映画『ザ・ローブ THE HEROES HIGH VOLTAGE』の結末について、直接的な肉体交換の描写はありませんでしたが、ローブが脱走に成功したことに関して、 視聴者に様々な解釈を委ねているように感じます。 特に、ローブとデヴリン所長は精神を入れ替えて、デヴリン所長として脱走したと解釈するのが最も自然な流れではないでしょうか。 そう思わせる根拠として、以下のシーンが挙げられます。 ラストシーンでローブが罰則を与える部屋へ連行される際、「デヴリンだ！」と叫んでいたこと。 デヴリン元所長が退職後に車で刑務所を訪れた際、ルームミラーに映った彼の顔がローブの顔になっていたこと。 これらの描写から、刑務所に収監されたままのローブは、実は肉体はローブでも精神はデヴリン所長であり、脱走に成功したデヴリン所長（の肉体）は中身がローブだった、という解釈が成り立ちます。 この結末は、「肉体と精神のどちらがその人間を決定づけるのか」というテーマを視聴者に突きつける、非常に示唆に富んだシーンと言えるでしょう。 みなさんは、この結末が視聴者に判断を委ねていると思いますか？ また、収監されているのは本当にローブ（の肉体を持ったデヴリン所長）だと思いますか？