フルコンサートグランドピアノを弱音で演奏中にダンパーペダルを上げる際に、弾いてる音がピィーンと鳴ってピッチも僅かに上がってしまう耳障りな現象は、ダンパーの調整に問題あるのですか？ コンサートチューナーが未熟で調整不足ということですか？ 演奏しているのは、プロのピアニストです

ご質問いただいた現象は、ピアノ技術の観点から見ると「アフターサウンド」または「アフターノイズ」と呼ばれる現象の一種と考えられます。 この現象が起きる主な原因としては： ・ダンパーフェルトの状態：摩耗や硬化により弦を適切に止められない ・ダンパーの調整不良：弦に対して均等に接触していない ・ダンパーペダルのメカニズム：ペダルを戻す際の動きがスムーズでない ・弦の振動特性：特に低音弦で起こりやすい現象 必ずしもチューナーの技術不足とは限りません。コンサートグランドピアノは非常に繊細な楽器で、特に弱音演奏時はこうした微細な音響現象が顕著に現れることがあります。また、ホールの音響特性によって増幅されることもあります。 プロの演奏に支障をきたすようであれば、以下をお勧めします： ・専門のコンサートチューナーに具体的にこの現象を伝え、調整を依頼する ・複数のチューナーの意見を聞いてみる ・ピアノメーカーの技術者に相談する 高品質なコンサートピアノでも、個体差や環境による影響はありますので、適切な調整で改善できる可能性が高いです。