藤原文太(ふじわら ぶんた)とは、漫画・アニメ作品「頭文字D」の登場人物である。
主人公・藤原拓海の父親。藤原とうふ店を経営している店長。でも何故か豆腐が嫌い。好きなものはタバコ。愛車はAE86、GC8インプレッサなど。拓海の天才的なドライビングテクニックを仕込んだ張本人。
おそらく作中最強のドライビングテクニックとスピードを誇り、拓海をも軽く凌ぐ走り屋だが拓海がいつか自分を超えることを楽しみとしている。後述のトレーニングや拓海の成長を見て、拓海を「峠の職人」と称している。地道な走り込みと試行錯誤の積み重ねでドラテクは培われると考えており、実際拓海への仕込みもこの考えに基づいて行われている。
「秋名の下りならシューマッハより速い」と自称し、作中最強の称号が冠されるだけあってそのドラテクは伊達ではなく、その凄まじさは、ドリフト中にタバコを取り出しマイペースに火をつけて祐一をビビらせたり、インプレッサの試乗で配達帰りの拓海を軽くぶっちぎったりするなど、これだけ見てもただものではないオヤジである(実際、原作終了まで拓海は文太をとうとう抜かす事は出来なかった)。
長年の友人である立花祐一は「クレイジー文太」と呼び、群馬エリア最強クラスである拓海も高橋涼介もまだ文太のスケールには及ばないと評している。
ハチロクをぶつけた拓海にキレてゲンコツを食らわせたり、色々な理由で拓海が苦手としている人物の一人であるが、ハチロクのエンジンブローの時は、積載車で赤城山まで乗り付け、泣いている拓海を頭を撫でて慰めてやったりと、父親らしい一面も持っている。拓海のバイト先の店長でもある祐一も「本音では拓海がかわいくて仕方ない」と語っている。
元レーサーじゃないかと噂されており、ハチロクに積むレース用エンジン(Gr.Aに参戦していたAE101に搭載されていたエンジンだが、公道用にリセッティングされている)を何故か非公式に調達してきたりと、いろいろ謎が多い(実際にヤンマガ第1巻で「元ラリー屋 今とうふ屋」と記述があるし、エンジン積み替えの際のシェイクダウンでは、「峠レベルの横G如きバケットシートはいらないと思ったが・・・」との発言から見て取れる)。
実際元走り屋で、かつてはいろいろな峠に遠征し「伝説の走り屋」と称されるようになった。立花祐一と整備士の鈴木正志は長年の友人であり、当時の走り屋仲間。また、小柏カイの父親・小柏健とも面識がある(小柏父とは、のちに長尾峠で拓海とカイが再戦した際に再会している)。
物語開始時点ではハチロクは彼が所有する車で、拓海は豆腐配達やレースの度に彼からハチロクを借りるという形で使っていた。
後に「お前も社会人になったし、半分半分じゃ不便だろ」という理由(壊れたハチロクの修理代を拓海が半分負担、プロジェクトD参加に伴いメカニックがついた為)でハチロクを拓海に譲る事となる。
自身は新たに試乗で気に入った「実用的でラクなやつ」としてインプレッサを購入した。
が、このインプレッサも結局拓海の豆腐配達に使わせている(ハチロクとインプレッサの違いを体験させて成長させる意図もあった)。
頭文字Dの続編にあたるMFゴーストでは消息が語られていないものの、群馬の走り屋たちが掲げる「群馬プライド」の頂点に位置するドライバーの一人とされている(他には高橋涼介、高橋啓介、藤原拓海が名を連ねている)。
なお、セガのアーケードゲーム「頭文字D arcade stage」シリーズではVer.2より追加された「文太に挑戦!!」モードで隠しボス的な形で登場する。Ver.2~3では挑戦して勝利するごとに文太のレベルも上昇していき、レベルに応じて搭乗車も変わっていく(連載開始時のAE86→エンジン換装後のAE86→文太仕様インプレッサ)。所属チームがなぜか藤原とうふ店となっており、勿論とんでもなく速く(最大レベルだと最大レベルの公道最速伝説のライバルより速い)、走るコースやプレイヤーの車種によっては勝つことは不可能とまで言われていた。
いつもタバコをくわえている愛煙家。性格は不愛想で自己中心的でワガママ。人使いも荒く、普段は無口で無表情。いかにも職人肌な昔ながらの頑固親父だが、実は無類の負けず嫌い。顔は拓海とさほど似ていないが、頑固で負けず嫌いな性格は受け継がれている。また意外と人情家な一面もあり、池谷の熱意に押されて最初の高橋啓介とのバトルを拓海が拒否した場合自分で走ることも考えていた。
豆腐屋をやっているが豆腐嫌いで、拓海に継がせたいとは全く思っておらず自分の代で店を閉めるつもりでいる。妻に関しては消息や人物像などは全く語られておらず、作者も「死んだか出て行ったかのどちらかだろう」とだけ語っている。
拓海同様に若い女の子と話すのは苦手としている。それでも押しかけてクリスマスパーティーをしようとした茂木なつきに付き合う意外なノリの良さを見せたり、寒そうにしている彼女を見かねてお茶を出すついでに拓海の素顔を語ったりしている。
一方、おじさん好き?のなつきは、「拓海くんのお父さん、渋くてかっこいい」と評していた。
なお、実写版では酒浸りで、拓海が配達から帰宅する頃には決まって酔い潰れていたり、キャバレーで女の子とどんちゃん騒ぎするなど、寡黙で渋いキャラクターの原作とは異なり、コミカルなイメージのキャラクターに脚色されている。流石に原作のキャラクターとかけ離れ過ぎていることからファンから批判的な意見が多い。原作でも酒を飲むこと自体は好きで、作中で描かれはしなかったが夜に飲みに出て朝帰りということも度々あったらしい。
WRC(世界ラリー選手権)のグループAという競技規定が生み出した、レースカーと非常に近い位置にあるクルマであり、4WDにハイパワーターボを組み合わせたラリー車ベースのモデルである。スバルがWRC参戦をやめた後もインプレッサは進化をし続けている。
元々の愛車であるハチロクを拓海に譲る形になり、「実用的でラクな車」を求めて購入したクルマがこれである。政志の薦めで中古のGC8型インプレッサを検討していたが、当初は大型リアウィングを敬遠していたものの、そのあまりの速さに魅せられて乗り換えを決断。
初登場時には、秋名の下りを走っていた拓海のハチロクを鮮やかに追い抜いていき、クルマの性能に圧倒的な差があるとはいえ当時の読者に大きな衝撃を与える初御披露目となった(このときはドライバーが誰なのか明らかにされていなかった)。連戦連勝のハチロクに完勝した唯一のクルマであり、頭文字Dの作中で最強のクルマと言える。
文太がインプレッサを購入した本当の目的は、ハチロクしか知らない拓海に現代の車を運転させることで車の視野を広げさせることにあり、その為に4WDを選択している。そのため、拓海にはライフワークである豆腐の配達をハチロクとインプレッサを交互に使わせており、仮想上ではあるものの拓海に毎日自身とのバトルを行わせるように仕向けた(インプ先行ハチロク後追い形式のバトルだが、どちらも運転するのは全力の拓海なため、どうやってもハチロク使用時にインプを抜くことはできない)。図らずも須藤京一が語った「いつか拓海は4WDのステアリングを握ることになる」が実現した形になる。また、拓海がワンハンドステアの練習を始めたときは、タイヤの減り方から新しいことに挑戦していることに気付いていた。
掲示板
29 ななしのよっしん
2022/12/20(火) 18:46:03 ID: DgnSnMW2kD
良く考えたらずっとハチロク乗ってたのに性格が180度違うインプレッサ買ってすぐに乗りこなすってやべぇよ……。
30 ななしのよっしん
2022/12/21(水) 08:03:47 ID: FdUk/Jci7D
トップギアで新型ハチロクのノーハンドドリフトをジェレミーが披露したとき、文太って実在するんだなと思った
>>20
公道向けのデチューンつったら触媒とタイコ付きの排気管とかかな、わざと詰まりを残す事で低中回転でのトルクを確保する事もある。シビックのK20とかだと四スロに専用のサージタンクとエアクリ被せる事もあるけど、拓海のハチロクは四スロ剥き出しだしなぁ…
>>29
オヤジが現役だったと思われる70~80年代とはパワーも四駆の制御も別物なのに乗りこなしてる…
31 ななしのよっしん
2023/12/20(水) 11:50:50 ID: 4jNM+qyQd5
ハガレンの大総統と共にベクトルは違うが勝てる気がしないオヤジ
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最終更新:2024/12/23(月) 00:00
最終更新:2024/12/23(月) 00:00
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