回答(6件)

技術力すなわち生産技術力という点では、同じ品質であれば日本企業のほうが低コストで生産できるでしょう。 高品質となると、ちょっと米国の製鉄会社では日本の製鉄会社に対抗できるかどうかは難しいですかね。 他の回答者さんもご指摘のように、日本では高炉が主流ですが、米国では電炉が主流で、電炉会社が健闘していますが、米国内で高炉製鉄所の建設となると、対米投資は歓迎するが米国内の同業を脅かすことになるという矛盾が生じるため、米国内の製鉄会社を買収して日本製鉄の技術移転をして、日本製と遜色のないUSスチール製品を米国市場で販売できる営業上のメリットはあるかと。 日本製鉄の目的は、今後高関税政策が予想される米国市場において、無関税で米国内で販売できる米国製鉄会社の買収によって高関税の回避を図ったというものでしょう。 まあ、しかし、日本製鉄はどういうFAを選んだのか、下手を打ったという感じがしますなあ。 米国内で伝統基幹産業や象徴産業を買収するのは至難なことで、かなり腕の良いPEFを雇った上で、さらに凄腕のロビイストを雇って、ワシントン対策も抜かり無くやっておかないとたいてい失敗します。 そもそも企業買収というのは潰れた会社が最もおいしいというものですから。

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USスチールの子会社には、環境技術に優れた最先端電炉メーカーがあるのは事実です。しかし技術的な理由というより、日本製鉄としては米国内の生産拠点が欲しかったのだと思います。 現在、世界の粗鋼生産の主流は中国であり、中国メーカー全体で10億トンと言われています。日本製鉄は年間4,400万トン程度、USスチールは1,500万トン(2022年実績)ですから、過剰生産ぎみの中国鋼材が世界を席巻しています。 ただし、トランプ新大統領による関税引き上げが安い中国鋼材の流れを変え、米国内の生産が伸びる可能性があります。 日本製鉄としては、日本国内の市場が細るなか、米国の市場を成長のチャンスと捉えていたようです。また、USを買収すれば、5,900万トンのメーカーとして世界で第3位程度の位置を占めることができます。

USスチールが邦貨1千億円強で買収した子会社の BRSが美味しそうです。 スクラップをリサイクルする電炉メーカーで、日鉄 が得意とする無方向性電磁鋼板を電炉で作れる技術 は、先進技術と云えなくても活用できる。 それと日鉄など挙って開発中の水素製鉄でも電炉を 必要とします。 https://www.atx-research.co.jp/contents/big-river-steel まずいのを我慢し、市場拡大のために買ってやる、 だけではなさそうです。

ありません。 日本製鉄はアメリカのby Ameria政策でアメリカに工場を持たないとアメリカの日系自動車メーカーにも自動車用の高級鋼板を関税コスト面から売ることが出来ません。一方でアメリカでの地球温暖化への環境規制で新規に高炉式製鉄所建設の許認可取得はほぼ無理です。 それでちょうど売りに出ていた高炉式製鉄メーカーのUSスチールを買収し、高炉式製鉄所を取得・改造して自動車用の高級鋼板を製造する計画だったのです。 ある種、環境問題をクリアするために既得権を買うような話です。 加えて、日本製鉄はCO2排出ゼロを見据えた水素利用高炉製鉄所の建設構想があり、その場合、世界的にも安価で大量の水素が得られるアメリカに進出したかったのです。これが成功するとEU諸国へも関税問題をクリアして自動車用の高級鋼板の輸出が可能になる期待がありました。

USスチールは戦前はそりゃすごいもの でした。日本の鉄鋼会社は足元に及ばず。 戦争の記録映画で見るけれど、日本の 戦車は鉄の厚みは薄い、ぺらぺらです。 今現在じゃUSスチールよりも日本製鉄 の方が技術は高い。じゃなぜUSスチール を日本製鉄は買収したいか。それはアメリ カの市場がほしいからです。アメリカの 工場で製造した鉄なら、関税はかかりま せんから。 買収は丁度大統領選挙と同じ時期に重な った。アメリカの工場が日本の工場に 買収されるとは、アメリカのプライドに 関わる。と言う分けで絶対に反対、されて いる分けです。 経済合理性から言うと、USスチールは 新日鉄に買収された方が経営は美味く 行く。儲かる企業になると思います。 一世代遅れた技術、鉄鋼などの材料の 製造技術は、日本は滅法強い。日本は たゆまずに技術を日夜磨いて来ました。 とうとうUSスチールを追い抜いた。