中国初となるクローン警察犬の子犬が、立派な警察犬となるべく訓練を開始したそうだ。
クンミン・ウルグドッグの生後2ヶ月の子犬「昆勲(クンシュン)」は、警察犬としてぴったりな子犬を確保するために、クローン技術によって優秀な探知犬のDNAから作られた。
まだまだちっちゃいが今月初めから雲南省普洱市の公安局に配属され、訓練が開始されたという。
この場所で、これからの8~10ヶ月を、捜索、救助、追跡、麻薬探知といった警察犬の仕事を学びながら過ごしていく。
優秀な警察犬のDNAを受け継いだクローン犬
昆勲(クンシュン)のDNAは、普洱市の警察署に配属されている7歳のクンミング・ウルフドッグのメスから受け継いだもの。
このメスは、2016年に殺人事件の決定的証拠を発見し解決につなげるなど、数多くの実績をあげた大変優秀な警察犬である。
クンミング・ウルフドッグは中国で警察犬として使われる唯一の国内原産種で、ジャーマン・シェパードなどをもとに1950年代から繁殖され、軍用犬や警察犬として用いられてきた犬種だ。
しかし中国の警察犬のほとんどは輸入種で、彼女ほどのレベルに達するには5年もの訓練と、800万円近い費用がかかってしまう。
昆勲(クンシュン)が作られたのは、この訓練期間を短縮し、それにかかる費用を節約することが狙いだった。
遺伝子サンプルからクローン胚を作成
クローン制作を実際に担ったのは、雲南農業大学とバイオテクノロジー企業シノジーン社(ペットのクローニングサービスで有名)である。
昨年9月、メス犬から遺伝子サンプルを採取し、別の犬から提供された卵子からクローン胚を作成。これを代理母となるビーグルに移植した。
こうして12月19日に帝王切開で体重540グラム、体長23センチの健康な子犬が産まれ、昆勲(クンシュン)と名付けられた——クンミン(昆明)・ウルフドッグとお手柄を意味する名だ。
昆勲は新しい職場に到着すると、プロジェクト分析担当のワン・ジウシェンさんにすぐに懐いたそうだ。
「とても人懐っこくて、社交的だし、利発ですよ」とワンさん。
暗いところや知らない場所を怖がらないのもポイントだとか。また嗅覚に優れており、隠された食べ物もぱっと見つけられるそうだ。
検査からは、昆勲のDNAは、もとのメスと99.9パーセント同じであることが確認されており、能力テストでも母親とほとんど変わらない優れた成績を収めている。
ドリーから20年。クローンの倫理的な懸念は未だ消えず
世界で初めてクローン技術で誕生した羊ドリーから20年以上が経過した。
・世界初の哺乳類クローン羊、ドリー生誕20周年を迎える。同じ細胞系統から作成されたクローン姉妹4匹は安楽死へ : カラパイア
それ以来、死んだペットを蘇らせるために、あるいは動物実験用として、クローン動物が作られてきた。
それどころか、大昔に絶滅した種をクローン技術で現代に蘇らせようとするプロジェクトもある。だが倫理的懸念はまだ消えぬままだ。
が、かつてある数学者がこのように指摘したことがある。
「ときに人類はできるかできないかばかりを思い悩み、するべきかどうかについて考えない」と。
References:iflscience / stdaily/ written by hiroching / edited by parumo
あほの犬ができたんやろな。
できるかできないかばかりを思い悩むのは、するべきかどうかの必要条件だからでは?
犬での実験が成功した段階である、ということが、人間での実験はまだ実施していない、ということを保証するとは限らないのがかの国である。
是非はともかく、元気に育ってくれ
なんか、うまく言語化できないんだけど、すごくモヤッとする。
産み出したからには、クローンの倫理なんてもうどうでも良いから、責任持って最期までこの子の面倒見てあげてよ。
「さすが中国」
とだけ。
多くは言わぬ
テロメアは?
すでにクローン人間も誕生してると思われ
この手段が上手く行ったとして、
代わりに従来の方法でとにかく沢山子犬を
産ませて訓練でふるい分けした結果として
見捨てられた駄目な子達というのが
居なくなるなら、特定の目的に限っては
クローンは有用かも。
とか思っちゃうのは危険なんですかね。
>>14
代わりにそのクローンがふるい分けされるだけだと思うんですよねえ…
中国ならクローンの軍隊持っていても驚かないが?党則以外に規則ってあるの?
技術的な問題がなければ人間でもバンバンやってほしいんだけど。
自分みたいな凡人より顔も頭も性格もいい人間のクローンが沢山いたほうがいい世の中にしか思えない。
>>16
多様性が無いとなんとか
>>16
今までの結果だとクローン作っても何故か母体と全く同じにはらならないし、遺伝的な問題出てくるだろうね。
※16
そんなあなたに映画「ガタカ」おすすめ
なぜ昆勲のDNAは、もとのメスと0.1パーセントも違うんだ?
オリジナルとはまったく別物だ
※18
クローンはそもそも完全にコピーされると考えがちだが実はコピーされていない。
体細胞には日々、様々なエラーが入っていてその都度修正されている。
(危険な箇所にエラーが入り修正できなかったのがガン化細胞)
全くエラーを持たない体細胞を選び出すのはある意味非常に難しい。
※21
君の理論だとほとんどのDNAはガン化されていて
DNAは個々で全く中身が違うという説明だよ
DNAの意味を理解してから書こうな
>>26
ちゃんと文章読んだら?
代理出産の母犬のその後が、ものすごーく気になるんだけど。
帝王切開手術後、ちゃんと回復させて、かわいがって飼われているのか?
そっちの方の倫理を問いたい。
昔にクローン羊から、動物は同じことを繰り返しているように見えるが、ただ身近になったということか。
人間では、人工授精もオカシイ話になる。また、受精が成功した中から現段階でわかる個々の特性を見て選別できるところまで。これは良くてクローンはダメな理由とは何だろう。
現代では寿命が短くなるし金かかるしやる意味がないでしょ
恐るべき子供達計画だな。
あとは人間だな
ああ恐い
中国ならチャウチャウを警察犬にしてほしい。
きっとなごむだろう。
どんな優秀な使役犬でも基本的に繁殖には回さないらしいから一代限りでその優秀な遺伝子が終わってしまうことの回避に使えるという点についてはいいと思うけど同時に遺伝子の多様性が失われるかもしれないというのがな
クローンは、オリジナルより代理母の影響を受けるときいた事があるのだが。胚を取った雌に戻したらどうなるのだろう?
毎回思うんだけど、代理母にさせられる側はたまったもんじゃないよね
今回はビーグルか…可哀想に
人間だって苦痛だっていうよね。麻酔かけられないんでしょ
最悪だよな