論理は感情に負ける
世間では新年度を迎えて、15年前の新社会人時代を思い出しました。
就職するにあたり、当時こんな風に考えていました。
おそらく僕は仕事ができないタイプ。
でも、失敗しても、ダメダメでも、十分な給与は入ってくるし、クビになることもない。
苦しくても仕事だと割り切って、仕事外では嫌なことは忘れればいい。
この考えは、ある意味では正しいけど、間違っていました。
確かに、論理的には全くその通り。
例え仕事ができなくても、給与・余暇時間は確保され、それが脅かされることはありません。
十分な給与が貰え、どれだけ仕事がダメでも職場から離れれば全く影響なし。
だから、それほど深刻に考えてなくてもいい。
極論言えば、仕事中だけの役回りの話で、私生活とは切り離せばいいのです。
それは百も承知ですが、感情がどうしても許しません。
考えても仕方ないと分かっていても、仕事時間外でもネガティブな感情が頭から離れません。
当時の僕は、論理的に考えれば、マイナスの感情はある程度抑えられると思っていました。
世間知らずもいいところで、感情を甘く見ていました。
どんな完璧な論理でも、感情の前では無力。
論理は感情に負けます。
これは僕だけに限った話ではありません。
積立投資中に株価が下落してもビビる必要はないと分かっていても、積立を中断したり、売却してしまう人がいます。
ネット上の誹謗中傷など気にしなくていいと分かっていても、心を病む人が跡を絶ちません。
もちろん論理的に考えて行動することは大事。
しかし、結局最後は感情で決まってしまうことを前提に、自分の感情傾向を理解し、それに応じた環境を整えていく必要があると分かりました。
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