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回答(3件)
第一次世界大戦や朝鮮戦争などの「戦争景気」は、 日本の多くの産業、特に重化学工業や 海運業、造船業などに大きな利益をもたらし、 企業の成長を後押ししたことは歴史的に知られています。 第一次世界大戦 欧米からの輸入が途絶したことで、 日本の重化学工業などが発展しました。 特に海運業・造船業は大きな利益を得て、 「成金」という言葉も生まれるほどでした。 三井、三菱、住友、安田といった財閥は、 この好景気でさらに業績を伸ばし、独占力を強めました。 (後の財閥解体を経て、現在の主要な企業グループの源流となっています。) 日本郵船会社などがこの時期に巨額の純益を上げています。 伊藤忠商事も日露戦争後の戦勝景気などで活況を呈し、 大正時代に株式会社として発足し、その後も躍進を遂げています。 朝鮮戦争(朝鮮特需) 第二次世界大戦後の日本経済は一時悪化していましたが、 1950年に勃発した朝鮮戦争による特需景気が、 企業の経営を急速に立ち直らせ、 その後の高度経済成長の前提条件を整えました。 現代の日本の大企業の中には、 こうした過去の戦争景気や特需を 成長の大きなきっかけ・追い風として、事業を拡大し、 現在の地位を築いた企業が多数存在すると言えます。 現代においても「防衛産業」として、 政府の防衛力強化の方針を受けて受注を伸ばしている企業 (例:三菱重工業、IHI、東京計器など)があることも事実です。 これらは「過去の戦争のおかげ」というよりは、 「現在の防衛政策に関連する事業」によって業績を伸ばしている企業です。
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ときどきその例として三井物産なんて聞きますね https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-07630076/