年金の分かりやすい考え方
社労士試験やその後関連書を読み、年金の理解を深めてきました。
まだ素人に毛が生えたレベルではありますが、分かりやすい考え方を紹介したいと思います。
年金でほとんどの人が関心があるのは、いくら払って(取られて)、いくら貰えるのか?
年金事務所のホームページや解説書と読むと、数十年間払った場合の受給額が載っています。
しかし、長期間の話でなかなかイメージしづらい。
これを1回あたりの金額で考えると分かりやすい。
国民年金、厚生年金それぞれで見ていきます。
端数計算とかの関係で微妙に違うかもしれませんが、ご容赦ください。
■国民年金
国民年金の1回(1ヶ月)の基本保険料は、全員同じで17,000円。
20~60歳までの40年(480ヶ月)納めます。
全て納めると、年間780,900円が貰えます。
未納月があれば、その月数に比例して減額されます。
支払い1回あたりの受給額は、780,900円÷480月≒1,627円
よって、1ヶ月分17,000円を納めたら、65歳から年間1,627円貰える。
■厚生年金
国民年金は定額なので簡単ですが、厚生年金は給与によって変わるので少し複雑。
まず、毎年4~6月の給与の平均を取って、標準報酬月額を決めます。
標準報酬月額は32段階あって、4~6月の平均給与が29~31万円の人は30万円みたいになる。
この標準報酬月額に対して、保険料率は18.3%。
半分は事業主負担のため、引かれるのは半分の9.15%。
これに対して、年間で標準報酬月額✕0.5481%が貰えます。
さらに国民年金も払ったことになるので、前述の国民年金の1ヶ月分1,627円も貰えます。
具体例を示すと、標準報酬月額が30万円の人。
引かれる額は、300,000円✕0.0915=27,450円
貰える額は、300,000円✕0.005481=1,644円
加えて国民年金分として1,627円で、合計は3,271円
よって、標準報酬月額30万円の人は、1回あたり27,450円納めて、65歳から年間3,271円貰える。
以上のように1回あたりで考えると、払った分に対していくら年金が積み上がったのか分かりやすく、張り合いも出るんじゃないかなと思います。
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