刊行の趣旨から:行動生物学という分野名は,ずっと昔からあるようで,実はごく最近になってはっきり姿を現してきた概念です.日本学術会議が新しい体制になって,行動生物学分科会がつくられました.そこには行動生態学,進化心理学,ニューロエソロジー,動物心理学,応用行動学など,どこかで互いに接点をもちながらも,独自の研究分野を築き,活動してきたメンバーが集まりました.そのメンバーの有志の間で,動物の行動から人の心まで,分子から生態までを生物学の言葉で統一的にとらえることが必要との話が出ました.その方法の一つとして,行動生物学を1冊で学べるような,隣接する領域すべてのプラットホームになるような,これまでにない辞典を企画しました. (総見出し語数4500/欧文索引・生物名索引・人名索引完備/イラスト多数/付録:さまざまな動物の脳神経系図譜,行動生物学歴史年表,関連動画一覧) 内容見本はこちら→