都道府県別夫婦数

国勢調査から夫婦数ランキング。外国人夫婦を含む夫婦の人数を都道府県別に比較した。国勢調査には夫婦が何組あるか掲載されており、これを2倍して夫婦の人数としている。これを結婚可能人口(男性18歳以上、女性16歳以上)で割って比較している。

全国の夫婦数は5975万8272人(2987万9136組)で、結婚可能人口100人あたり55.68人。世の中の大人の55.68%が結婚しているという計算になる。夫婦数が最も多いのは岐阜県で結婚可能人口100人あたり59.95人(偏差値65.8)。2位は滋賀県で59.75人。3位以下は長野県(59.38人)、福井県(59.31人)、三重県(59.14人)の順。一方、最も夫婦数が少ないのは東京都で結婚可能人口100人あたり49.84人(偏差値18.9)。東京都は全国で唯一夫婦の割合が50%を下回っている。これに沖縄県(50.83人)、高知県(52.61人)、大阪府(53.18人)、福岡県(53.24人)と続いている。

本州中央部に夫婦が多く、両端にいくほど夫婦が少ない。また、都市と地方で見ると都市部で夫婦が少ない。

相関ランキングでは持ち家率と正の相関があり、年間完全失業率と負の相関があり。失業者が少なく持ち家率が高いところで夫婦が多い。仕事と家があることが結婚を後押しているようだ。

この他、製造業従業者数や建設業者数と正の相関があり、製造業や建設業が盛んなところで夫婦が多い。これらの業種が地域に安定した収入をもたらし、結婚しやすい環境を作っていると思われる。

また、生活保護受給世帯数と負の相関が高く、夫婦が多いところは生活保護受給世帯が少ない。

この他、当たり前の結果かもしれないが、50代女性未婚率や60歳以上女性未婚率を筆頭に、未婚率全般と負の相関が高く、夫婦が多いところは未婚率が低い。