日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

広島市の土砂災害、被害者に支援を

2014-08-29 09:00:00 | ï¼ˆK)のブログ
 今月20日未明の猛烈な豪雨により、広島市北部で大規模な土砂災害が発生しました。28日の広島県警の発表によると、死者が72人にのぼり、10人がいまだに行方不明だといいます。避難対象者は15万人以上で、1300人ほどが避難生活を送っているとのことです。
思いもよらない甚大な災害となり、多くの犠牲者が出たことに心が痛みます。

 少し前、広島にモンダンヨンピルコンサートの取材のために訪れたので、その時にお会いした同胞や日本の方々の顔が浮かび、大丈夫だろうかという思いが頭の中をめぐっています。

 総聯広島県本部では災害発生直後から現地で同胞の被害状況を調査し、22日には「総聯広島土砂災害対策委員会」を立ち上げ、対応に当たっています。25日には「広島市で起こった<大規模土砂災害>について」という文書を発表しました。

 その中から、同胞の被害状況に関して書かれた部分を転載します。
 「総聯広島県本部では被害状況が明るみになった、8/20(水)の朝から被害地域にある総聯北支部と連携を取り、被害地域に居住する150戸の同胞達のうち、特に被害が大きかった地区に住む15戸の同胞達に連絡を取り、直接会う形での安否確認を行いました。
 その結果、8/25現在、5戸の同胞宅で被害を確認し、2次被害が起こる可能性がある4戸の同胞宅を確認しました。
 また既に新聞報道などがなされましたが、韓国籍同胞が尊い命を落とされたという、とても心の痛む一報を聞くこととなりました。」

 総聯広島土砂災害対策委員会では、引き続き被害に対する調査、状況把握、支援活動、各種相談などの活動を行っていくとのことです。また、被害地域の支援を目的とした募金活動を行っています。

 募金の口座名などは次の通りです。

 名義:総聯広島土砂災害対策委員会 韓政美
 ソウレンヒロシマドシャサイガイタイサクイインカイ  ハンジョンミ
 朝銀西信用組合 天満支店 普通口座 1077357 店番012
 広島銀行 江波支店 普通口座 3079214    店番021


 朝青広島のフェイスブックによると、28日、広島朝鮮初中高級学校学校長と保護者会の代表が広島市長あてに広島土砂災害義援金を渡しました。また総聯広島県委員長、総聯広島市北支部からも義援金が渡されています。
 日刊イオでも多くの支援を訴えたいと思います。よろしくお願いします。

 今年の夏、ニュースを見ていると、各地で「観測史上、最大の雨量」ということが伝えられていました。この10年、台風や豪雨、豪雪などによる自然災害の規模が大きくなっているように感じます。そのような時代に突入したという前提で、いろいろな対策を立てなければならないのでしょう。
 自然災害だと言っていますが、私は多くの部分が人災なのだと思っています。(k)

大人の女性に

2014-08-28 09:00:00 | ï¼ˆéº—)のブログ
先日、誕生日を迎えた。両親や友人、イオ編集部や社員の方々からもお祝いしていただいた。

そして、いよいよ(?)20代も残すところあとわずかとなった。


「何歳になるっけ、29歳か」
「いやいや28です。そこ間違えないでくださいよ」

これはとある日の私と先輩との会話。
28歳と29歳の違いは大きい、と食い気味にツッコミを入れた。

一年、一年と歳を取るたびに自分が少しずつ大人の階段を登って行っているんだと実感するが、気持ちは言ってしまえばまだまだ17歳くらい。


「大人の女性になってください」
と母からメールをもらい、「大人の女性になります」と返した。


「大人の女性」って何だろう…。
これからはこのことを日々考えながらやっていこうと思う。(麗)

つながりあう優しいトンポトンネを目指して

2014-08-27 09:00:12 | ï¼ˆç†ï¼‰ã®ãƒ–ログ
8月23~25日にかけて、東京で「ムジゲ会全国交流会」が開催されました。ムジゲ会とは同胞障害者家族のネットワークをいい、来年で発足20周年を迎えます。今回は「子ども・家族ーつながりあう優しいトンポトンネを目指して」をテーマに、家族の交流はもちろん、より多くの人々に(同胞)障害者への認識を広めようという目的で開かれました。

関東、関西を中心に、他にも長野や愛媛、山口など全国から40以上の家族が参加。震災などの影響から、5年ぶりの全国交流会ということもあり、初めて参加された方々も多くいらっしゃいました。

交流会では、歓迎会や夜会、子どもたちの交流レクリエーション、保護者らによる意見交換会など様々な催しが準備されました。障害者たちの介助を務めるボランティアも含め、あちこちで賑やかな声が絶えませんでした。

月刊イオ10月号の特別企画で、ムジゲ会について取り上げます。全国交流会も3ページで紹介します。ぜひ一度、お手にとってみて下さい。

私は保護者同士の懇親会や意見交換の場にも同席しました。子どもを産んだ経験がないこと、障害者と身近に接することが長く無かったのもあり、そこではただただ保護者の声に耳を傾けていました。本を読んだり、まだ少しの経験で感じたことを今ここで話したところで何になるんだろう…と考え込んでしまったからです。それほど障害者家族が抱えている負担や心労は大きいと感じました。しかし同時に、「この子の笑顔にいつも助けられている」「一歩ずつ成長しているのが嬉しい」と笑顔で話す姿も見ながら、自分はその笑顔を広めていくことーつながりあう優しいトンポトンネのために少しでも力になれたらと思いました。まずは会の名前、次は活動、当事者の言葉…一つひとつ知ること、知らせていくことを続けていきたいです。(理)

雑誌「ビッグイシュー日本版」を買う

2014-08-26 09:00:00 | ï¼ˆæ„›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
今日はある雑誌の紹介を。

ホームレスの仕事をつくり自立を応援する雑誌「ビッグイシュー日本版」です。
この雑誌を、久々に手にとりました。
以前は通勤する道で販売員がおり、よく買っていたのですが、引っ越ししてからは遠ざかっていました。
最近、とある事情で以前通勤していた道を通ってみると、以前と変わらず、同じ場所で販売員のおじさんが立っていたので、一回通り過ぎたものの、やっぱり買おう!と引き返して一冊買いました。
(値段が以前より50円値上げしていましたが、やむを得ませんね。)

この雑誌は一回手にとってもらえればわかると思いますが、とても良質な雑誌です。
日本の大手メディアがあまり報じないニュースを載せたり、「ともに生きよう3.11レポート被災地から」「自閉症の僕が生きていく風景」「TVうらおもて」など等連載、エッセイも充実しています。
私が買ったvol 244号の特集は「戦争をしない国へ 特定秘密保護法と集団的自衛権を見据える」といったタイトル。
他記事では<差別あおるヘイトスピーチ。必要な「差別禁止法」と「国内人権機関」>というタイトルで弁護士の師岡さんへのインタビューが掲載されていて、私たち在日コリアンに関連するような問題も取り扱っていました。
目下熟読中です。

自然に目や耳に入る情報ばかりでなく、意識的にこういった雑誌を読むことで開けていく世界があります。
都内で、「ビッグイシューどうですか?」や赤い帽子をかぶってビッグイシューをかかげて売っている販売員がいたら、一度買ってみてください。おすすめです。
ちなみに久々に私がお会いした販売員の方は、私を覚えてくれていて、短い挨拶を交わしました。
せわしい街中で少し気持ちがほっこりしました。(愛)


平壌で国際ろう交流会

2014-08-25 09:00:00 | (淑)のブログ
 平壌滞在もあっという間に3ヵ月が経過し、残すところ1ヵ月を切った。決して短くない3ヵ月という期間を振り返ると、金日成主席逝去20周年や朝・日政府間合意関連の取材など、記者として貴重な現場に恵まれ、平壌市内の新スポットや平壌市郊外の農村、地方都市にも足を運び、様々な取材を経験させてもらった。
 平壌の暮らしの中に身をおきながら、農村でごちそうになったり、平壌冷麺をはじめ郷土料理や格段においしくなった国産のお菓子やパンも食べ、初めて電子マネーで買い物もした。つい先日は同胞訪問団に同行し、平壌市郊外にある美林乗馬クラブで乗馬も体験した。毎日、新聞各紙に目を通し、朝鮮中央テレビはじめ各局のテレビプログラムを鑑賞したり、最近の新曲も自然に覚えた。

 思い出深い取材は挙げればきりがないが、中でも3ヵ月のうちに3度ほど行った、朝鮮の障がい者支援事業に関する取材は、どれも印象に残るものだった。
 8月上旬から中旬にかけては、朝鮮の聴覚障がい者たちと世界各国の聴覚障がい者たちとの交流を目的とした、「国際ろう交流会」と「朝・日ろう交流会」を取材した(詳細は朝鮮新報で)。
 この取り組みは、ドイツの非営利団体「TOGETHR-Hamhung e.V.」と世界ろう連盟(WFD)の共催の下、2009年から毎夏行われてきたもので、過去に、日本や中国、米国、スイス、フランス、イギリス、スウェーデンなど、多くの国から聴覚障がい者らが朝鮮を訪れ、交流を深めてきた。
 今回も朝鮮障がい者保護連盟をはじめとした関連施設で、朝鮮の聴覚障がい者との交流が行われた。

 一行が訪れた「普通江障がい者便宜事業所」について少し紹介したいと思う。



 同事業所は理髪、洋裁、時計や靴の修理などを通して、障がい者の就労機会や社会参加を促進するための施設。2005年から障がい者たちが、それぞれの能力に準じた仕事に従事している。現在は約20人の障がい者と、健常者らが協働して仕事にあたっている。理髪などの技術は、事業所と同区域にある「障がい者技能工養成学校」で学ぶという。



 取材で出会った聴覚障がいを持つ理髪師や洋裁技能士は、みな10年選手のベテランで、職場に定着しているようだった。一様に仕事にやりがいがあると話し、周囲ともうまくやっていると話していた。一方で、周りとどのようにコミュニケーションをとっているのか尋ねると、ある男性は、手話を知らない人が多いため、コミュニケーションは筆談で行うということ、それが面倒なのであまり話さない、とも言っていた。

 朝鮮における障がい者支援事業はまだ歴史が浅いものの、近年、拡充傾向にあり、前述の朝鮮障がい者保護連盟が1998年に設立された以降、近年、朝鮮ろう人協会(2012年)、朝鮮盲人協会(2013年)が立て続けに設立された。ろう人協会には聴覚障がいを持つ19名が専従スタッフとして活動しており、目下、聴覚障がい者向けの字幕・手話放送の制作、手話辞典の発刊に取り組んでいるという。
 朝鮮障がい者連盟では、それぞれの協会の自立活動を促す支援事業を行っているとのことだった。

 余談だが、これらの取材はほとんど手話通訳を介すか、筆談で行ったため、一人にコメントをもらうにも普段の倍の時間を要した。
 初めて朝鮮を訪れた各国の聴覚障がい者たちは、訪朝や朝鮮の聴覚障がい者たちとの交流について、一生懸命に「話して」くれた。大胆な手話と豊かな表情で伝えようとする姿から、文字通り「言葉」以上に、心からの充実ぶりが伝わってきた。(淑)

平壌でのプロレスイベント

2014-08-22 09:00:00 | (相)のブログ
 アントニオ猪木参議院議員(次世代の党)が音頭をとった「インターナショナル・プロレスリング・フェスティバルin平壌」(8月30、31日)の開催がいよいよ来週に迫ってきた。
 スポーツ平和交流協会の発表によると、参加選手は藤田和之、ウルティモ・ドラゴン、橋本大地、ボブ・サップ、ジョン・アンダーセン、ジェロム・レ・バンナなどバラエティに富んだ顔ぶれ。女子プロレスラーたちも参戦する予定だ。プロレス、格闘技の試合のほかに、テコンドー、合気道、シルム(朝鮮相撲)などの演武が行われる。
 また、31日の大会2日目の模様が現地からニコニコ動画で生中継されるという。これは史上初、朝鮮からのプロレス生中継となる。
 イベントそれ自体の内容もそうだが、平壌市民たちのリアクションも気になるところだ。
 平壌で行われたアントニオ猪木がらみのイベントとして個人的に印象に残っているのが、04年9月に開催された第1回「国際武道大会」。同氏率いる新日本プロレス所属のプロレスラーたちが総合格闘技ルールでのエキシビションマッチを披露した。
 当時、某新聞の特派員として現地に滞在していた私もこのイベントを取材。個人的にファンだった中邑真輔選手が出場していたので、試合後にドキドキしながらコメントを取りにいったことを覚えている。

 平壌でのプロレスイベントに続いて、9月17日には仁川アジア競技大会が開幕する。
 朝鮮民主主義人民共和国も選手(150人)、役員、応援団など計352人を参加させることを表明している。
 19日から朝鮮オリンピック委員会の代表団が仁川に滞在中だ。報道によると、昨日はサッカー競技の組み合わせ抽選会に出席。ほかにも大会のメインスタジアムや選手村などを視察して、本日帰国する予定だという。
 韓国では02年の釜山大会に続き2度目のアジア大会開催となる。6・15共同宣言発表の2年後に開催された釜山アジア大会は、北南関係の好転を追い風に開幕式で北と南の合同入場行進が実現したほか、北の「美女応援団」など競技以外の部分でも大いに盛り上がった。在日同胞応援団も大勢訪れた。北南関係はその当時と比べようもなく悪い状態だが、「朝鮮籍」である私も日本から自由に取材に行けるようになる日が早く来てほしい、そう願っている。(相)

BRIDGE FOR PEACE

2014-08-21 09:00:00 | ï¼ˆç‘›ï¼‰ã®ãƒ–ログ

 昨晩、小さな集まりで、フィリピンでの戦争犠牲者と元日本兵の話を聞いてきた。

 先の戦争被害について、日本と朝鮮半島の関係から考えてきた筆者にとって、第2次大戦中、100万人を越えるフィリピン人が命を失った事実は衝撃だった。日本を遠く離れたかの地で、日本兵も48万人、日本と戦った米兵も1万6000人が亡くなっている。太平洋戦争末期のフィリピンでは、戦況が悪化するにつれ、民間人への略奪、虐殺が頻発したが、それは日本軍の食糧補給が間にあわなかったことはもちろん、戦局を見誤り、意味もない戦いを続けたからだった。

 企画したのはBRIDGE FORPEACE(http://bridgeforpeace.jp/)という今年10周年を迎えるグループで、フィリピンでの被害について、フィリピンの一般市民と元日本兵の「両者」の証言を集め、互いをつなげる活動をしている。収録された映像は、夫や父親、きょうだいを日本兵に殺されたフィリピンの親族たちの前で上映したり、日本の高校や大学で教材として利用されている。

「強盗、強姦、殺人、放火をやった」という日本兵の証言が流れたかと思えば、フィリピンの女性が涙を流しながら性暴力を受けた被害を告白していた。その姿をそばで見守る夫と孫と思しき幼子。
「戦争はおそろしい。人を殺すことができる」―。上官の命令であれ、人を殺めたことを一生抱えながら生きた元日本兵たちは、フィリピンの人たちに「謝罪するすべを知らなかった」と話し、インタビューを取りにきた若者たちに感謝をのべていた。

日本がアジア諸国に対して行った支配や数々の収奪については、今までいろんな人と話してきたが、話がかみ合わないことがよくある。それは当然のことで、日本の学校教育で近代の歴史を詳しく教えないからだろう。ならば家庭ではどうか。戦地に赴いた祖父母たちは、わが子や孫たちに自分たちが戦地でやったことを伝えているだろうか。企画者の日本人男性に聞いてみた。

Sさんは、大学の頃、インパールで軍人生活を送った祖父に「人を殺したことがありますか」と聞いたことがあると教えてくれた。家族の誰ひとりとして聴かなかった問い。温和で人の悪口など言ったことのない祖父は、戦場で友人を銃殺された憎しみから銃を向けたという。殺した時の話を淡々とする祖父を見て、「戦争が始まれば、今の自分も人を殺す」と感じたとSさん。

 映像に登場した、元日本兵の一人は、「今の政治家は自分が死ぬとは思っていない。死ぬということに直面した時に初めてわかる」―。死線を越えてきた元日本兵たちは、戦争に向かう今の日本の状況を心から憂いていた。

肉親を殺されたフィリピンの人びとの悲しみは、今も続いている。底のない深い悲しみ…。

  元日本兵の告白に「私は彼らを赦します」と語る老婆を見ながら、両者の傷を癒やすこの活動が広がれば、戦争体験者が少しでも穏やかな余生を送れる気がした。(瑛)

月刊イオ9月号が完成しました

2014-08-20 09:00:00 | ï¼ˆK)のブログ
 盆休みが終わると、夏も終わりという感覚を、毎年持ってしまいます。盆休みが終わると同時に、いつも月刊イオの9月号を手に取るからでしょうか? 今年も、もう9月まで来てしまったんだ、もう今年も残りわずかだという思いになってしまいます。実際は、昨日も今日も、アホみたいに暑いのですが…。

 というわけで、月刊イオ9月号が完成しました。盆休みの関係で、いつもより少し遅れての完成となりました。もうしわけありません。


 特集は「朝鮮の産業デザイン」です。
 この数年、朝鮮を訪問した人たちが一様に口にするのが、街並みや人々のファッションが華やかになったということです(私は目撃していませんが)。街の商店をのぞいても色とりどりの国産品が数多く置かれているといいます。このような変化をもたらした要因の一つが、国をあげて産業デザインに力を入れているからだということです。
 特集では洗練されたデザインの商品やロゴ、切手、大学旗などを見せながら、実際にデザインを担当したデザイナーのインタビューも紹介しています。
 また、朝鮮がどのように産業デザインに力を入れてきたのかを解説し、デザイナーを育成する教育の現場も紹介しています。
 産業デザインを通して朝鮮の今がわかる内容となっています。

 特集をひとりで担当したのは、5月から平壌で取材活動を続けている(淑)さんです。
 また、(淑)さんによる短期連載「おでかけピョンヤン」も新たにスタートしました。ご期待ください。

 特別企画は「統一の食卓」です。
 1945年の解放は、朝鮮半島の分断の始まりでもありました。分断が70年近く続く中、朝鮮の北と南、そして海外の同胞たちは常に統一を願い、そのために闘ってきました。
 特別企画では、南に故郷を持つ平壌の一般の市民家族、60数年ぶりに再会した離散家族の父と子、そして在日1世の食卓を紹介しています。3つの食卓から分断の悲しみと統一への思いを感じ取っていただければと思います。これまでと少し違った切り口の特別企画となったのではないでしょうか。

 特集と特別企画以外にも、IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチに臨み惜敗した朴泰一選手の模様、「無償化」裁判を支援する愛知でのパッピンスライブ、国連・自由権規約委員会の対日審査の報告などを掲載しています。

 今月も盛りたくさんな内容でお届けしています。ご愛読ください。(k)

友達の晴れ姿を楽しみに

2014-08-19 09:00:16 | ï¼ˆéº—)のブログ
夏の連休もあっという間に終わり、昨日からお仕事再開です。

今回の連休では、新婚ホヤホヤの友達の新居に遊びに行き8ヶ月の赤ちゃんに癒されてきたり、両親と大阪の田舎の方まで行き日帰り温泉に行ったりと、私にとっては充実した連休を過ごせたのではないかと思います。

というのも、地元に帰って来ても知り合いに連絡をするという意識がないので、あまり連休に人と会うということがないからです。

これを友達に言うとひどく呆れられました。笑
その彼女も今年の冬には結婚! 早くも新居を購入し家具のことで悩んでいるようだったので、一緒に新居へお邪魔し、間取りを見ながら(一人暮らし歴が長い身として)色々とアドバイしておきました。笑
キラキラと輝いた目でとても楽しそうに話す姿から、私も早く、彼女の晴れ姿を見たいなーと思ったのでした。(麗)

田舎にかえる

2014-08-18 09:00:00 | ï¼ˆç†ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 先週はお盆休みでした。家族で地元にできたインドカレー専門店をたずねたり、隣町にできた美術館に足を運んだり、親戚が集まったりと賑やかで楽しい休暇になりました。

 地元を離れてそれぞれに働く幼なじみたちとも久しぶりに再会し、お互いの近況を話したりもしました。

 本人曰く「村」で働いているという友人は、いかに何もない所か、暇な日常を過ごしているかを写真を見せながら話してくれました。彼女の家の前には一面に田んぼが広がり、高い建物は皆無、施設が密集しているのは村の中心部のみ、村の外に出るためのバスは2時間に一本…。田舎者ですら笑ってしまうほどの田舎です。

 他にも、夏祭りは村の一大イベントで気球も飛ぶこと、稲を植える前の水が張られただけの田んぼには空が反射して綺麗だということ、自宅の窓から満点の星空が見えるということ、冬には公衆電話が埋まるほど雪が積もり、除雪が遅れるといつまでも家から出られないということなど、「暇だ暇だ」と言うわりには尽きることのないエピソードで楽しませてくれました。
 
 村では春夏秋冬がはっきりと感じられるといいます。また野菜が美味しく、健康も意識できるようになったそうです。彼女の清清しい表情を見ながら、少し羨ましく思いました。そんな自然が当たり前の人たちがいる一方で、都会に暮らす人たちはお金を出して街を離れ、自然豊かな行楽地に出かけます。考えてみるとなんだか不思議でした。

 私は昨日の夜、東京に帰ってきました。彼女は今朝、実家を離れまた田舎に帰りました。みんなそれぞれの場所に順応しながら頑張っているみたいです。私も頑張ろう!と元気をもらえました。(理)

9月号の特集は「朝鮮の産業デザイン」

2014-08-11 09:00:00 | ï¼ˆæ„›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
やっと9月号工程もほぼ終わり、明日から編集部も夏休みに突入です!!
もう気分はすっかりルンルンですが、最後の工程も抜かりなく進めようと思います。

9月号の特集は「朝鮮の産業デザイン」です。
最近の朝鮮の街並みは何十年前と比べ、とても華やかになったと言われていますが、その変化の理由のひとつとして朝鮮の産業デザインの発展が挙げられています。
今回の特集では、朝鮮の最新の産業デザインの数々を誌面で紹介しています。
(見出しの写真は(叔)さんが撮影した平壌の街を歩く女性です。とってもおしゃれですね~♪)

この企画は、約2か月間、朝鮮出張中の(淑)さんと連絡をしながら取り組んできました。
2ヵ月前のカンプ作りからはじまり、こんな感じで撮影お願いします~など、離れていても密に連絡を取り合わないと完成しない企画だったので、結構大変でした。
それでも(淑)さんが計画的に作業を進めてくれて、完全入稿日には特集に関してはほぼ終わっていました。
編集部で私はひとり、完全入稿日の2週間前位に、本来の工程とずれてテンパり具合がピークを迎えていました(笑)。
モノが多いので、どうまとめるか、デザイナーとしても切り抜きなど久々に大変な作業工程でしたが、物撮りなど撮影全般は(淑)さんにお任せしなくてはならなかったので、取材はじめ素材集め、撮影など何もかも、朝鮮の現場もきっと大変な工程だったろうなと想像できます。
今回の特集工程は、全て終えた時は離れた場所でがんばっている(淑)さん、そして関係者の方々と冷えたビールで乾杯したい気分でした!

その他イオ9月号では、特別企画として「統一の食卓」と題して北南朝鮮、そして在日同胞の食卓が統一の想いとともに紹介されたり、短期連載として、「おでかけピョンヤン」と題した企画がはじまったりと盛りだくさんの内容になっています。
イオ9月号は8月19日納品予定となっておりますので、ぜひお手にとってみてください。

次回のイオブログは8月18日に更新されます。
それでは皆さま、暑い日が続きますが、お体に気をつけて楽しい夏の日々をお過ごしください~(愛)


朝鮮の夏休みは

2014-08-08 09:00:00 | (淑)のブログ
 ここ最近、日本にいる編集部員や同僚、知人からのメールには、9割方、気温や暑さに関する内容が含まれている。連日、相当な暑さのようだ。
 平壌の日中の最高気温は30~35度くらいで、こちらも例年より暑いそう。日中に長い時間外を出歩くことがないので、外出から帰ってきたガイドのYさんの表情や言葉から、その日の暑さを感じ取っている。

 暑さがいくらかやわらぐ夕方の時間に、大同江のほとりを散歩するのが週末の楽しみだ。遊歩道では釣りや朝鮮将棋、トランプなどを楽しむハラボジや、音楽に合わせて踊るハルモニなど、夕暮れ時をゆったりと過ごす中高年が多い。はたまた若い夫婦やカップルが原っぱに横になって涼んでいたり、子どもたちがボール遊びをしていたりと、大同江畔には老若男女の生活風景が広がっている。







 つい先日は、ぴったりと寄り添って歩く恋人たちを発見。夏の暑さにも負けないほどのアツアツぶりを見せつけられた。女性のバッグを男性が持っていて、朝鮮にもそんな習慣があるのかと驚いた。でも個人的には、自分の持ち物は自分で持つべきだと思う(決して妬んでいるわけじゃない)。

 平壌の夏の風物詩といえば、タンコギ(犬肉)だ。昔から朝鮮半島では、夏の最も暑い日を「三伏(サンボク)」といって、暑気払いで滋養食を食べる習慣がある。日本でいう「土用の丑の日」だ。三伏は、7月中旬から8月初旬にかけて3日間あり、それぞれ初伏(チョボク)、中伏(チュンボク)、末伏(マルボク)と呼ばれる。「伏」には「暑気払いする」という意味があり、この3日を「伏日(ポンナル)」ともいう。
 今年は初伏は7月18日、中伏は28日、末伏は8月7日で、初伏と中伏に犬肉を食べた。



 しかし最近は初伏にだけ犬肉を食べて、あとの2日は参鶏湯や牛肉のスープなど、別の料理を食べる人も多いそう。ローカル紙では、それは間違った習慣だと指摘し、伝統にそって3日間犬肉を食べることを推奨していた。とくに若い女性は好まない、と現地の人に聞いたが、実際、犬肉を食べた両日とも、同席したのは30~60代の男性たちで、女性は私一人だった。

 ところで朝鮮には夏の休暇がない。8月の祝日は、祖国解放記念日である8月15日と先軍節の25日だけ。
 7月の祝日、27日の「戦勝記念日」は日曜日と重なった。もちろん振替休日などない。貴重な休みがなくなって、周辺からは残念がる声もちらほら聞こえた。
 ほかに7月の記念日としては男女平等権法令記念日(30日)があり、この日と3・8国際婦女デー、母の日には男性が女性にランチをごちそうするのが通例だそうだ。後者2つはさておき、平等権の日なら割り勘にすべきだと思う。ちなみに婦女デーは女性だけが半ドンだ。

 
 「本社が6連休もしているのに、私たちも何か楽しいことをしないとね!」と、Yさんと2人、ささやかな夏の休日を過ごそうと思っている。
 皆さん、良い夏休みを。(淑)

30代最後の夏

2014-08-07 09:00:00 | (相)のブログ
 先日、めでたく(?)39歳の誕生日を迎えた。
 この歳になると、個人の感想としては誕生日などうれしくも何ともないのだが、周囲の人々が祝ってくれるのはいくつになってもありがたい。
 30代の10年間もあっという間に9年が過ぎ、残すところあと1年。来年の今頃は40歳になっているなんて想像もつかない。39から40なんて歳を一つ食うだけで実質的に大した違いはないと言われればその通りなのだが、やはり40歳というのは自分の中で一つの大きな節目になると考えている。
 孔子は「40にして惑わず」と言ったが、今の自分を省みると「不惑」には程遠い。孔子の境地には達せずとも、仕事もプライベートも歳相応に充実させたいものだ。

 イオ編集部は現在、9月号の編集作業の追い込み真っ最中。この締切が終わると、来週火曜から6日間の夏休み!
 ここ数年は休暇期間中に特別何かをするわけでもなく、ただ体を休めていただけだったが、今年は久しぶりに遠出の予定を組んだ(といっても、普段の生活圏からいくぶん離れる程度なので高が知れているが)。
 30代最後の夏休みは有意義に過ごそうと思う。(相)

埼玉ハッキョでザリガニ釣り

2014-08-06 09:00:00 | ï¼ˆç‘›ï¼‰ã®ãƒ–ログ


 日本全国、酷暑が続いていますが、子どもたちは夏休みまっただ中。各地のハッキョでも、ソンセンニムたちが休み返上で、子どもたちの宿題を見てくれて、働くオンマはとても助かっています。

 先日、埼玉朝鮮初中級学校で、低学年児童向けに開かれている「夏季遊び場」に取材に行ってきました。宿題を終えた午後、子どもたちにザリガニ釣りを楽しんでもらおうと、アボジたちが仕事の合間を縫ってやってきました。



 「さあ、ザリガニを捕まえるぞ~」。李哲基アボジ(41)の元気いっぱいの呼びかけに、暑さでとろけそうな子どもたちが、エサをぶら下げた割り箸を沼に投げ込みます。見ると、長さ10センチほどのザリガニが所々に。どんどん楽しみを覚えてチャレンジしていく子もいれば、せっかく捕えたカニのつかみ方もわからない子もいて、ほほえましいかぎり。

 一つひとつの手順をアボジたちに教えてもらいながら、バケツいっぱいのカニをゲットした子どもたち。「3匹捕ったよ!」「私は4匹!」。最後は暑さも忘れて熱中していました。

 かくいう私もザリガニをつかんだことはありません。オスかメスかをどう見分けるのかも、この日、アボジ会会長に教わりました。

 それにしても、緑あふれた自然のなかで遊ぶのは、なんて清々しいんでしょう。

 運動場に咲いていたムクゲの花にもいやされました。(瑛)




「在日朝鮮人スポーツ史年表」

2014-08-05 09:00:00 | ï¼ˆK)のブログ


 今日は「在日朝鮮人スポーツ史年表」(琴栄進著)という本を紹介したいと思います。今年6月15日に出されたもので、制作過程に当たって、筆者との関係もあり、私もいろいろと手伝いました。

 題名の通りの内容で1905年からの在日朝鮮人のスポーツに関する出来事が年代順に網羅されている本です(スポーツに関係なくても大きな出来事は掲載されています)。特に、解放後の年表が素晴らしい。オリンピックのことから朝鮮学校の種目別のスポーツ大会のことまで、細かな情報がぎっしりと詰まっています。解説のようなものは極力少なくして、純粋に年表と資料とで編集されているのがシンプルですごく良く、貴重な一冊となっています。

 例えば、朝鮮民主主義人民共和国からスポーツ代表団がいつ日本に来たのかも、すべて知ることができます。この本の「朝鮮スポーツ代表団の来日記録」を見ると、朝鮮の選手が初来日したのは1963年2月で、軽井沢で行われた世界スピードスケート選手権大会に参加するためでした。
 1990年代に入るころに最も訪日するスポーツ選手団の数が増え、91年に24団体、92年に28団体が来日しています。朝鮮では珍しい野球代表団や水上スキー、ソフトテニス、カヌーといった種目の選手も来ています。92年がピークとなり、徐々に減って行き、2000年以降は数えるほど。日本が不当な「制裁措置」を実施してからは、日本の大会組織委員会が朝鮮に対し「参加を控えてほしい」と言ってきたり、朝鮮選手団の入国を拒否するという不当な態度を取っていることがわかります。
 その他の資料では、日本のスポーツ代表団の訪朝記録や在日選手たちの祖国訪問記録、北と南のスポーツ交流の記録など、スポーツを通しての様々な関係を知ることができます。

 このような年表、資料集は、地道で長い努力がなければ作ることはできません。私は今後、手元において活用したいと思っています。皆さんもぜひ、手に取ってください。「在日朝鮮人スポーツ史年表」に関する連絡先は在日本朝鮮人体育連合会(03-3816-4357)です。(k)