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今年の「#文学」
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こんばんは。榊です。 4/1に転職してばたばたしていたもので、約1ヶ月半ぶりの更新です。 今日もフォントの話題なんですが、この4月に始まった春アニメがらみの小ネタというか雑談みたいな内容なので、気軽に読んでいただければと思います。 ■ 『棺姫のチャイカ』 とりあえず、3つのアニメを取りあげようと思うのですが、まずは『棺姫のチャイカ』から。 上の画像は『棺姫のチャイカ』の第1話のタイトルですが、フォントワークスの「ライラ」というフォントが使われています。 以前にも、『ささみさん@がんばらない』のテロップなどで使われていました(次の記事参照)。 → ゆず屋:[フォント] 『たまこまーけっと』とか『ささみさん@がんばらない』とか『俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる』とか『僕は友達が少ないNEXT』とか その時にも書きましたが、「金文体」ではありません(笑) ちなみに、各話タイトルでは黒字に白なんで
こんばんは。榊です。 今日は劇場版『モーレツ宇宙海賊』の公開初日だったのですが、幸運なことに舞台挨拶付きのチケットがとれたので、朝一番で観に行ってきました。 短い時間の中にテンポよく話がまとめられていて、とても楽しめたのですが、今日は書くことがたくさんあるので詳しい映画の感想はパスしたいと思います。 ■ 『THE IDOLM@STER MOVIE 輝きの向こう側へ!』 映画といえば、1月25日に公開されたアイマス劇場版のときも、舞台挨拶付きチケットがとれたの初日に観に行ってきたんですが、そのときに買ったパンフレットがこちら(下の画像)です。 箔押しされた765プロメンバーのシルエットの上に、タイトルロゴが黒で大きく書かれています。 「輝きの向こう側へ!」という文字に使われているフォントは筑紫明朝。 フォントワークスが展開している筑紫書体シリーズの中核となる、フラッグシップともいえる明朝体で
こんばんは。榊です。 昨日は通販の告知だけで終わってしまったので、今日はちょっとしたフォント関係のネタを。 昨年の夏コミで出した『書体の研究』 Vol.13 では、題材の一つとして『不思議の国のアリス』を取りあげました。 この作品はイギリスで1865年に出版されたものがオリジナルですが(原題は『Alice's Adventures in Wonderland』)、その後も色々なバージョンが出版されています。 ジョン・テニエルが挿絵を描いたオリジナル版や、アーサー・ラッカムの挿絵になったものなどが有名でしょうか。 驚くべきことに、Wikipediaには「不思議の国のアリスの挿絵」なんていうタイトルの項目が独立して作られていたりします。 → Wikipedia: 「不思議の国のアリスの挿絵」 もっとも、『書体の研究』はフォントの本ですから、Vol. 13では挿絵の話をしたわけではなく、日本で刊
先日いったん終了した同人誌『書体の研究』の通信販売ですが、有り難いことにリクエストを頂戴しましたので、そして在庫もいっぱいあることですし(笑)、再開させていただきたいと思います。 なお、Vol. 5 は完売したので、Vol. 6 から最終号の Vol. 13までが対象です。 期間ははっきりと決めていませんが、少なくとも3月末まではやりたいと思います。 価格などの条件は基本的には前回と同じですが、Vol.5がなくなった分、若干変わっています。 ちょっとややこしくて恐縮ですが、以下の注意点を確認いただいた上でメールフォームよりご注文ください。 ・ 今回取り扱うのはVol. 6 ~ 13です。 (Vol. 13 が昨年の夏コミで出た最終刊。Vol.1~5 は完売です。) ・ 価格はどの巻も 1冊 1,000円です。 (とらのあなで購入してくださった方と不公平にならないようにこの価格とさせていただ
■ ウィッチクラフトワークス みなさま、新年明けましておめでとうございます。 またもや前回の更新から一月以上あいてしまうというていたらくですが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。 年が明けたということは、つまり新しいアニメが始まるということで、さっそくいろいろ観ていきたいところなのですが、年明けすぐに風邪をひいてしまい、今週の月、火と出勤したものの、まずます症状が悪化して今日はついに休む羽目になってしまいました。 病院で薬を出してもらって少しマシになったので、せっかくなのでブログを更新しようというわけです。 とはいえ、まったく新アニメを観られていないわけではなく、『咲 全国編』のあまりの登場人物の多さにどうやってアフレコしたのか余計な心配をしたり、某作品を観て「いくら好きな声優さんが出ててもこれは無理……」とか思ったりしていました(笑)。 あと、フォントがらみでいえば、『ウィッチクラフ
今日はタイトルのとおり、解ミン 月、解ミン 宙という書体の使用例の紹介です。 この2つはモリサワの年間ライセンシングプログラム「PASSPORT」に収録されている書体で、今年(2013年)のアップグレードキットで登場したものです。 アップグレードキットが出た9月から数ヶ月たち、ぼちぼち使われているのを見かけるようになりました。 そんなわけで、私が見かけた使用例をいくつか挙げてみます。 ■ 解ミン 月 まずは「解ミン 月」の例です。 米谷たかねさんの『天才博士と恋のおくすり』(ミッシィコミックスYLC Collection)です。 (クリックで拡大) この「解ミン」という書体は、フォント解の金井和夫さんがデザインされたもので、共通の漢字に、異なるデザインの仮名を組み合わせた「月」と「宙(そら)」の2種類があります。 モリサワの説明によれば、解ミンの漢字は「明朝体に隷書の筆法を取り入れた」と表
にゃんぱす~ 今日は『のんのんびより』で使われているフォントの小ネタです。 『のんのんびより』といえば、『ゆゆ式』と『きんいろモザイク』が終わってしまって途方に暮れていた私たちを救ってくれた、救世主とも言うべき今期の傑作アニメですが、もちろんみなさんBlu-ray買いますよね?(笑) 田舎が舞台で、ゆったりとした作品の雰囲気にあわせて、タイトルロゴも明るく、のんびりとした雰囲気です。 たしか、こんなロゴだったはず(うろ覚え)。 で、キャラの登場シーンではこんなテロップが出たはず。 本物のロゴと見比べてみましょう。 ん~似てるんだけど、微妙に違いましたね(笑) → 参考:ゆず屋:[フォント] 『キルラキル』のあの文字 さて、冗談はさておき、今日紹介したいのはロゴではなく各話タイトルなどに使われているフォントです。 上に挙げたように、『のんのんびより』の各話タイトルなどではちょっと変わったゴシ
先日予告させていただいていた通り、同人誌『書体の研究』の通信販売を行わせていただきます。 2013年11月末日までの約1ヶ月間限定ですが、在庫のある『書体の研究』 Vol. 5 ~ 13 をこのブログ上で直接販売いたします。 価格などの条件は、基本的にはこれまでと同じです。 ちょっとややこしくて恐縮ですが、以下の注意点を確認いただいた上でメールフォームよりご注文ください。 ・ 今回取り扱うのはVol. 5 ~ 13です。 (Vol. 13 が先日の夏コミで出た最終刊。Vol.1~4 は完売です。) ・ 価格はどの巻も 1冊 1,000円です。 (とらのあなで購入してくださった方と不公平にならないようにこの価格とさせていただいています。ご了承下さい。) ただし、Vol.5 ~ 13 の9冊セットの場合は3,000円引きの6,000円とさせていただきます。注文フォームにある「Vol. 5-13
■ 『キルラキル』の見どころは、アホの子(CV:洲崎綾)ですよね? こんにちは。榊です。 今日は、この10月から始まったTVアニメ、『キルラキル』に出てくるあの文字の話です。 これです。 『キルラキル』では、こんな風に大きなサイズの文字で頻繁にテロップ(?)が入るのですが、この文字、かなり太いですよね。 ここまで極端に太いフォントというと、視覚デザイン研究所のロゴGブラックが真っ先に思いつくので、てっきりそれだと思ったのですが違いました。 (手作業で加工するには違いが多すぎたのと、ライセンスの関係で視覚デザイン研究所のフォントを使う可能性は低いだろうと思われたので、変だとは思ったのですが、思い込んでしまっていました。) 正解は、フォントワークスのラグランパンチでした。 ツイッターで指摘されるまで、このフォントの存在を完全に失念してしまっていました(笑) 上がオリジナルの映像、下がフォント(
■ 『進撃の巨人』のオープニング 今日は『進撃の巨人』の話です。 といっても、タイトルロゴではなくオープニングのテロップに関してです。 今のオープニングになってすぐに書こうと思ったのですが、いろいろあってこんな時期になってしまいました(笑) 上に挙げた画像の左下にもテロップが入っていますが、小さくて分かりにくいので拡大してみましょう。 こんな感じでゴシック体が使われているのですが、いろんなところの線が下にでろ~んと伸ばされています。 「の」の文字なんかも容赦なく伸ばされていて、かなり印象的です。 この部分だけではなく、オープニングのテロップの文字すべてがこんな感じです。 もちろんこんなフォントがあるわけではないので、既存のフォントを元に加工したのでしょう。 すごく手間がかかっていますよね。 さらに、普通の手トップのように単純に画面上に文字を置くだけではなく、写っている絵に文字が影を落とした
こんにちは。榊です。 いよいよ明日の土曜日からコミケが始まるというこのタイミングですが、うちのブログは今日もいつも通りフォントのお話です(あと、新刊の宣伝も少し)。 ■ 『きんいろモザイク』 現在TVアニメが放送中の『きんいろモザイク』ですがすごっくいいですよね!! キャラクターもみんな可愛らしいですし、すごく丁寧に映像化されていて最高です。 ほんと最近の4コマ原作のアニメは当たりが多いですね。 こういうタイプの作品が好きな自分としては、『きんいろモザイク』、『ゆるゆり』、『Aチャンネル』、『ゆゆ式』の4本を、サザエさん時空にして1クールごとに交代でずっとやって欲しいくらいです(笑) 話を戻しましょう。 きんいろモザイクの単行本では、上の画像にあるように明朝体のタイトルが使われています。 アニメ版でもちらっと出てきますよね。 拡大するとこんな感じです。 明朝体にもいろいろありますが、このタ
こんばんは。榊です。 いよいよ夏コミが迫ってきましたが、みなさん準備はお済みでしょうか? 私はというと、先日の日曜日に段ボールに詰めた本を発送し終えたので、あとは当日を待つのみといったところです。 今回の新刊である『書体の研究』 Vol.13 の内容については、先日の記事をご参照ください。 今号が最終刊ですので、ぜひ手にとっていただければと思います。 話は変わりますが、先日、書店でなもりさんの新刊、『大室家』を買ってきました。 『ゆるゆり』のスピンオフ作品ですね。 (クリックで拡大) タイトルの文字は、どうやらFONT1000から出ているマユミンウォークを太らせているようです。 マユミンウォークは、ここでも何度も紹介しているはるひ学園をデザインされた七種泰史さんのフォントです。 ちょうど、今度出る『書体の研究』の新刊で紹介していますので、よかったらそちらもご覧ください(と宣伝)。 一方、帯
こんばんは。榊です。 ずっと新刊作業にかかりきりだったので更新が滞っていましたが、昨日、ようやく完成いたしました。 あとは印刷が上がってくるのを待つばかりです。 というわけで、今日は新刊の内容を紹介させていただきたいと思います。 ■ 書体の研究 Vol.13 今回の特集は、『ろごたいぷっ! 特別編』です。 最終号ということもあって、ここは基本に立ち返ってと考え、いつもやっている「ろごたいぷっ!」のコーナーを全ページ使って大々的にやっています。 さらに、いつも48ページのところを、64ページに増ページしました。 といっても、64ページも延々と「ろごたいぷっ!」が続くと飽きてしまうので、前半の「デザイン書体編」と後半の「明朝体編」の2部構成とし、それぞれをテーマごとに3章に分けるという構成にしています。 章と章の間にはちょっとしたコラムなんかも入っているので、飽きずに楽しんでいただけるのではな
先日、荒川弘さんの『銀の匙』を読んでいて、ある文字が気になりました。 下に引用させていただいた画像にある、「ぶわっ」の文字です。 * 『銀の匙』第6巻52ページより(荒川弘、小学館、2013) 『銀の匙』をお読みの方は分かっていただけると思いますが、こってりとしたデザインの文字で、ど派手な縦ロールのキャラによく合っています。 上のコマでは手で書かれていますが、この文字ってタイプバンクのみやびですよね? 「みやび」というのは写植用書体の名前で、手元にある写植書体の見本帳(下の写真)を見ると、「書体設計=三宅康文/タイプバンク」の書体として紹介されています。 * 『リョービ書体スペシメンブック』(リョービ印刷機販売株式会社、1983) (画像をクリックで拡大) 同じ文字はありませんが、おそらくこれですよね。 『リョービ書体スペシメンブック』によれば、「西洋建築の装飾を思わせる古典的王朝風のディ
■ ニュアンス系明朝体 冬コミで出した『書体の研究』 Vol.12 では、「ちょっと変わったフォントカタログ」と題して、ほんの少し変わったフォントを6つのカテゴリーに分けて紹介しました。 そのうちの一つの「ニュアンス系明朝体」では、モリサワのA1明朝と、フォントワークスの筑紫オールド明朝という2つのフォントを紹介しました。 今日は、この「ニュアンス系明朝体」、特にA1明朝について、使用例をいくつか挙げつつ補足したいと思います。 なお、筑紫オールド明朝については今回は触れないのですが、これまでの記事にも登場しているのでよかったらご参照ください。 → [フォント] 藤田重信さん×草野剛さんのトークセッションを聴いてきました → [フォント] フォントワークス2012年の新書体 ■ A1明朝 (クリックで拡大) 『書体の研究』にも書いたように、A1明朝は線と線の交わる部分に設けられた墨だまりと
こんばんは。榊です。 上の画像はJR東日本のパンフレットです。 今朝、駅で見かけてもらってきたのですが、青地に白い文字という鮮やかなコントラストがすごく春らしいですね。 使われているフォントは、「いいとこどり」の文字がカタオカデザインワークスの丸明オールド、 「やまどり春号」の文字と縦書きの部分がモリサワのはるひ学園。 (クリックで拡大) どちらも今さら紹介するまでもないほど有名なフォントですね。 「丸明オールド」の使用例は、『書体の研究』 Vol.4 でまとめて紹介したので、ここでは「はるひ学園」の使用例をいくつか挙げてみたいと思います。 先日の ust で話したカゴメのトマトオレンジまこちゃんのロゴも「はるひ学園」でした。 こういった商品パッケージ、パンフレットや広告などはもちろん、ライトノベルやコミックスなどでもたくさん使われています。 まずは熊岡冬夕さんの『花君と恋する私』(講談社
こんばんは。榊です。 今日はフォントワークスのライラというフォントのお話しです。 (もう、これだけで何を書こうとしているのかピンと来た方もいるのではないでしょうか) この1月から始まった今季のアニメを観ていると、この「ライラ」というフォントがあちこちで使われています。 画像を挙げつつ順番にみて行くことにしましょう。 ■ ささみさん@がんばらない まずは『ささみさん@がんばらない』です。 (『ささみさん@がんばらない』 ©日日日・小学館/製作委員会@がんばらない) 上の画像はオープニングのものですが、ここで使われているのがライラです。 拡大するとこんな感じです。 こんな感じでエンディングのテロップにも使われています。 ぱっと見ると金文体に見えるかもしれませんが、実は結構違います。 (クリックで拡大) こうやって並べるとはっきりすると思います。 「国」などの四角の部分の底辺が丸くなっているとこ
こんばんは。榊です。 今年最初のフォントの話題は、上の画像にあるツルコズのお話しです。 ■ かなバンク 昨年の11月、タイプバンクよりかなバンクという新しいフォントのシリーズが発売になりました。 各方面で活躍されているデザイナーさんたちの手による個性的なフォントを集めたシリーズで、「かなバンク」という名前の通りすべて「かな」フォントです。 いわゆる「デザイナーズフォント」をタイプバンクがとりまとめて一つのレーベルにしたような感じです。 (1/12 追記) 上のように書いたのですが、表現が適当ではありませんでした。デザイナーさんたちのフォントを集めてタイプバンクが販売しているわけではなく、正しくは、デザイナーさんとタイプバンクがコンセプト段階から協力して作ったフォントです。 今回はその第一段として、次の4つの書体がリリースされました。 フィンガー (永原康史さん) ツルコズ (祖父江慎さん)
■ よつ葉バター こんばんは。榊です。 いきなりですが、バターの話です。 以前から「よつ葉バター」のパッケージが可愛らしくて気になっていたんですが、先日他のもののついでに買ってみました。 バターやマーガリンの売り場で他の製品と見比べるとよく分かるのですが、高級すぎもせず、かといって安っぽくもない素敵なパッケージです。 文字を主体としたシンプルなデザインで、白地に明るい緑色と+ワンポイントとしてのトーストのオレンジという明るい色合いも、よくあるクリーム色の容器なんかとちがって食欲がわきそうですね。 「パンにおいしいよつ葉バター」という商品名は、しっかりとした太さで落ち着きのあるデザインの明朝体で書かれています。 これはフォントワークスの筑紫B見出ミンというフォントで、名前の通り見出し用の明朝体です。 (画像をクリックで拡大) 筑紫シリーズの見出し明朝体には「A」と「B」の2種類がありますが、
こんばんは。榊です。 前回の更新から少し開いてしまいましたが、ようやく12/31のコミケで出す『書体の研究』の新刊を完成させることが出来ました。 今週火曜日に入稿したのですが、多少無理したせいか風邪をこじらせてしまい、水曜日に行くはずだった「かなバンク」のイベントを欠席する羽目になるなど散々だったのですが、ともかくこれで新刊を落とさずに済みそうです。 ■ 内容紹介 というわけで、今回も新刊の内容を紹介させていただきたいと思います。 今回の特集は「カテゴリー別 ちょっと変わったフォントカタログ」です。 フォントと一口に言っても、小説の本文に使われるようなスタンダードなものから、いったいどういう場面で使えばいいのか分からないような奇抜なものまで、色々なものがあります。 そんななか、今回の特集では「ほんのちょっとだけ変わったフォント」に焦点を当て、6つのカテゴリーに分けて紹介しています。 「すご
前回はモリサワパスポートの今年の新書体について書きましたが、今日はそれについて少し補足です。 前回の記事 → [フォント] 2012年の新書体・モリサワ編(1) ■ 秀英角ゴシック金 その先日の記事で、「秀英角ゴシック金」はあまり秀英体っぽくない、というようなことを書いたところ、秀英体の中の人から、「もとあった秀英ゴシ(90年代前半に開発)はむしろ金の仮名ほう」だということを教えていただきました。 それで、昨年いただいた秀英体の冊子(下の写真のやつ)を見返してみると、ちゃんとそのことが図入りで説明されてました。 パスポートを契約されている方は、昨年のアップグレードキットにこの冊子が入っていますのでご覧いただければと思います。 @mashcosan さん、ありがとうございました。 以上、先日の補足でした。 え、それで終わりかよ! って感じですが、このあたりの話は正直よく知らないのであんまり
■ 『ちはやふる』のロゴの謎 「謎」なんていうとちょっと大げさですが、今日は『ちはやふる』のロゴに使われているフォントについて少し書きたいと思います。 末次 由紀さんの『ちはやふる』はTVアニメで知った作品なんですが、実はTVで放送されていたときからこのロゴがずっと気になっていました。 というのも、ぱっとみるかぎり何のフォントを使っているのかよく分からないからです。 (もちろん、既製のフォントでないという可能性もありますが) そこで、来年1月からアニメ第2期の放送も決まったことですし、ちょっと調べてみることにしました。 ■ 明朝体の仮名 ロゴに使われているのは、上の画像の通り明朝体の仮名のようです。 (「明朝体の仮名」っていう言い方は変なんですが、他に良い表現もないので……) (画像をクリックで拡大) もちろん、明朝体と一口に言ってもかなりの種類があります。 上に挙げたのはその一例です。
ちょっと遅くなりましたが、以前より告知していたように、この夏に出た『書体の研究』の新刊のおさらいというか補足のUstをさせていただきたいと思います。 日時は、今週末 9月16日(日) 夜10:00~ 雑談中心なので終了時間ははっきりと決めませんが、目標は1時間~1時間半程度です。 『書体の研究』 Vol.11をお読みいただいた方向けの配信ですので、お手元に用意していただいて聞いていただけるとありがたいです。 今回の特集「ここから始める欧文書体」に関する話がメインになると思いますが、あんまり難しい話にはならない予定です。 本当はもっとデザインとタイプフェイスの歴史なんかを掘り下げて紹介したいところなんですが、自分の知識がまったく追いついていないのもので…… なにか良い本あったら教えてください(笑) 配信は、こちらで行います。 → 『書体の研究』 on USTREAM Vol.10 と 7 の
■ TypeBank PASSPORT 先日注文していたTypeBank PASSPORTが届きました。 PASSPORTというのはモリサワが提供しているフォントの年間ライセンシング・プログラムの名前で、PC1台あたり決まった額を毎年支払えば、その会社のフォントを原則すべて使えるというものです。 タイプバンクでは、以前よりフォントワークスのLETSに参加して同様のサービスを提供してきましたが、2010年にモリサワの子会社となったため、この9月よりPASSPORTを提供することになりました。 なお、モリサワのPASSPORTにも2011年のアップグレードキットからタイプバンクのフォントが収録されていますが、あくまでもUD系など一部のフォントのみなので、タイプバンクのフォントをすべて利用するためにはTypeBank PASSPORTを契約する必要があります。 → モリサワ|株式会社タイプバンク
今日は『あっちこっち』のロゴの話です。 本当は先日の夏コミで出した『書体の研究』 Vol.11 に載せたかったのですが、ページが足らずに泣く泣く掲載を見送ったもので、もったいなのでここに書いておきたいと思います。 ■ 『あっちこっち』 上の画像は先日放送されていたアニメーション版『あっちこっち』のタイトルです。 (異識・芳文社/あっちこっち製作委員会) このタイトルにはたかデザインプロダクションのタカラインというフォントが使用されています。 元のフォントで再現してみると下の図のような感じです。 元々は先端が角張ったデザインなのですが、『あっちこっち』のロゴでは角を丸めて使っており、やわらかな雰囲気になっています。 ウエイト(太さ)は L から H の6種類あり、ロゴで使われているのは太めの「B」のようです。 タカラインは、マンガやラノベの分野ではどちらかというとあまり見かけないフォントだと
こんにちは。榊です。 ここ最近は夏コミで出す予定の『書体の研究』Vol.11の原稿を書いていたんですが、ようやく今朝方に入稿することが出来ました。 というわけで、早速その内容を紹介させていただきたいと思います。 ■ 「ここから始める欧文書体」 今回の特集テーマは「ここからはじめる欧文書体」です。 普段、なんとなく使っている欧文書体ですが、どんな書体があって、それぞれどんな特徴があるのかとか、どういう経緯で出来たのかとか、あんまり知られていないんじゃないかと思うんですよね。 プロのデザイナーの方や美大の学生さんならともかく、一般の人にとってはそういうことを知る機会はそれほど多くないですし、何千円もする専門書をいきなり買うというのもちょっとハードルが高い。 そこで、うちのしょたけんのような比較的敷居の低い本で「さわり」の部分を紹介して、興味を持った方にはちゃんとした本を買っていただこうと、そん
■ イベントに参加してきました 先週の金曜日(5/25)にフォント関係のイベントに参加してきたので、今日はその報告を簡単にしようと思います。 イベントの名前は「フォントというデザイン」。フォントワークスさんとワークスコーポレーションさんの主催で開かれたものです。 デザイナーさん向けのクローズドイベントだったので、参加者はそれほど多くなかったのですが、その分、前置きなしにフォントについての濃いお話しを聴くことができて非常に楽しいイベントでした。 ■ 筑紫シリーズ イベントの主な内容は、筑紫明朝体を初めとする筑紫シリーズ書体の制作者であるフォントワークスの藤田重信さんと『鋼の錬金術師』や『交響詩篇エウレカセブン』のデザインで知られるデザイナーの草野剛さんのトークセッションでした。 筑紫書体の開発経緯や現在開発中の新書体など、話の内容が興味深かったのはもちろんですが、フォントを作る側と使う側とい
■ 「丸明オールド」の使用例 今日は「丸明オールド」というフォントのお話しです。 といってもたいした話ではなく、使用例の写真をいくつか挙げるだけなのですが…… フォントに詳しい方には今さら言うまでもない話なんですが、この丸明オールドというフォントは本当にあちこちで使われています。 それも、新聞広告や駅貼りのポスター、書籍の装幀、商品パッケージなど、場面を問わず、いろんなところで見かけます。 先日も、スーパーで飲み物を買おうとしたら、商品名などに丸明オールドを使っているものがいくつもありました。 例えば、これはフォションのアップルネクター・ティー。 こんな感じで丸明オールドが使われています。 こちらは同じくフォションの抹茶と抹茶ラテ。 他にも、キリンの氷結―― チョーヤのスパークリング梅酒―― 最後はサントリーの絹の贅沢。 こんな感じで、今売っている飲み物一つとっても本当によく使われています
今日はタイトルの通り、最近あたらしくリリースされたフォントの話です。 今年に入ってからまだ3ヶ月立っていませんが、そのわずかの間にバラエティに富んだいろんなフォントが登場しています。 今日はそんな中から、2012年1~3月に出たフォント4つと、来月(4月)にリリース予定のフォント1つをざっと紹介したいと思います。 なお、書体見本の画像はすべてクリックすると拡大できますので、ぜひ大きな画像で文字の微妙なデザインを確認してみてください。 ■ どうろのじ まず初めは「ヨコカク」より1月にリリースされたどうろのじです。 その名の通り、道路に書いてある「止まれ」の文字を参考に制作されたフォントで、とても個性的なデザインです。 上のサンプルにもあるように、道路にペイントしてある矢印や自転車のマークなどのシンボルもいくつか収録されています。 かすれ具合の異なるバリエーションがあり、3フォントパックのお値
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