いいタイミングで逃げるなど幻想
26歳医師の男性が過労自殺した非常に残念なニュースがありました。
●時間外が月に約200時間 長時間労働で過労死の26歳男性医師 遺族が会見「休めるんやったらいくらでも休んでる」
こういう時に、「自殺するぐらいなら逃げたほうがいい」みたいな意見がありますが。
ほんまに世間知らずやな・・・と思います。
いいタイミングで逃げられるなど幻想です。
致命的に体を壊す、まして自殺するぐらいなら、周りに迷惑をかけたり、キャリアや将来の収入を捨ててでも逃げたほうがいいなんて当たり前。
誰しもが分かっていることですが、言うは易く行うは難しなのが現実です。
今回の方も既に医師免許は取得しています。
ドロップアウトし再出発しても、裕福に生きていく術などいくらでもあったことでしょう。
数年前に、東大卒の電通の女性が自殺したニュースもありました。
頭が良くて、可愛い女の子でしたし、やり直しても全然将来は明るかったはず。
自殺までいかないにしても、逃げるタイミングが遅れて仕事で心身を病んで再起不能とか長時間を要するケースはいくらでもあります。
優秀で、逃げ道もあるはずなのに、然るべきタイミングで逃げることが出来なかった。
いざ嵐に巻き込まれたら、如何ともし難い場合が多々あるんでしょう。
逆に、ちょっとでも嫌なことがあるとすぐに辞めちゃう人もいて。
こっちのほうが多数派かもしれませんが、逃げるタイミングが早すぎるのも問題です。
その場の痛みは避けられるかもしれませんが、後々に先送りする可能性が高い。
逃げるタイミングを誤る例がこれほどあって、自分だけがベストタイミングで逃げられるなんてどうして言えるのでしょうか?
それなりに責任のあるポジションで上手くいかなければ、基本的には痛みを伴うものであるとの覚悟を持って取り組む必要があるんだと思います。
- 関連記事
-
- もしセミリタイア卒業するとしたらの条件
- いいタイミングで逃げるなど幻想
- セミリタイアしたら仕事の辛いこと全部忘れられるから