都道府県別出産費用

厚生労働省の社会保障審議会医療保険部が発表した出産費用ランキング。調査方法については中国新聞を参照。

中国新聞

調査は8月、出産一時金を医療機関に直接支払う制度を利用した正常分娩ぶんべんについて、病院と診療所、助産所から申請された請求書約5万3千件を集計。費用には入院料や検査・薬剤費、差額ベッド代などを含む。

出産費用の全国平均は47万3626円。最も高いのは東京都で56万3617円。以下、神奈川県、栃木県、宮城県、埼玉県、茨城県と続いていて、関東周辺の出産費用が高い。都市近郊で物価が高い上、西日本に比べて産科・産婦人科医師数が少ないことも影響している可能性がある。

一方、最も安いのは鳥取県で39万1459円。鳥取県は全国で唯一40万円を切っている。この他、熊本県、北海道、沖縄県、宮崎県など地方で出産費用が安い。中でも産科・産婦人科医師数が比較的多い九州が安くなっているようだ。

相関ランキングを見ると最低賃金や県民所得と正の相関が高く、全般的には経済的に豊かな地域ほど出産費用が高いことが分かる。