都道府県別看護師数

厚生労働省の衛生行政報告例から看護師数ランキング。同資料には看護師と准看護師の人数が掲載されており、ここでは両者(正看・准看)の合計人数を比較している。また、ここでいう看護師には医療機関に就業する看護師以外に介護保険施設や社会福祉施設、保健所、市町村に就業する看護師も含まれている。

wkipedia:看護師

看護師は看護高等学校(看護科、専攻科の5年間)、看護専門学校、看護短大、大学(看護学部・医学部保健学科など)で養成教育が行なわれ、卒業すると看護師国家試験の受験資格が得られる。国家試験に合格すると、申請により厚生労働大臣から看護師免許が交付される。

准看護師は准看護師学校あるいは看護高等学校卒業後、都道府県知事試験の受験資格が与えられ、知事試験に合格すると都道府県知事から准看護師の免許が交付される。

准看護師が日本で設けられている背景には、戦後の看護師不足に対応するための暫定措置という性格がある。看護師には、ますます高度な専門的知識や技術が要求されるようになりつつあり、日本看護協会は、准看護師制度の廃止を希望しているが、幅広い労働条件の看護労働力を求める日本医師会などの要望もあり、検討段階にある。

全国の看護師数は1,426,932人で、人口1000人あたり11.23人と、およそ100人に1人看護師がいる計算になる。全国で最も看護師が多いのは高知県で、人口1000人あたり18.46人。2位以下は鹿児島県、佐賀県、熊本県、宮崎県と続いている。九州と四国が上位を占めており、これらの地域で看護師が多い。

一方、最も少ないのは埼玉県で人口1000人あたり7.66人と1位高知県の半分以下だ。これに神奈川県、千葉県、東京都、愛知県と続いており、関東で看護師が少ない。

分布地図を見ると病院数や総医師数と同様に西高東低となっている。

相関ランキングでは一般病床数と正の相関が非常に高い。病床数と看護師数は医療法の人員配置基準によって定められているため、両者の相関が高いと思われる。

また、軽自動車比率と正の相関が高く、通勤時間と負の相関が高いことから、軽自動車が多く、通勤時間が短い地方に看護師が多い。

男女比とも正の相関があり、女性が多いところで看護師が多い。