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今年の「#文学」
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国立大学法人東京科学大学の長の合同選考会議(以下、選考会議)は、2024年6月18日に開催された選考会議において、大竹尚登氏(現 東京工業大学 科学技術創成研究院 教授、同研究院長)を初代国立大学法人東京科学大学の理事長候補者として全会一致で決定しました。 任期は、2024年10月1日から2028年3月31日までの3年6ヵ月です。 今後、文部科学大臣に申出を行い、指名を受けることになります。 また、選考会議においては、国立大学法人東京科学大学の管理運営体制の強化を図るため、国立大学法人東京科学大学に大学総括理事(東京科学大学長)を置くことを併せて決定しました。 10月1日に誕生する東京科学大学(Science Tokyo)の理事長候補に選出された責任を重く受け止めています。私たちは両大学の歴史と文化が凝縮した、「医科」「歯科」そして「工業」を収斂し、「科学」の2文字に皆の心を託しました。大
要点 酸素分子を使わず嫌気的にアンモニアを活性化する人工触媒を発見 37種類の鉱物材料に対するスクリーニングで硫酸銅が触媒となることを確認 富栄養化問題から窒素が関わる生命起源研究に新たな知見を提示 概要 東京工業大学 地球生命研究所(ELSI)の中村龍平教授(理化学研究所チームリーダー)、何道平研究員(研究当時、現 上海交通大学准教授)、理化学研究所の橋爪大輔チームリーダー、足立精宏テクニカルスタッフIらの研究チームは、嫌気環境に鉱物として存在する硫化銅(コベライト[用語1])が、バクテリアが行う嫌気的アンモニア酸化を人工的に駆動する能力があることを突き止めた。 嫌気的アンモニア酸化(アナモックス)は、アンモニアと亜硝酸から窒素ガスを作り出す反応で、1995年に排水処理場に生息するバクテリアで発見された。これは地球海洋における固定窒素の50%近くの除去に関与する重要な反応で、30年近く研
要点 胃を持たない魚(無胃魚)で共通して欠失・偽遺伝子化した4つの遺伝子を特定。 無胃魚で欠失した遺伝子の一部が胃を持たない哺乳類でも欠失していることを確認。 器官の喪失に伴う収斂的なゲノム変化の理解や、生物多様性保全への応用に期待。 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の加藤明准教授、太田地洋大学院生、永嶌鮎美助教、同 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センターの駒田雅之教授、東京大学 大気海洋研究所のSupriya Pipil(スープリヤ・ピピル)博士(研究当時)、渡邊太朗博士、黄國成助教、竹井祥郎名誉教授、静岡大学 学術院理学領域の日下部誠教授、メイヨー医科大学(米国)のMichael F. Romero(マイケル・F・ロメロ)教授らの研究グループは、さまざまな系統に属する無胃魚で共通して4つの遺伝子が欠失・偽遺伝子[用語1]化していることを発見した。 魚類全体の20-2
要点 PaCS-MDシミュレーションを容易に実行できるソフトウエアツールPaCS-Toolkitを開発・公開 Gタンパク質共役型受容体から化合物が解離していく過程のシミュレーションでは1,000億分の1の時間短縮を実現 PaCS-Toolkitの利用によって、計算による生体分子の働く仕組みといった基礎研究・薬剤の設計や効果の予測などの応用研究を加速することが期待 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の生澤真司大学院生(研究当時)、堀立樹大学院生、Wijaya Tegar(テガル・ウィジャヤ)大学院生らとTran Phuoc Duy(チャン・フ・ズイ)助教、北尾彰朗教授は、多数のMDシミュレーション[用語1]を実行し、上手く行った状態からシミュレーションを再実行するサイクルを繰り返すことで、長時間現象を短時間の計算で観察することができるPaCS-MDシミュレーション[用語2]を容易
要点 日本の計算機技術を用いて開発した日本語能力に優れた大規模言語モデルを公開 スーパーコンピュータ「富岳」の性能を最大限に活用した分散並列学習を実現 AI基盤モデルを科学研究に活用する「AI for Science」など革新的な研究やビジネスにつながる 概要 東京工業大学 学術国際情報センターの横田理央教授の研究チームと東北大学 大学院情報科学研究科の坂口慶祐准教授、富士通株式会社 人工知能研究所の白幡晃一シニアプロジェクトディレクター、理化学研究所 のMohamed Wahib(モハメド・ワヒブ)チームリーダー、名古屋大学 大学院工学研究科の西口浩司准教授、株式会社サイバーエージェント AI事業本部AI Labの佐々木翔大リサーチサイエンティスト、Kotoba Technologies Inc. の小島熙之CEOは、理化学研究所のスーパーコンピュータ「富岳」を用いて学習した日本語能力に
東京工業大学は、多摩美術大学、一橋大学と共同で、誰でも無料で聴講可能なオンラインのデザイン講義シリーズ「NVCA: New Value Creation Academy(新価値創造アカデミー)」を3月15日より無料公開しました。本講義は、人材育成プログラム「Technology Creatives Program(通称:テックリ)」での学びのエッセンスをさらに広く知っていただくために立ち上げられました。 変化の大きい現代社会においては「新たな価値を創造できる人材」が必要とされています。NVCAは、そのような人材の育成を通じて、「人や組織の創造性を活かす社会の実現」を目指して生まれました。 NVCAのプログラムは、デザイン思考やデザインプロセスをベースに、必要となる知識を要素として組み合わせて11のテーマから構成されています。いつでもどこでも効率よく学べるよう、1モジュールの視聴時間は30分
要点 日本語能力に優れビジネスにも安心して活用できる大規模言語モデルを公開 継続事前学習により大規模言語モデルの日本語能力を改善 高度な日本語処理が求められる多くの場面で、生成AI技術の利活用を推進 概要 東京工業大学(以下、東工大) 情報理工学院 情報工学系の岡崎直観教授と横田理央教授らの研究チームと国立研究開発法人 産業技術総合研究所(以下、産総研)は、日本語能力に優れた生成AIの基盤である大規模言語モデル[用語1]「Swallow」を公開した[参考リンク1]。本モデルは現在公開されている日本語に対応した大規模言語モデルとしては最大規模であり、オープンで商用利用が可能であるため、ビジネスに安心して用いることができる。 東工大と産総研の研究チームは、英語の言語理解や対話で高い能力を持つ大規模言語モデル(米Meta社 Llama 2)の日本語能力を拡張することで「Swallow」を構築した
要点 中性子だけから構成される多中性子原子核の存在の実証研究が近年活発。 多中性子原子核の一種であるテトラニュートロンを原子炉で探索する手法を確立。 炉心内で中性子による放射化が起こりにくい試料の選定が鍵となった。 概要 東京工業大学 理学院 物理学系の藤岡宏之准教授と友松竜太郎学士課程4年(研究当時)、京都大学 複合原子力科学研究所および同大学院工学研究科の高宮幸一教授からなる研究チームは、中性子だけから構成される多中性子原子核を探索する手法として、原子炉の燃料に含まれるウラン235の核分裂における多中性子原子核の放出の有無を調べる実験の原理実証に成功した。 ストロンチウム88を同位体濃縮した炭酸ストロンチウムの試料を原子炉の炉心に長時間挿入し、照射後の試料にストロンチウム91が含まれているかどうかを高純度ゲルマニウム検出器で調べた。その結果、有意な信号は観測されず、ウランの核分裂におけ
東京工業大学は、一人一人の創造性が存分に発揮されるインクルーシブなキャンパスの実現に向けて、まい進しています。その一環である「女性活躍環境改善モデルプロジェクト※」として、大岡山キャンパス本館に女性専用のリフレッシュスペースを新設し、10月17日にお披露目しました。(利用開始は年内を予定) 本モデルプロジェクトは、学内からの要望の取りまとめとコンセプト作成を女子学生と女性教職員のワーキングチームで進め、設計は環境・社会理工学院 修士課程2年の女子学生が行いました。 東工大本館の特徴であるアーチ形のデザインをモチーフに取り入れ、「東工大女性の毎日を支える、安らぎのあるエッセンシャルスペース」として、更衣・搾乳が可能なブースや、ゆっくり休養できる畳敷き、掘りごたつなどの諸機能を備えたパウダーコーナーおよびリフレッシュスペースになっています。 東工大の女子学生、女性教職員が授業の合間や昼休みなど
要点 非常に稀に現れる安定性(二重魔法数)が予測された酸素同位体(酸素28)を初めて観測。 酸素28では二重魔法性が消失していることが明らかになった。 世界初となる4個の中性子を同時に測定する技術により観測が初めて可能に。 中性子数が非常に過剰な極限原子核の構造、宇宙での元素合成過程や中性子星の構造の解明につながると期待。 概要 東京工業大学 理学院 物理学系の近藤洋介助教と中村隆司教授、理化学研究所 仁科加速器科学研究センターの笹野匡紀専任研究員、大津秀暁チームリーダー、上坂友洋部長、九州大学の緒方一介教授らの国際共同研究チーム※は、二重魔法数核[用語1a]の候補と考えられてきた酸素同位体[用語2]、酸素28の観測に初めて成功した。 原子核を構成する陽子や中性子の個数が魔法数[用語1b](2、8、20、28、50、82、126)となっている場合、その原子核はより安定な性質を示す。特に陽子
要点 伝導率が世界最高の固体電解質の超リチウムイオン伝導体を開発。 開発した材料を用いて電極面積あたりの容量が現行の1.8倍の厚膜正極を作製し、優れた電池特性を実証。 開発した厚膜正極と次世代電池材料として注目されているリチウム金属負極を利用して、大容量・大電流特性を示す全固体電池を実現。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 全固体電池研究センターの堀智特任准教授、菅野了次特命教授、高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所の齊藤高志特別准教授、東京大学 生産技術研究所の溝口照康教授らの研究グループは、伝導率が世界最高の固体電解質の超リチウム(Li)イオン伝導体[用語1]を開発した。従来、全固体電池の固体電解質の伝導率が低いと正極の厚みを増して、容量を増やすことが困難であったが、新しい電解質を応用することにより1 mm膜厚の正極を開発し、全固体電池[用語2]の特性を飛躍的に向上させ
東京工業大学に在学中の正規課程学生に対して6月28日午後に送信したイベントの案内メールに、学生の個人情報が入ったファイルを誤って添付する事案が発生しました。 該当のメールは東京工業大学 学生支援センター未来人材育成部門が主催する「キャリア何でも相談会」の告知メールです。添付されていたファイルは送信先メールアドレスを設定するためのものですが、本学の正規課程に在籍する学生約1万件の個人情報が含まれていました。学生・教職員が使用する教務システム上の操作を誤った結果、同在籍者のうちメール送信可能な学生へ送信されました。ファイルに含まれていた個人情報には、氏名や大学発行のメールアドレスが含まれている一方で、住所や生年月日のような情報は含まれておりませんが、詳細な項目については学生保護の観点から非公開とさせていただきます。 現在は二次被害を防ぐため、メールを受信した学生に対して該当ファイルの削除をお願
要点 カッシーニ探査機による観測により、土星衛星エンセラダスの地下海から噴出される海水中に、超高濃度のリン酸が含まれていることを発見。 リン酸の異常濃集を起こす要因が、アルカリ性かつ高炭酸濃度のエンセラダス海水と、岩石との間の化学反応にあることを、独自の実験から特定。 リンはDNAなどを作る重要元素で、その濃集は生命誕生の鍵。これが濃集した場を地球外で初めて発見した事例であり、地球生命誕生の場の特定につながる。 概要 東京工業大学 国際先駆研究機構 地球生命研究所の関根康人所長/教授、丹秀也研究員(現 海洋研究開発機構 超先鋭研究開発部門 ヤング・リサーチ・フェロー(Young Research Fellow))、海洋研究開発機構の渋谷岳造主任研究員らの研究チームは、日欧米による探査と実験の綿密な連携によって、エンセラダスの海に地球生命の必須元素であるリンが、地球海水の数千から数万倍という
東京工業大学、東北大学、富士通株式会社、理化学研究所は、「富岳」政策対応枠において、スーパーコンピュータ「富岳」(以下、「富岳」という)を活用した大規模言語モデル(Large Language Model, LLM)[用語1]の分散並列学習手法の研究開発を2023年5月から実施します。 大規模言語モデルは、ChatGPT[用語2]をはじめとする生成AIの中核として使用されている深層学習のAIモデルであり、4者は今後、今回の研究開発の成果物を公開することで、アカデミアや企業が幅広く使える大規模言語モデルの構築環境を整え、国内におけるAIの研究力向上に貢献し、学術および産業の両面で「富岳」の活用価値を高めることを目指します。 ChatGPTに代表される大規模深層学習モデル(基盤モデル)は、インターネットやスマートフォンのように社会全体のあり方を変える革新的な技術であり、Society5.0にお
東京工業大学学術国際情報センター(以下、GSIC)は、次世代スパコン「TSUBAME[用語1]4.0」の来春稼動に向けて構築を開始します。TSUBAME4.0の理論演算性能は科学技術計算で利用される64bitの倍精度[用語2a]で66.8ペタフロップス(Peta Flops)[用語3]、人工知能(AI(Artificial Intelligence)[用語4])などで利用される16bitの半精度[用語2b]では952ペタフロップスの性能を達成する予定です。これは、それぞれの演算精度において現存する国内のスパコンの中ではスーパーコンピュータ「富岳」に次ぐ2位相当となります。これまでのTSUBAMEシリーズと同様に、科学技術計算・ビッグデータ解析・AIなど幅広い分野で積極的に活用してまいります。 東工大のスパコンであるTSUBAMEシリーズは、2006年4月のTSUBAME1.0稼働以来長年に
要点 2020年12月から活発化した能登半島北東部の群発地震の原因は未解明だった。 地震波データの解析から、非火山地域である能登半島下に地殻流体が広く存在することを明らかにした。 この地殻流体の上昇が群発地震の原因であることを突き止めた。 概要 東京工業大学 理学院 地球惑星科学系の中島淳一教授は、石川県珠洲地方(能登半島)で発生している群発地震[用語1]は地殻流体[用語2]の上昇によって引き起こされていることを明らかにした。 能登半島北東部では2020年12月から地震活動が活発化している。2022年6月19日にマグニチュード(M)5.4(最大震度6弱)、翌20日にM5.0(最大震度5強)の地震が発生するなど、2020年12月1日から2022年7月8日までに震度1以上を観測した地震が183回発生した。一連の地震の原因については、地殻変動データの解析から地下深部の流体の関与が示唆されているが
要点 エネルギー最小点におけるSRAM動作と、超低電圧リテンションによるパワーゲーティングの両方を実現できる新たなSRAM技術を用いて、プロセッシング・イン・メモリ(PIM)型のニューラルネットワーク(NN)アクセラレータのマクロを開発。 動作時電力を99%、待機時電力を84%削減し、推論のエネルギー効率の飛躍的な増大に成功。全結合層において65 TOPS/Wの高いエネルギー効率を実現可能。 本技術は、将来のスマート社会で重要となるモバイルエッジデバイスに搭載可能な低消費電力・高性能AI技術として期待。 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 未来産業技術研究所の菅原聡准教授と工学院 電気電子系の塩津勇作博士後期課程大学院生(研究当時)らは、エネルギー最小点(EMP)[用語1]動作によって動作時電力を99%削減し、また、パワーゲーティング(PG)によって重みデータを失うことなく待機時電力を
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vol. 35 科学技術創成研究院 細胞制御工学研究センター 教授 木村宏(Hiroshi Kimura) からだを作っている細胞はみな同じゲノムをもつが、遺伝子の働きが制御されることで細胞はさまざまな性質をもつようになる。このメカニズムの解明に取り組んでいるのが木村宏教授だ。 ヒトの身体は約30兆個もの細胞で構成されている。心臓、神経、皮膚などそれぞれの細胞は形や大きさ、働きなどが大きく異なるが、元をたどれば、受精卵というたった1個の細胞に行き着く。すべての細胞は実は同じゲノム(遺伝情報)をもっているのだ。 ではなぜ、同じゲノムであるにもかかわらず、異なる細胞に分化するのか。それはゲノムに含まれる全ての遺伝子のうち、細胞ごとに働いている遺伝子の種類や量が異なるからだ。細胞は遺伝子のオン・オフを制御し、必要な遺伝子を、必要なときに、必要なだけ働かせているのである。この遺伝子のオン・オフを制
本日、文部科学省から標記の件に関して文書による厳重注意を受けましたので、お知らせします。 当該遺伝子組換えメダカが飼育されていた本学淡水魚飼育施設では遺伝子組換えメダカの環境中への流出を防ぐための入退室管理などの対策が取られていました。しかしながら、遺伝子組換えメダカが一般環境中に持ち出された事実は極めて重く、このような事態となりましたことを深くお詫びします。飼育室の管理と教育訓練を強化し、再発防止のために必要な対応を進めてまいります。 なお、当該遺伝子組換えメダカの取扱いは、遺伝子組換え魚を扱う際の拡散防止措置としては、最もレベルの低いもので、毒素生産性などの有害性や病原体の感染性はありません。 2023年2月17日、警視庁より、環境中での使用等が承認されていない遺伝子組換えメダカが一般に流通していること、また、捜査の結果、当該遺伝子組換えメダカは、過去に本学に在籍していた学生によって本
東京工業大学ものつくり教育研究支援センターと学生支援センターは、1月11日と18日の2日間にわたり、株式会社コモドソリューションズ(以下コモドソリューションズ)の協力による「初心者向けパイソン(Python)セミナー」(2022年度秋季IoT導入教育セミナー第3弾)を大岡山キャンパスの講義室にて対面で開催しました。参加者は学士課程から博士後期課程までと幅広く、1週目は13人、2週目は11人が受講しました。 「IoT導入教育セミナー」は、IoT(Internet of Thingsの略、モノとインターネットをつなぐ技術)に欠かせない各種の技術をハンズオンで学ぶことを目的として、年に4回、東工大の卒業生が活躍している企業に協力を得て実施しています。今回は、リナックス(Linux)がインストールされた小型のシングルボードコンピュータであるラズベリーパイ(Raspberry Pi:通称ラズパイ)を
要点 紫外光はエネルギーの高い光子からなり、人工光合成や光触媒など応用先が多い 地表の太陽光や室内光は低強度な可視光が主で、紫外光はわずかしか含まれない 低強度な青色光を空気中で安定に紫外光に変換し続ける、革新的な固体膜を発明 紫外域で高効率な様々な光反応に可視光を利用する現実性を示した世界初の成果 概要 東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所の村上陽一教授と榎本陸博士後期課程学生は、低強度な可視光を空気中で安定に紫外光[用語1]に変換する固体膜を発明した。作用力の強い紫外光は、水からの水素製造やCO2からの人工光合成などを行う光触媒、樹脂硬化などに広く利用できて有用性が高いが、可視光が主な太陽光や室内光にはわずかしか含まれない。可視光を紫外光に変換する従来報告の材料は、ほぼ全てが揮発性と可燃性があり生体に有害な有機溶媒を用いた溶液で、また、酸素分子による機能失活と
両大学の統合の目的は、両大学のこれまでの伝統と先進性を活かしながら、統合によってこれまでどの大学も為しえなかった新しい大学のあり方を創出することにあることを踏まえ、新大学の目指す姿・方向性を表す名称としました。 特に、新大学の目指す姿として、基本合意書には、「両大学の尖った研究をさらに推進」「部局等を超えて連携協働し『コンバージェンス・サイエンス』を展開」「総合知に基づき未来を切り拓く高度専門人材を輩出」「イノベーションを生み出す多様性、包摂性、公平性を持つ文化」を謳っています。これらのことを具現化するためには、伝統ある両大学の専門分野、自由な発想や対話から生み出される未知の領域はもとより人文科学・社会科学的視点をも含めた「科学」の発展こそが原動力となります。新大学がこれからの「科学」の発展を担い、社会と共に活力ある未来を切り拓いていくという、強い意志を名称に表現したいと考えました。 また
要点 電気抵抗がゼロになる超伝導現象の発現機構には、磁気が重要な役割を果たす場合があると考えられていますが、今日でもその直接的な証拠は得られていません。 素粒子ミュオンを用いて外部から物質内部の微弱な磁気を観測することで、近年合成出来るようになった高品質のセリウム化合物における超伝導と磁気との結びつきを調べました。 超伝導状態を保ったまま、磁気がない状態から磁気を帯びた状態への移り変わりの観測に成功しました。 さらに、磁気と超伝導が直接結びついている証拠を得ました。このことは超伝導の発現に磁気が大きな役割を果たしていることを示しています。 超伝導の発現機構の解明につながる成果であり、超伝導が現れる温度の上昇に向けた研究開発など、超伝導のより広い分野での利用や産業的応用につながることが期待されます。 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(以下、原子力機構)髭本亘研究主幹(東京工業大学 理学
国立大学法人東京工業大学と国立大学法人東京医科歯科大学は、両法人並びに両法人がそれぞれ設置する東京工業大学と東京医科歯科大学を統合し、1法人1大学とすることについて合意に達し、10月14日に基本合意書を締結しました。 大学統合に伴う新大学の名称は、「国立大学法人東京医科歯科大学と国立大学法人東京工業大学の統合に向けた基本合意書」(2022年10月14日締結)に掲げる統合の目的や新大学の目指す組織文化に沿ったものとしたいと考えております。 新大学の名称を検討するにあたり、皆さんからのご提案をお待ちしております。 「国立大学法人東京医科歯科大学と国立大学法人東京工業大学の統合に向けた基本合意書」の全文は以下のホームページからご確認いただくことができます。
東京工業大学は、2024(令和6)年4月入学の学士課程入試から、総合型選抜および学校推薦型選抜において女性を対象とした「女子枠」を導入します。 2024年4月入学者の入試では4学院(物質理工学院、情報理工学院、生命理工学院、環境・社会理工学院)で新選抜を開始し58人の女子枠を導入、2025年4月入学者の入試では、残りの2学院(理学院、工学院)で新選抜を開始し85人の女子枠を導入します。 最終的に、全学院の女子枠の募集人員は計143人になり、これは学士課程1学年の募集人員1,028人の約14%に相当します。 女子枠の導入は、本学が強力に推し進めているダイバーシティ&インクルージョン(D&I)の取り組みの一環です。現状、本学の学士課程の女子学生比率は約13%※1と低く、今回の入試改革は、女子学生比率の向上を飛躍的に加速させるための大きな挑戦です。この取り組みと一般選抜などでの合格者を合わせ、全
要点 日本全国から収集した麹菌82株の全ゲノムレベルの多様性を解読 祖先株間で複数の有性生殖が起こっていたことが明らかに 人間による家畜化が麹菌のゲノム進化に及ぼす影響を提唱 概要 東京工業大学 生命理工学院 生命理工学系の山田拓司准教授、渡来直生大学院生らは、ぐるなびとの共同研究により、日本全国5社の種麹屋[用語1]から収集した麹菌「Aspergillus oryzae」(アスペルギルス・オリゼー=ニホンコウジカビ、以下A. oryzaeと表記)の大規模比較ゲノム解析[用語2]を通じ、人間による家畜化と麹菌のゲノム進化の関係性について新たな仮説を提唱した。 麹菌A. oryzaeは長らく無性生殖のみを行うと考えられてきたが、ゲノム解析の結果、A. oryzaeの祖先株[用語3]間で複数の有性生殖[用語4]が起こっていたことが明らかになった。一方で、人間による家畜化の過程では有性生殖は起こ
国立大学法人 東京医科歯科大学(学長:田中雄二郎)と国立大学法人 東京工業大学(学長:益一哉)は、両法人並びに両法人がそれぞれ設置する東京医科歯科大学と東京工業大学を統合し、1法人1大学とすることについて合意に達し、本日、10月14日に基本合意書を締結しました。統合に関する正式決定は関係法規に則って進められ、統合時期は2024(令和6)年度中を目途として、できる限り早期の統合を目指します。 両法人は、文部科学大臣から指定を受けた指定国立大学法人であり、指定国立大学法人同士による他に類を見ない法人の統合及び新しい大学の設立を実現し、国際的に卓越した教育研究拠点として社会と共に活力ある未来を切り拓くことを目指します。 今回の統合の背景には、地球環境問題、新興・再興感染症、少子高齢社会などの新たな地球規模の課題を解決するために、これまで両大学が積み上げてきた理工学、医歯学に関する数々の実績と知を
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