日刊イオ

月刊イオがおくる日刊編集後記

あると思います。

2009-03-31 09:00:00 | ï¼ˆé‡Œï¼‰ã®ãƒ–ログ
いきなり超個人的な話ですが、
私は「モノの産地」を必ずチェックする癖があります。

大体は食べ物で、袋の裏面を見て製造場所を確認してます。
理由は単に興味がわくから。
「こんなとこからコレが!」という風に、
1人で感心してたりします。

でも、この習慣がたたることもあります。
例えば名古屋から帰京する際、
新幹線の中で買った「名古屋名物 味噌カツ弁当」が、
「製造:東京都」だった時。

また、長野県で買った「野沢菜入りじゃ○りこ」が、
「製造:東京都北区」だった時。
(それを信州みやげとして渡してしまった私。しかも製造場所はうちの地元)

いずれも、見なくてもよかった現実。
自分1人、勝手に裏切られたような気分になっちゃいます(!)。
なのでこれからは、「チェック」はほどほどにしようと思います。(里)

49回目の誕生日

2009-03-30 09:00:56 | ï¼ˆç‘›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 郊外の朝鮮学校を訪れたのは、駆け出しの頃に机を並べていた同僚のYさんが49回目の誕生日を迎えた日だった。「生きていたなら…」と同校で1年生を受け持つ夫人のS先生が教えてくれた。

 Yさんは耳が遠かったせいか、いつも電話の声が大きく、タバコが好きだった。そのためか、隣に座る私は集中力が散漫しがちで、その席で原稿を書き慣れるまで時間がかかった。もっとも集中できなかった理由は、新聞記者という夢を手にした喜びもつかの間、日々新しいテーマと現場に追われっぱなしで、私自身がてんてこ舞いだったからである。

 S先生のクラスの子どもたちは、はしゃいでいたものの、成績表を開くまでは、緊張で張り詰めていた、ということが、成績表を開いた瞬間の表情の緩みでわかった。幼心の機微に触れるように、一喜一憂しながら、「がんばったよ」と一人ひとりの努力をたたえるS先生。お腹の底から出てくるハリのある声、子どもの成長を心から喜ぶその姿に、この仕事が心底好きなのだろうと感じた。

 当時まだ35歳だったS先生が、夫の葬式で「10年しか一緒に過ごせなかった」と気丈に振舞っていた姿が目に浮かんだ。

 自宅で子どもと遊んでいるさなかに倒れ、そのまま逝ってしまったYさん。
 故郷への初出張から帰るとすでに意識不明の状態だった。

 出張がんばれと、うどんをつまみにビールで乾杯したこと、残業を終えた居酒屋で目を細めながら家族の話をしてくれたこと…。たくさんの思い出が走馬灯のように頭をよぎる。ぶっきらぼうだったけど、情に厚く、表裏のない人だった。

 S先生は、葬儀を終えた後に京都にお住いのお父様と本社に挨拶に来られた。
 亡き伴侶の机に腰をおろしては「ここで働いていたんですね」とつぶやく姿はやりきれなかった。

 親きょうだいと離れたこの土地で、時には大変な思いをしながら、家族と受け持った子どもたちを一生懸命育ててきたのだろう。

 その思いを私はほんの少ししか知りえない。

 あの時から6年半たった今もS先生がこうして教壇に立って、子どもたちと過ごしていることが、ただただ嬉しかった。
 
 当時小学生だった娘さんは、今朝高で朝鮮舞踊に熱中しているそうです。

 Yさんそっくりの息子さんはサッカーに打ち込んでおり、性格はオンマ似だそうです。

 S先生は地域での信頼が厚く、終業式の日は保護者のオモニたちに「来年も」とリクエストを受けていましたよ。

 Yさん、家族のみんなは立派に暮らしています。私も元気にしています!(瑛)

侍ジャパン

2009-03-28 09:00:00 | ï¼ˆK)のブログ
 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本が優勝した。どこが優勝しようがあまり興味はなかったのだが、今大会、韓国と日本が対戦したのは5度にもなる(そのうち3試合は勝敗にあまり意味がない消化試合のようなものだった)。日本は9試合行ったが、韓国(5試合)、キューバ(2試合)、中国、米国の4チームとしか対戦していない。大会のシステムが無茶苦茶だからこういうことになる。

 結局、今回のWBCは、米国のプロデュースのもと韓日の5番勝負を大仕掛けでやっただけ、という感じである。しかし、韓国と5試合もやり、韓国を倒して優勝したからこそ、日本社会はこれほど大きく盛り上がったのであろう。

 今回の日本チームの愛称は「侍ジャパン」だった。ある新聞には次のように書かれていた。「日本チームの愛称は『侍ジャパン』。人口の7%しかいなかった支配階級がまた呼び出される。昔の暴力団員をありがたがる風潮は変わらない。そこからは、犠牲を強いる空気が生まれもする」。「侍」が優勝してからの、マスコミをはじめとする日本社会のはしゃぎぶりを見ていると、いいかげんにしておいたらという気になってくる。

 話は変わるが、日曜日の朝に長らく「戦隊シリーズ」という子ども番組を放送している。「ゴレンジャー」が最初で、1年間同じシリーズが続く。年ごとに戦隊のテーマが決まっていて、刑事だったり魔法使いだったり土建屋だったりする。何年も見ていると、年ごとに出来不出来の差が目に付いてくる(好みの問題でもあるが)。

 前回の「炎神戦隊ゴーオンジャー」は個人的には最悪だった。戦隊のテーマが自動車。自動車の戦隊が環境を破壊する敵をやっつけるという設定自体が無理があった。内容も面白くなかったうえに、昨今のエコブームのなか、環境を破壊している自動車産業が子ども相手に必死にイメージアップを図ろうという姑息さが許せなかった。

 現在放送している「シンケンジャー」は、個人的になかなか面白く見ている。しかしこれが「侍戦隊」。主人公の赤が殿様、その他の青、緑、黄、ピンクが家来という設定になっている。青や黄が「殿、殿」を連発する。今は反発している緑もいずれ殿を慕うようになるはずだ。政治不信が蔓延するなか、お上に従順になるように、子どものころから刷り込もうというのだろう。(k)

小さな手

2009-03-27 09:00:00 | ï¼ˆèŒ‚)のブログ
 先日、家族が一人増えた。
 兄の子どもが生まれたのだ。
 私にとっては二人目の姪となる。

 まだまだグーチョキパーもできないほど小さな手(ある意味グーはできてます)を握ると、本当に幸せな気持ちになるから不思議だ。
 
 面白かったのが、もう一人の姪(もうじき4歳)が、その子の前ではちゃんとお姉ちゃんになること。
 もともとあまり駄々をこねたりしないお利口な子なのだが(叔父バカです)、赤ちゃんを前にするとより一層しっかりする。
 さすがに抱っこをしたときには、赤ちゃんは暴れていたが。

 そんな姿をみながら自分の幼かった頃を思い出した。
 父方では一番年下だったが、母方に行くと年上になる(私の兄姉が一番上なのである)。
 だから普段は「下」としてしか見られていない鬱憤(?)を、母方の子どもたちをあやすことで晴らしていた。
 母方の祖父母が遠方に住んでいたこともあり、たまに行くと、思う存分「お兄ちゃん」を演じてみせた。

 そんな私も30歳を目前に控えた年となり、いろいろな経験と失敗を積み重ねてきた。
 この間、日本も世界も、在日コリアンを取り巻く環境も、良くも悪くも驚くほどに変わった。
 この子たちが私ぐらいの年齢になったとき、世の中はどうなっているのだろう。
 決して明るいだけの未来ではないことに暗い気持ちになりながらも、1歩でも2歩でも前進するために、私たち大人ががんばらなければ、小さな手を握り締めながら、春の昼下がりに漠然と考えていた。

 写真は、姪と私、ではなく兄の手。(茂)

母に感謝!

2009-03-26 09:25:31 | ï¼ˆè’¼ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 昨日で26歳になった。
 何人かの友人から携帯電話に誕生日メールがきた。
 家ではケーキと赤飯がでた。

 「25歳までは親の顔、26歳からは自分の顔」と誰かが言っていた。
 周りからは「親の顔」が見えない歳になったんだと思いつつ、同胞社会は多くの場合、良くも悪くも「親の顔」が一生つきまとうことを思いだす。仕方ないこともわかるが、実に不公平な話でもある。

 置かれた環境や与えられた機会や持たされた条件がはっきりいって平等で公平じゃない。
 だから成果や失敗の原因の所在を個人だけに追求できない。

 朝鮮大学校卒業生のあるJリーガーが「ここまでこれたのは、組織(総聯)や応援してくれる同胞がいたから」とコメントしていた。
 朝鮮大学校卒業生のある経営者が「ここまでこれたのは、自分の努力と能力があったから」とコメントしていた。

 2つを天秤にかけるつもりはさらさらないけど、昨日送られてきた誕生日メールの1つに、「母に感謝!」と書いてあり、なるほど、これが本質なんだろうなと思った。(蒼)

祖父のお墓参り

2009-03-25 09:47:37 | ï¼ˆæ„›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 先日祖父のお墓参りに行ってきた。朝鮮ではなく、実家から少し離れた小高い山の中に祖父の墓はある。
 祖父は昔、南の地から裸一貫で海を越え、渡ってきた。幾度となく、住む場所を変え、最期の時を迎えるまで定住した地がいまの私の実家がある場所だ。

 数年前、私の父母たちが祖父の故郷に初めて行くことができた。その時初めて、祖父がなぜ日本のこの地に定住したかを悟ったと父が教えてくれた。

 祖父の故郷に行くと、そこは日本の定住の地とよく似ていたのだという。祖父は南の故郷の面影を探してこの地にたどり着いたのだ。

 祖父は生前、故郷には一度も帰れなかった。北南首脳会談実現の直前である2000年の2月に亡くなった。
 故郷に行くことを終生望んでいた祖父にとって、一番喜ばしいニュースを聞かずに逝ってしまった。
 どんなにか望んでいた祖父の夢は今はとてもたやすく実現できてしまう。
 祖父はいないのに。
 そのことがとても悔しかった。

 祖父の墓からは私たちが今住んでいる場所を一望できる。故郷と似ているというこの風景を見る度、私もいつか必ず祖父の故郷に訪れたいと思わずにいられない。(愛)

コリア子どもたちの遊びの広場

2009-03-24 09:00:00 | ï¼ˆé‡Œï¼‰ã®ãƒ–ログ
 NPO法人コリアンネットあいちが主催する、
「コリア子どもたちの遊びの広場」(ノリマダン)に足を運びました。

 この催しは2年前から始まったもので、現在、日本学校に通っている在日コリアンの子どもたちをはじめ、「そのお友だち」をも対象にしています(小学生限定)。

 「お友だち」とは、日本の子どものことで、みんな一緒に、コリアのことばや文化を、遊びを通じて楽しく学んでいます。朝鮮学校の児童らも参加していました。

 対象が在日コリアンの子どもに限られていないところは、日本各地で行われている「土曜児童教室」や「民族教室」と一線を画す点です。少し違和感を覚える人もいるかもしれません。

 しかし、主催者も言っていたように、広くコリアを発信するという意味で(ここで言うのは1つの南北コリアです)、この場(マダン)が大きな力を発揮しているといいます。

 日本学校で学ぶコリアンの子、日本人の子、そして朝鮮学校の子。まだ幼い彼・彼女らにとって、それぞれとの出会いを通じて感じる、小さな「社会」があるみたいでした。正直、馴染めないという現実もあったとか。

 でも、やっぱり子ども。今ではすっかりうち解けている子たちの姿もちらほら。

 この日、遊びの広場から「卒業」していく子も印象的でした。これから彼女のような「OB」たちも増えていくことと思います。そして未来の「マダン」の担い手になってくれれば。


 スタッフたちの「総括」にもお邪魔させてもらって、なんだかこっちまで感無量。いつか、また必ず訪れたいと思うくらい、楽しい、あったかい「マダン」でした。(里)

アメラジアンスクール

2009-03-23 10:00:00 | ï¼ˆç‘›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 昨年9月、沖縄県宜野湾市にあるアメラジアンスクールインオキナワ(AASO)10周年を記念したシンポジウムで、日本にある外国人学校について話した私に、主催者の一人がていした「苦言」が忘れられない。
 
 「朝鮮学校でダブルの子どもたちをどう教えているのかを話して欲しかった」―。
  
 アメラジアンとは、アメリカンとアジアンを掛け合わせた言葉でアメリカ人とアジア人の両親の間に生まれた人たちをさす。米軍基地を背景に生まれた子どもたちのために作られたこのAASOは、5人の母親たちが奮起して建てた手作りの学校だった。

 現地に行って驚いたのは沖縄県のみならず、関西や関東からも参加者がいたことだった。
 
 国際結婚が増え、日本でミックスルーツの子どもが増えていることは頭では知っていたけれど、子どもの居場所を日本の学校に探せない背景を持った人が多く存在し、また日本学校ではすくきれないニーズが潜在していることを実感した。

 最新の「イオ(4月号)」にもAASOの関係者が文章を寄せてくれているが、日本で唯一、ダブルの子どもを対象としてダブルの教育を提供する、「スクールのユニークさは、そのうち時代が追ってくる」とのくだりには、力強いパイオニア精神が宿っていると感じる。

 朝鮮学校にもダブルの子どもは増えている。

 まだまだ現場は手探りだけれど、彼らを受け入れるために学校は学校なりに、保護者は保護者なりの努力をしている。苗字の問題から歴史観までその試みは試行錯誤で道半ばだけれど、そこには「日本と朝鮮」という大きな垣根を乗り越えようという思いが横たわっている。(瑛)

サウナ

2009-03-21 08:44:31 | ï¼ˆK)のブログ
 最近、サウナに入ることが多い。
 そこで疑問なのは、サウナにダイエット効果があるのかないのかということ。

 よく耳にするのは、水分がなくなるだけで脂肪を燃やすことはないのでダイエット効果はない、また水を飲めば同じこと、というもの。一方で、長時間の入浴(半身浴)にはダイエット効果があるという話も聞くから、サウナと入浴とどうちがうのかとも思ってしまう。

 体内の水分を汗として体外に出すためには、それなりに体の関連部署がせっせと働いているのだから、カロリーを消費していると思うのだが、それは微々たる消費でダイエット的にはあまり意味がないのだろうか? カロリーの消費と脂肪が燃焼することとは別の問題なのだろうか?

 もちろん、失われた水分を補給する時に、ビールやジュースを飲んでは逆効果なのはわかる。水分を補給しながらサウナで汗を流すことを繰り返すことのカロリー消費量がどれほどで、ダイエットの効果が本当にあるのかないのかが知りたい。

 月刊イオで取り上げて仕事にしてしまい、専門家に教えてもらおうかとも思ってしまう。ついでに、代謝機能促進、ストレス解消など、サウナの全般的な効能についても知りたいものだし、朝鮮半島でのサウナの歴史や現在の普及状況なども調査したい。またまたついでに、ダイエット問題も取り上げたい。

 体験的に言うならば、確かにあまりダイエット効果はないのかな、という感じ。しかし、瞬間的であれ、1キロ以上落ちている体重計の数字を見た時の爽快感はたまらない。(k)

運動することにした。

2009-03-19 09:38:19 | ï¼ˆè’¼ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 ジムに通い始めた。
 ちょっと痩せようと思ってる。
 穿けなくなったズボンが増えた。
 周りからみれば、「ぜんぜん太ってないじゃん」と言われ、確かに太っていないんだけど、体重は4年間で10キロちょい増えた。
 4年前は、ガリガリだったわけだ。
 まあ、痩せなくてもストレスを発散できるので、悪いことではないだろう。

 月に1万2000円もするジム。
 バカバカしいけど、ジムに通わないことには、運動は続かない。
 そういう飽きっぽい性格であるということを、最近ようやく気付いた。 

 ジムは孤独だ。
 知り合いはもちろんいないし、今後誰かと知り合う可能性もほとんどない。
 おそらくずっと一人で、体を動かし続けるのだろう。
 別に淋しいわけでもなくて、ジム友がほしいわけでもない。
 ただ、学生のクラブ活動とはまったく違うということに、気付いたわけだ。
 
 話しは変わるけど、幼稚園の頃に習った、「友達100人できるかな……」という歌。
 友達100人作ることは、難しい。
 知人は簡単に増えるけど、友人は簡単に増えない。
 だから、いい歌なんだろうなと、ジムから帰る途中にふと思った。

 運動、続けるぞー!(蒼)

おいしいものを食べて元気に

2009-03-18 09:12:38 | ï¼ˆæ„›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 先日、風邪を引き、久々の高熱をだした。前日の夜から「なんか身体がおかしい」とは思っていたが朝には最高潮に具合が悪く、熱を計れば38度。それでも会社に行くと足がまるで宙に浮いた感じ。しまいには涙がでてくる始末。

 そんな時ふと思い出されたのが、熱をだすと常に作ってくれた母の「おじや」だった。やはり昔高熱をだしては家で休んでると、母が仕事の合間を縫って、ホタテの貝柱入りのおじやを作ってくれていた。そのおじやが抜群においしく、たちまち元気になった。
 でも、今はそうはいかず一人で休んでると、姉がお粥を持って来てくれた。鶏肉いりのお粥。あっという間に食べるとなぜか少し具合が良くなった。

 振り返れば、具合が悪くなったとき、作ってもらった食事は、とてもありがたく、とてもおいしいし、ずっと忘れられないのだ。おいしいものを食べて元気になれる。それって幸せなことだとつくづく思う。

 食事は本当に奥深い。
 私もおいしいものをたくさん作れるよう、イオの料理のページなどを参考にしつつ腕を磨いていこうと思った。
 イオのお料理企画、こんな料理を企画してくださいなどリクエストがありましたら、ご意見お待ちしています!(愛)

朝鮮宮廷料理

2009-03-17 09:31:52 | ï¼ˆé‡Œï¼‰ã®ãƒ–ログ
先週末、とある料理教室の取材をさせていただきました。

テーマはずばり、
「チャングムの誓い」で見たような
「朝鮮宮廷料理」!

もう、なんだか
ふだん慣れ親しんでる朝鮮料理とは全然ちがって、
目からウロコ状態でした!

まず、見た目。
そして味わい。

やっぱり王様が食べていた料理だからですかね。
手間も相当かかってる。

教室が始まる何時間も前から、
講師のAさんは1人手際よく準備をしてらっしゃいました。

で、生徒さんも加わり
セクション別に手分けして調理。

この日の献立は、
タラのチョンゴル(鍋です。豪華!)、
カボチャ粥(とろりとした舌触りが最高!)、
ゴボウキムチ(手製のアジの塩辛の風味が濃厚!)、
鯛のタレ焼き(揚げて、タレをぬって再度焼く)…などでした。

余談ですが、私ははじめて
「かつら剥き」というものを知りました。
飾り用にキュウリの皮のみを使って、
緑を引き立たせる小技には
惚れ惚れするほど。

その中でも私が気に入ったのは、
食後に出た「ナツメ茶」です。

これは干しナツメとショウガを
弱火にことことかけて煮出した、
とてもシンプルなもの。

冷ましたものを飲んだんですが、
期待以上に飲みやすくて本当に驚きました。
一緒に添えてあったナツメの砂糖漬けもおいしかったです。

料理と一緒に、
Aさんがそれぞれの食材の効能を
話してくれたのもまた良かったです。

味はもちろん体にも美味しく、
すごく贅沢な思いをさせていただきました!

改めて朝鮮料理の奥深さ、
先人の英知を、
Aさんの料理を通じて感じることができました。

そして近いうちに、
干しナツメを買いに
新大久保あたりに出没したいと思います。


※写真はタラのチョンゴルの制作過程です。(里)

ああ、保育園…

2009-03-16 09:09:39 | ï¼ˆç‘›ï¼‰ã®ãƒ–ログ
 「保育園に今年も入れなかったよ。○○クンはワンパク盛りなのに、今年も園庭のない無認可…」。引越前に仲良くしていたママ友から昨日メールが来た。この不況で働きに出る女性が増えており、どこも保育園の入所希望が殺到していると聞くが、身近な人から「落ちた」という知らせを届くと、去年の自分と重なり暗い気分になる。
 それにしても、働くための預け先は足りない。いや、探せばあるはあるのだろうが、安心して預けられる場所が少ないと言ったところだろうか。
 公立の保育園はそもそも枠自体が少ないし、公立保育園に入れないとなると、「無認可保育園」や「保育ママ」(保育士経験者などが自宅で保育する制度)、果ては預かってくれる親戚縁者を頼るしかない。ただ無認可保育園の場合、料金が高い、保育士が少ない、園庭がないなどの不安材料は多い(もちろんすべてではない)。
 頼みの公立保育園も、最近は規制緩和の波に乗って「民営化」が進んでいることが不安材料となっている。自治体から民間に運営が委託されると、保育士の定着率が下がり、保育の質は落ちる。中には経営破たんして門を閉じる保育園も出てくる。数ヶ月前の新聞には、ある地方の保育園で年度末に保育士が全員変わってしまい、園児が脱走したニュースが出ていたが、子どもが通う保育園が数年後に民営化される私としてはひと事と思えなかった。
 地元の保育園でも、都が保育園への予算を手厚くするよう保育士たちが署名運動を呼びかけていたが、子どもの成長を見守る場に営利を適用させることは、取り返しのつかない結果を招くと感じる。
 先日、区議会議員が選挙協力をと、戸別訪問にきていた。手紙でも書いて訴えなければ…。(瑛)

電車の中

2009-03-14 09:00:00 | ï¼ˆK)のブログ
 電車に乗っていて不思議だなと思うのは、2人分を1人で、3人分を2人で、座席を平気で占領している人たちがいることだ。腹を立てるわけではないが、がらがらに空いているならともかく、前に人が立っているのに詰めないその精神構造が理解できない。不思議だ。車内の座席のことと同じような現象は、日常生活の中でいくらでもある。

 腹を立てるわけではない、と書いたが、昔はけっこう、こんなささいな問題でもいちいち腹を立てていた。心配事も同じで、子どもがささいな問題で真剣に心配している姿を見ると、こんなことくらいでそこまで心配しなくてもいいのにと思ってしまう。しかし、自分も昔はささいなことで悩みくよくよしていた。

 経験を積むなかで人は、怒りや心配の許容量が増えていく。世の中にはいろんな人間がいることがわかってくるし、もっと重要な問題が次から次に迫ってくるから、どうてもいい問題から順に気にならなくなるのであろう。ささいな問題で腹を立てたり心配してストレスを溜めたら損であるという自己防御も働いていると思う。

 ストレスが溜まったときに癒してくれるのが卓上の動物たち。左からクジラ、カモメ、ネズミ。ネズミはニギニギすると握力を鍛えてくれたりツボをマッサージしてくれる。(k)

チームが信頼を寄せる「声」

2009-03-13 09:00:00 | ï¼ˆèŒ‚)のブログ
 「声」は力になる。
 どんなスポーツでもそうだが、観客の声援は選手たちを鼓舞し、すばらしいプレーを生み出す原動力になったりする。ホームゲームが有利なのは、慣れ親しんだ地、という最大の利点があるからだが、そこには自分たちに誠心誠意「声」をかけてくれるサポーターが大勢いる、という理由もある。

 同時に大切なのが、選手間で交わされる声だ。
 プレーを確認し、修正し、そして励ましあう声は、とくにサッカーのようにプレー中に監督の声が届きにくいスポーツにおいて、勝つためのとても重要な材料となる。
 こう考えると、チーム内で声を出す人間(基本的にはみんな出しているのだが)は、チームの中心ということになる。

 現在ワールドカップ出場をかけて、アジア最終予選を戦う朝鮮代表チーム内において、その「声」を一番発しているのが、安英学だ。
 昨年行われたアジア3次予選の平壌でのホームゲームを2試合取材した。試合前、真っ先に声を出しチームの気持ちを奮い立たせ、試合中、身振り手振りで指示を飛ばし、試合後、「よくやった」とチームメイトの背中を叩きながら称えるのが、日本で生まれ育ち、現在韓国Kリーグ水原三星ブルーウィングスでプレーする安だった。
 朝鮮のキム・ジョンフン監督も、声を出すことを安に求めていると話しているほど、全幅の信頼を寄せていた。

 これって本当にすごいことだと思う。
 
 サッカーを習った環境も違えば、ネイティブとはやはりちょっと違うウリマルを使う。スポーツは実力の世界だから、彼の実力が認められたと言えばそれまでなのだが、「外」で育った彼が、ここまでチームメイトから信頼され、(年齢的にも)兄と慕われる姿に、実力以上の彼の人間味を見た気がした。(茂)