都道府県別独居老人（60代以上ひとり暮らし）

2010年国勢調査から60代以上ひとり暮らし率の都道府県別ランキング。ひとり暮らし率では全世帯に占めるひとり暮らし世帯の割合を都道府県別に計算したが、今回は各世代のひとり暮らし人数を各世代の総数で割った。

なお、ニュースなどで報道される独居老人は65歳以上の高齢者ひとり暮らし世帯のことを指しているが、本サイトでは計算の都合上、60歳以上を独居老人としてまとめた。

60代以上のひとり暮らし人数は608万4717人で60代以上100人あたり15.37人。50代ひとり暮らしの11.94人から増えており、パートナーの死亡などでひとり暮らしになる高齢者が多いためと思われる。

60代以上のひとり暮らしが最も多いのは東京都で22.31人。2位以下は鹿児島県、大阪府、高知県、北海道と続いている。一方、最も少ないのは山形県で8.90人。

分布地図を見ると西日本でひとり暮らし率が高い。20代ひとり暮らし、30代ひとり暮らし、40代ひとり暮らし、50代ひとり暮らしを並べてみてみると、都会に多かったひとり暮らし世代が、年齢層が上がるごとに西日本にシフトしていく様子がうかがえる。

相関ランキングでは核家族と正の相関が高く、核家族が多い西日本に独居老人が多い。核家族率との相関係数を見ると

0.5470　20代
0.6785　30代
0.7267　40代
0.7634　50代
0.8347　60代以上

と年齢層が上がるごとに相関係数も上昇している。年を追うごとに家族形態との相関が高まっていることが分かる。

この他、生活保護受給者や生活保護受給世帯との正の相関があり、独居老人が多い都道府県ほど生活保護受給者数が多い。