東京で高校の同窓会の世話人をしている同級生が、帰郷して母校を訪れた際、今年の卒業生のなかで東京の大学に進学するのは、わずか10人程度だという話を校長から聞いてびっくりしたそうです。ちなみに、私たちの頃は120人くらいいました。もはや「上京物語」も遠い昔の話なのでしょうか。 どうしてそんなに減ったのか。いちばんの理由は、親の経済的な事情だそうです。つまり、子どもを東京の大学にやるほどの経済的な余裕がなくなったのです。そのため、なるべくお金がかからないように、進学も地元(九州)で済ませる傾向が強いのだとか。 たしかに、同級生たちと会うと、あの頃、親たちはどうやってお金を工面したんだろう、という話になるのですが(我が家の場合、山を売ったらしく、のちに山がほとんど売り払らわれていることを知ってショックを受けた覚えがあります)、じゃあ私たちが自分たちの子どもに同じことができるかと言えば、もうとてもそ