都道府県別30代ひとり暮らし

2010年国勢調査から30代ひとり暮らし率の都道府県別ランキング。ひとり暮らし率では全世帯に占めるひとり暮らし世帯の割合を都道府県別に計算したが、今回は各世代のひとり暮らし人数を各世代の総数で割った。

全国の30代ひとり暮らし人数は247万9677人で、30代100人あたり13.56人。約8人に1人がひとり暮らしをしている計算になる。

全国でもっともひとり暮らしが多いのは東京都で26.17人。以下、北海道、神奈川県、大阪府、福岡県と続いている。都市部が上位に多いのは大学進学や就職で地方から集まった若者が多い上に、田舎のような結婚圧力が少ないためと思われる。

2位の北海道は面積の広さによる人口流動傾向の違いなどがあるのだろうか。

全国的に都市部でひとり暮らし率が高く、地方で低くなっているが、四国や南九州で若干高い。中でも鹿児島県はひとり暮らしが多く、三世代世帯人数が少ないという都会と似たような傾向があり、鹿児島独特の風土がうかがわれる。

相関ランキングをみると基準地価:商業地や鉄道旅客輸送量など都市上位のランキングと正の相関がある。また、自動車登録台数や農業就業人口など地方上位のランキングと負の相関があり、30代ひとり暮らし率が都市部で高く、地方で低いことを裏付けている。