高橋涼介 単語

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高橋涼介(たかはし りょうすけ)とは、漫画作品「頭文字D」の登場キャラクターである。

CV子安武人TVアニメ版) / 小野大輔(新劇場版

概要

赤城レッドサンズリーダーFC3S RX-7プロジェクトDでは実質的チーム揮をとっている。自身のライフワークとする「最速理論」を完成させるべく、藤原拓海興味を持つ。

高橋啓介群馬県高崎市にある高橋クリニック院長の長男で跡取り。群馬大学医学部医学生。レッドサンズ結成後はの啓介と共に「ロータリー高橋兄弟」の名で定着しているが、かつては「赤城彗星」と呼ばれ単独で走っており、常勝不敗の「カリスマ」と称される群馬走り屋にとってのスーパースター。頭明晰なうえにイケメンのため、女性の追っかけも発生している。

名で主人公藤原拓海敗北を喫するが、ドラテク理論の知識などは拓海ではなく、ドラテク、知識、対応力などは全てトップクラスと言っても過言ではない。その力は作中最強文太ですら「大したやつだよ、高橋涼介ってのは」と言わしめるほど。プロジェクトDでは自らが選んだドライバーである拓海と啓介を世界に通じるドライバーに育てる導者としての立場になっている。

作中でもトップクラス最強ドライバーの一人であり、須藤京一北条といった強とのバトルにも勝利している。作中でのキーパーソンであり、バトル中の解説役としても重要なキャラクターとなっている。ルックス、頭、実力と三拍子そろった完璧キャラクターということもあって作品ファンからの人気も非常に高い。

人物

本編開始時の3年前(20歳の頃)から走り屋として頭を現し、公道レースサーキットの走行会、ジムカーナなどの様々なジャンルモータースポーツ敗を誇り、「本気を出したバトルは一度もない」「どんな相手でも持てる力の半分だけで勝つ男」という噂まで出るほどだった。どんな相手に対しても本気を出さず、介の本気はも見たことがないと言われるほどのカリスマとして畏れられた。

将来は両の後を継いで医師になる予定であり、メジャー志向でもないことから、プロのレーシングチームから誘いを受けても断っている。関東全域に地元の走り屋が何年かかっても更新できないコースレコードを作り、最速の名を残す「伝説走り屋」になってから引退することを表明していたが、実際は将来の進路に対してのが少なからず胸中にあることも作中の台詞からえる。プロジェクトDの活動期限を大学卒業前の1年間としたのもそのためである。

大学では臨床心理学を専攻している。医大生としても成績トップの秀才であり、医学生と走り屋業を両立し、そのどちらでも頂点に近い位置にいるというまさにエリートそのものである。休日従妹の緒美(つぐみ)に家庭教師をしており(美形で頭明晰な介に懐いており、本音は当てだが)、彼女に対しては本音を吐露する場面が見られる。

の啓介とは対照的にクールで冷静沈着な性格をしているが、勝負事になると熱い一面も持っている。また、連載当初は言葉遣いがやや荒っぽくスピードスターズも「カスぞろいだ」と見下していた(アニメ版では性格は連載中期以降のものに変更、先のセリフも「カスばかりだ」となっている)。

明晰という設定と医大出身という設定からか、喫煙者が多い作中でも喫煙してる描写はない(アニメでは1シーンのみ煙草を吸う姿が確認された)。

作中でもトップクラスカリスマ性を有するキャラクターとして描かれており、多くの人物が彼に憧れや尊敬の念を抱き、人の人生を変えるほどであり、の啓介はもちろん、戦ったバトル相手や、因縁のライバルである須藤京一までをも感化させるほどであった。碓氷峠佐藤子も憧れの存在として介の写真を持ち歩いている。
主人公拓海にとっても大きなを受けた人物であり、歩むべき場所を示す人物である。れまで拓海がこもっていた小さな世界から抜け出させて、彼に手を差し伸べる偉大な存在といえ、後に導者に転身した拓海導方法は介のを感じさせるものであった。

作中でも女性人気の高いキャラではあるが、本人は驕るような性格ではなく恋愛面とは疎遠なキャラクターと思われていた。しかし物語終盤においてかつて香織という女性に「自分でもコントロールできないほど」の燃えるような熱いをしていたことが判明。しかも香織三角関係に悩み自殺し、すでに故人となっていた。そのため大切な人を失った悲しみからトラウマを抱えており、にも悟られることなく一人で苦しんでいた。神奈川遠征最終戦の直前で三角関係の相手だった先輩北条死神GT-Rと「最後のバトル」と位置づけたバトルをし、の心を救ったことで自身もトラウマを吹っ切ることができた。
プロジェクトDの"D"という頭文字は、香織との交流の中で生まれたドリーム)ということが最終回で明かされている。

女性はもちろん男性をも魅了する力を持っているようで、拓海池田次などが介にドキッとするシーンもあった。拓海に勝負を申し込んだ際は、バイト先のガソリンスタンドまで出向き、薔薇花束を届けている。

実力・能力・評価

走り屋としては理論ドライバーであり、あらゆる高度なドライビングテクニックを駆使することができるのみならず、「人間シャーシダイナモ」と呼ばれるほど、スペックを挙動やゼロ発進加速を見るだけで正確に言い当てることができ、左右のコーナリングを観察することで相手ドライバーや欠点まで見破れる。こうした情報収集並びに処理力から啓介には「四六時中、パソコンに座っている走り屋兄貴くらいなもん」と言われている。

箱根ターンパイクでの死神GT-Rとのバトルを後ろから観察していた池田からは藤原拓海に輪をかけるほどのナチュラルドライバーと言われ、相手の動きがよく見えており、絶体絶命ピンチにも動じない精神力、心を閉じることなく開きながら恐怖や怒りといった感情を心に留めないことから自身のす理想的な「ゼロの心」の持ちと評している。

拓海との名でのバトルに敗れてからは走り屋としての第一線からは退いており、プロジェクトDでは拓海と啓介のダブルエースを育てる導者に専念しつつ、チームリーダーとして戦術・戦略を考案し、Dの頭としてチーム勝利に導いている。下りの拓海バトルに特化したナチュラルドライバー、上りの啓介はモータースポーツ仕込みの正統派ドライバーとして異なるアプローチ導しており、拓海にはできるだけ自分で考えさせることで不足していた知識面を育て、啓介には特別なプログラムを課題として課すことで二人に自身のドライビング理論の全てを伝えていった。

プロジェクトDメンバーからもリーダーとして絶大な信頼を寄せられており、啓介は「高橋涼介という天才がいる限り、プロジェクトD不可能い。はそう思ってるけどな」とまで語っている。また拓海も啓介も介の実力にはまだまだ遠く及ばないと語っている。

あまり語られないが、チューニングの方向性を決めるエンジニアとしての実力はドライビングと同様に一級品であり、あの拓海である藤原文太からも「短期間でこれだけ足を仕上げるセンスはオレにはないね」と感嘆せしめるレベルである。

搭乗車「FC3S RX-7」

モデルマツダサバンナRX-71990年式後期原作初登場時は純正リップスポイラーマツダスピード製ホイール、yours SPORTSエアロミラー、右出しマフラーを装着していた。
2シータ仕様の特別仕様で、エンジンマツダ自慢の13B-T冷直列2ロータリーエンジンターボ仕様。初期では340PS拓海バトルする際は260PSチューニングされている。従来は上りでも下りでもトータルに速いクルマしてセッティングしていたが、今回は下りでハチロクに勝つためにパワーではなくトータルバランスを取った形であり、プライドをかなぐり捨てでも勝ちにこだわったセッティングである。

拓海戦ではさらにリップスポイラーがさらに低姿勢なものへ変更され、ナンバープレートオフセット装着、マフラーも右出しから左出しへと変更されている。これによって空気流入量を増やして、エンジン冷却率をさらに高めようという狙いだったのだろうか?

一のランエボと対戦したときには、ホイールがRSワタナベデザインのものに変更されている。

FCにとって最後のバトルとなった死神GT-R戦では、ヘッドライトが埋め込み式になり、カーボンボンネットを採用。ホイールはいかにも軽量そうな6本スポークのものになり、バンパーはさらに大エアインテークを備えたものへと変更され、ナンバープレートの取り付け位置も右側へと変わっている。マフラーも右出しへと戻された。さらに、内にはロールケージが取り付けられ、これだけでもラストバトルに挑んだ介の覚悟が伺える。
なにより一番の変更点は、かなり大GTウイングが取り付けられたことで、これはバトル小田原ターンパイクの下りになることを予想し、高速コーナーでのスタビリティ重視のために採用されている。
この最後の死神GT-R戦をFCは傷だらけになりながらも制しており、作中での出番を終えるのだった。

『MFゴースト』での高橋涼介

前橋市群馬大学医学部附属病院で勤務する外科医となっている。片桐夏向カナタ・リヴィントン)が拓海子であることをいちく知っていたようで、MFG統括本部長の上有史浩に注するよう示していた。ちなみに、MFGを創設した正体不明のエグゼティブ・オーガナイザー(EO)であるリョウ・タカハシであることが示唆されている。というか、ヤンマガ公式Webの登場人物紹介で同一人物であると明記されている。

MFGを「最速理論の回答編」としており、「グリップウェイトレシオの均一化」という独自のレギレーションを導入している。その意はまだ明らかにされていないが、カナタのことを「の作ったレギレーションの正しい解釈と攻略を実践できる可性を持ったMFGニュージェネレーション」と称し、期待を寄せている。

また、の啓介と共同で「ドリームプロジェクト」というドライバー育成計画を推進している。

原作では長らくのみの登場で姿を見せていなかったが、アニメ第2話で後姿が披露。そして、原作第224話でカナタの前に現れ、現在の姿が開される。


   

 

注意 ここからは物語の重要なネタバレを含みます。
ここから下は自己責任で突っ走ってください。

 






























群馬大学付属病院に入院していたカナタである片桐健の主治医であり、介に対しては一心を開いていたらしい。末期の膵臓に蝕まれており、介の手術を受けるも時すでに遅く、MFGの第3戦中に睡状態となって他界する。カナタに会いに来たのも父親のことを知らせるのが的だった。

また、MFGのサマーブレイク中に結婚することが判明し、啓介たちを驚かせるが、その相手は介と同じ大学病院で働く医療従事者であり、片桐健の、つまりカナタ叔母でもある片桐であることが示唆されている。

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