、ワックス、ネクタイにワイシャツ、自動販売機ではコーヒーが!

200円払えばシャワーも浴びれる!!

正にアメリカンドリーム、いやジャパンドリームが体現された場所である。








記事:クニッゲ

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