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今年の「#文学」
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Image Credit: NASA/JPL-Caltech/Space Science Institute 米航空宇宙局(NASA)は2015年10月31日、探査機「カッシーニ」による、土星の衛星「エンケラドス」から噴き出している間欠泉の中の観測に成功し、探査機からのデータ受信を始めたと発表した。 エンケラドスの南極付近には地割れが存在し、ここからは水蒸気や塵などが噴き出している。この地質活動を起こしている原因としては、土星の受ける潮汐力により、エンケラドスが揺り動かされているためではないかと考えられている。 今回、カッシーニはこの間欠泉の中を飛び、噴き出している水やガス、塵を直接採取して分析するミッションに挑んだ。エンケラドスのフライバイ観測はこれまでにも行われているが、今回初めて、エンケラドスの地表から49kmという近距離にまで接近して観測が行われた。 最接近時刻は太平洋夏時間201
Image Credit: NASA/Chris Gunn 米航空宇宙局(NASA)は2015年10月28日、開発中の「ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡」の「統合科学機器モジュール」の極低温試験が始まったと発表した。 試験はメリーランド州にあるNASAゴダード宇宙飛行センターにある、熱真空チャンバーで行われている。モジュールをチャンバー内に入れた後、内部の空気を抜いて真空状態にし、チャンバーの壁面などに液体窒素と液体ヘリウムを流すことで、内部の温度を大きく下げることができる。 ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、地球から約150万km離れた、太陽・地球系のラグランジュ第2点で運用される。この場所では、宇宙機は40ケルビン(摂氏-233.15度)というとても低い温度環境にさらされるため、その中でもきちんと動くかを試験する必要がある。 統合科学機器モジュールは、科学機器が搭載された、ジェイムズ・ウ
Image Credit: NRO 米国家偵察局(NRO)は2015年10月22日、1960年代に計画されていた軍用の有人宇宙ステーション「MOL」(モウル)計画の機密を解除し、当時の文章、写真などを公開した。 MOL(Manned Orbiting Laboratory)は、1960年代に米空軍が計画していた軍用の有人宇宙ステーションで、表向きは軍人の宇宙飛行士によって科学実験などの行うことが目的とされていたが、実際のところはソヴィエト連邦の写真を撮影することを一番の目的としていた。当時は無人の衛星よりも、人間のほうが効率が良いと考えられていた。 また、MOLに宇宙飛行士を送り込むための「ジェミニB」宇宙船も開発された。 開発は1963年12月から始まり、1966年11月3日には、タイタンIIICロケットによって、MOLの実物大模型と、ジェミニ2を改修したジェミニB宇宙船が無人で打ち上げ
Image Credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)は2015年10月23日、小惑星の欠片を月の近くまで運ぶ無人ミッション「ARRM」(Asteroid Redirect Robotic Mission)の実現方法を探るため、米国の企業に対して提案を呼びかけた。 現在NASAは、小惑星の一部を月軌道の周辺まで運び、そこに宇宙飛行士を送り込み、将来の有人火星探査に向けた予行練習を行うミッション「ARM」(Asteroid Redirect Mission)を計画している。 小惑星を運ぶ役目は無人の宇宙機が担うことになっているが、そのためには新しい技術開発が必要となる。NASAの要求では、持ち帰る小惑星の大きさは直径約6m、質量は20トン以上と想定されており、またエンジンには、50kWの出力をもつ太陽電池によって動く電気推進エンジンを使うことが必要とされている。さらに宇宙機と小惑星が
Image Credit: Roskosmos 宇宙開発専門ニュース・サイト「SpaceNews」は2015年10月9日、ロシアが昨年打ち上げた軍事衛星が、米国の衛星通信会社インテルサット社が運用する通信衛星2機に対して、異常接近したと報じた。英国のBBCなども10月20日までに報じている。 この軍事衛星は2014年9月27日に打ち上げられたもので、「ルーチ」、もしくは「オリーンプ」と呼ばれている。正体は不明で、ロシア連邦政府機関の人工衛星であるということ以外に、公式に明らかにされている情報はなく、軍事衛星と見られている。 ルーチはその後、東経54度の静止軌道に投入されたことが確認されているが、完全な静止軌道ではなく、東に向けて少しずつ動いていたという。さらにその後、軌道変更を複数回実施しており、今年4月ごろには西経18.1度の静止軌道に入った。これは「インテルサット7」と「インテルサット
Image Credit: ESA 欧州宇宙機関(ESA)は2015年10月21日、2018年に打ち上げが予定されている火星探査機「エクソマーズ2018」の着陸地点として、「オキシア平原(Oxia Planum)」を第1候補に決定したと発表した。 エクソマーズ2018は着陸機と探査車(ローヴァー)からなり、2018年5月に打ち上げられ、2019年1月に火星へ着陸する予定となっている。 今回の選定は2013年12月から始まり、2014年10月には4つに絞られた。この4地点はどこも過去に水が流れていた可能性が示されており、またローヴァーの活動可能な範囲内に、興味深い場所が存在していたという。そして着陸機の技術的な制約と、期待できる科学的成果との兼ね合いから、最終的にオキシア平原が選ばれた。 ESAでは、ローヴァーによる探査によって、過去、もしくは現在における火星の生命の証拠を見つけることを期待
Image Credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)は2015年10月23日、開発中の超大型ロケット「スペース・ローンチ・システム(SLS)」の詳細設計審査を完了したと発表した。 SLSはスペース・シャトルで使われていたロケット・エンジンやタンク、ブースターなどを流用、改修して開発され、「オリオン」有人宇宙船や、大きな質量の貨物の打ち上げに使われ、月や火星への有人宇宙飛行の実現を目指している。 エンジンの組み合わせなどによって打ち上げ能力を変えることができ、地球低軌道に70トンから、最大で130トンの打ち上げ能力をもつ。今回、詳細設計が終わったのは70トン級の「ブロックI」と呼ばれる構成である。 詳細設計が完了したことで、SLSは今後、実際に飛行する部品の製造などが始まり、2017年には製造された部品と設計とが適合しているかを審査する設計認証が予定されている。 現在のところ、SL
Image Credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年10月22日、宇宙ステーション補給機「こうのとり」(HTV)搭載型の小型回収カプセルに向けた技術開発の一環として、小型回収カプセルの模擬模型による高空落下試験を実施したと発表した。 現在、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙実験で生み出されたサンプルを地球に持ち帰るには、スペースX社の「ドラゴン」やロシアの「ソユーズ」宇宙船を使うしかなく、機会が限られている。そこでJAXAでは、利用機会の確保や拡大などを目的に、「こうのとり」に搭載することができる、小型の回収カプセルの研究を進めている。 試験は10月22日に、北海道大樹町の沖合いで行われた。模擬模型はヘリコプターで高度2kmまで運ばれ、10時46分ごろに切り離され、10時49分ごろに着水。パラシュートなどは正常に作動し、模擬小型回収カプセルによる落下試験は無
Image Credit: NASA/NOAA 米航空宇宙局(NASA)と米海洋気象庁(NOAA)は2015年10月20日、今年2月に打ち上げられた衛星「DSCOVR」が撮影した、地球の表面すべてに太陽光が当たった状態の「満地球」の写真を、準リアルタイムで配信するサーヴィスを開始した。 閲覧はWebブラウザからでき、静止画の他、1~数時間おきに撮影された画像をつないだ動画としても見ることができる。 こうした満地球の写真は、1972年12月7日に「アポロ17」の宇宙飛行士によって初めて撮影され、宇宙に浮かぶ青いビー玉のように見えることから「ザ・ブルー・マーブル」と呼ばれている。完全なブルー・マーブルを撮影するには、衛星の軌道や地球と太陽との位置関係が重要で、DSCOVRによって約43年ぶりに、1枚の画像による完全な「ブルー・マーブル」を撮影することができるようになった。 DSCOVRはNAS
Image Credit: Project Apollo Archive アポロ計画で、宇宙飛行士がカメラで撮影した写真の多くが、再スキャンによって高画質化され、キュレーションを経てFlickrで公開された。 このプロジェクトはNASAが実施したものではなく、Kipp Teagueさんが個人で行ったもの。Teagueさんはまず、米航空宇宙局(NASA)のジョンスン宇宙センターが原本の写真を再スキャンした高画質の画像を入手し、Eric Jonesさんら大勢の人々によって、公開が実現した。 現在までの公開枚数は8400枚を超えており、その1枚1枚が正しく分類され、解説が加えられるなど、的確なキュレーションが施されている。 アポロ計画は1960年代から70年代にかけて実施され、1969年7月20日に「アポロ11」が人類初の月面着陸に成功した。その後、1972年の「アポロ17」で計画が終了するまで
Image Credit: kremlin ロシアのプーチン大統領は2015年10月14日、ヴァストーチュヌィ宇宙基地からの最初のロケットの打ち上げを延期すると表明した。当初、打ち上げは今年12月に予定されていたが、4か月遅れの2016年4月ごろを新しい目処にするという。 ヴァストーチュヌィ宇宙基地は、ロシア極東のアムール州で建設が進められている新しい宇宙基地で、2011年から建設が始まり、2015年中にソユーズ・ロケット用の発射施設のみが完成、そして2018年に全体が完成する予定とされていた。 しかし、かねてより建設の遅れが続いており、また今年の春ごろには、建設会社による資金の横領や、作業員への賃金の未払いと、それに伴うストライキが起きているなど、さまざまな問題が発生していることが報じられていた。 これを受けプーチン大統領は、14日に同基地を視察し、その後行われた会議において、今年12月
Image Credit: Scratch 米国のスペースX社が挑戦している、「ファルコン9」ロケットの回収試験を体験できるゲームが、「Scratch」で公開された。 プレイヤーは、上空から帰ってきたファルコン9の第1段機体をうまく制御し、海上に浮かぶ船の上に降ろさなければならない。操作できるのは機体下部のロケット・エンジンの噴射と、上部のスラスターによる機体を左右に傾ける動作だけで、またあくまで「打ち上げを終えて地上まで戻ってきたロケットの第1段機体」であるため、噴射に使える推進剤の量も少ない。その中で、ゆっくりと、なおかつ垂直に降ろさなければならず、もし少しでも規定値を超えると、爆発、炎上してしまう。 ゲームそのものは、かつて米国のアタリ社が開発した、あの有名な「月面着陸ゲーム」と似ているが、地球の重力は月よりもはるかに大きいため、難易度はこちらのほうがはるかに高い。ステージは、船が固
Image Credit: NASA 2014年10月に起きた「アンタレス」ロケットの打ち上げ失敗について、ロイター通信やSpaceNewsなどは2015年9月25日、エンジンを供給したエアロジェット・ロケットダイン社が、ロケットを製造したオービタルATK社に対して、5000万ドルを支払うことで合意したと報じた。 失敗原因をめぐっては、両社が責任の押し付け合いを続けていたが、これにより論争は決着することになる。ただし、金額以上の詳細は不明である。 この事故は2014年10月28日に発生したもので、シグナス補給船運用3号機を載せたアンタレス・ロケットが打ち上げ直後に爆発し、墜落。シグナス補給船には国際宇宙ステーションに送り届けるための物資や実験機器などが搭載されていたが、すべて失われることになった。 オービタルATK社は事故の原因について、エアロジェット・ロケットダイン社から供給された第1段
Image Credit: Roskosmos ロシア連邦宇宙庁は2015年9月24日、ロシアの新宇宙基地「ヴァストーチュヌィ」に、最初の「ソユーズ2.1a」ロケットが到着したと発表した。これから組み立てが始まり、打ち上げは今年12月ごろに予定されているが、本当に打ち上げられるかはまだ不透明となっている。 ロケットは9月6日、貨物列車に載せられ、製造がおこなわれたRKTsプラグリェース社の工場を出発した。工場はロシアのサマーラにあり、極東のアムール州にあるヴァストーチュヌィ宇宙基地まで、ほぼロシア連邦を東西に縦断するように輸送された。 ロケットは各段や部品などが分かれた状態で輸送されているため、これからヴァストーチュヌィ宇宙基地の組立棟で、組み立て作業が始まることになる。 ヴァストーチュヌィ宇宙基地からロケットが打ち上げられるのはこれが初めてで、記念すべき第1号機となる。なお、ソユーズ2.
Image Credit: NASA 国際宇宙ステーション(ISS)に補給物資を送り届けた「こうのとり」5号機が、2015年9月30日の早朝、大気圏に再突入した。これにより約42日間にわたるミッションはすべて完了した。 「こうのとり」5号機は9月29日1時53分、ISSから放出され、単独で飛行を続けていた。そして29日23時7分、30日0時38分、5時8分の3回にわけて、軌道離脱のためのエンジン噴射をおこない、5時33分に大気圏に再突入した。 機体の大半は燃え尽きたと見られ、また燃え残った破片も5時47分ごろから6時13分ごろにかけての間に、太平洋上の安全な海域に着水したものと見られている。また機内には、ISSで発生したゴミが搭載されていたが、これらも機体といっしょに処分された。 これにより、「こうのとり」5号機の約42日間にわたるミッションはすべて完了したことになる。 今後、10月1日に
Image Credit: ISRO インド宇宙研究機関(ISRO)は2015年9月28日、天文衛星「アストロサット」を搭載した、「PSLV-XL」ロケットの打ち上げに成功した。アストロサットは宇宙を観測することを目指しており、インドにとっては初の本格的な天文衛星となる。 ロケットはインド標準時2015年9月28日10時ちょうど(日本時間2015年9月28日13時30分)、インド南部にあるサティシュ・ダワン宇宙センターの第1発射台(FLP)から離昇した。ロケットは順調に飛行し、約22分30秒後にアストロサットを分離、予定通りの軌道に投入した。続いて相乗りしていた、米国、カナダ、インドネシアの、計6機からなる超小型衛星もすべて予定通り分離された。 ●アストロサット アストロサットはISROが開発した天文衛星で、5つの観測機器をもち、可視光、紫外線、軟X線、硬X線で宇宙を観測し、中性子星やブラ
Image Credit: SpaceX 米国のスペースX社は2015年8月18日、「改良型ファルコン9」ロケットに装着される、新しい「マーリン1D」エンジンを公開した。 この新しいエンジンは、従来型と比べて見た目に変化はあまりないが、推力が15%向上している。なお、写真のエンジンは黒くなっているが、これは熱試験のためにコーティングされているためで、実際の打ち上げでは使われない。 このエンジンを装備するファルコン9ロケットは、「改良型ファルコン9」(Upgraded Falcon 9)、もしくは「ファルコン9 v1.2」と呼ばれている。 改良型ファルコン9では、第1段エンジンだけでなく、第2段エンジンの推力も向上。また第1段機体や第1段と第2段をつなぐ段間部の構造も改良されるほか、第2段の全長が伸び、推進剤の搭載量も増える。 これにより、打ち上げ能力は従来から約30%も増えるという。これま
Image Credit: 中央政府门户网站 中華人民共和国(中国)は2015年9月20日、新型ロケット「長征六号」の初打ち上げに成功した。長征六号は、これまで「長征」シリーズのロケットとは違い、は、すべてが新しく開発されており、きわめて高度な技術も使われている。長征六号の打ち上げ成功により、中国のロケットは新たな時代の幕開けを迎えた。 ロケットは中国標準時2015年9月20日7時1分(日本時間2015年9月20日8時1分)、山西省にある太原衛星発射センターから離昇した。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから約15分後に、搭載していた計20機の小型衛星、超小型衛星を分離した。 中国政府、中国国営メディアなどは打ち上げは成功と発表。また米軍の宇宙監視ネットワークも、長征六号と衛星が軌道に乗ったことを確認している。 米軍から公表された軌道データによると、衛星は高度約520km、軌道傾斜角約97度
Image Credit: sorae.jp 三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2015年9月18日、テレサット社の通信衛星「テルスター12ヴァンテージ」を搭載した「H-IIA」ロケット29号機を、2015年11月24日に打ち上げると発表した。 この29号機では「高度化」と呼ばれる、打ち上げ能力を向上させるための改良が初めて本格的に適用される。また、海外から受注した商業打ち上げとしては2例目で、また静止衛星としては初となる。 打ち上げ予定日は2015年11月24日で、時間帯は15時23分から17時7分(日本時間)の間に設定されている。また延期した際の予備期間として、11月25日から12月31日まで確保されている。打ち上げ予備期間中の打ち上げ時間帯は、打ち上げ日ごとに設定される。 打ち上げる衛星は、カナダの衛星通信大手テレサット社の新型通信衛星「テルスター12ヴァンテージ」で、海
Image Credit: NASA 米国の「アンタレス」ロケットに装着される、ロシア製の新しいロケット・エンジン「RD-181」が、今年7月にロシアから米国に輸送された。米航空宇宙局(NASA)が8月12日に発表した。 アンタレスはオービタルATK社(旧オービタル・サイエンシズ社)のロケットで、2014年10月に5号機が打ち上げに失敗。その原因が第1段ロケット・エンジンにあった可能性が高かったことから、現在同社は、ロケット・エンジンを新しくするなどの改良を施した、新しいアンタレスの開発を行っている。 この改良型では、失敗の原因と目された第1段エンジン「AJ-26」の使用を止め、新たに「RD-181」というエンジンを装備する。AJ-26はソヴィエト連邦で今から40年ほど前に製造されたエンジンを、現代のロシアと米国で改修したものだが、RD-181は現在も製造が続いているロシア製エンジンである
Image Credit: NASA 米航空宇宙局(NASA)が、2015年9月8日にTwitterに投稿した写真をめぐり、ちょっとした騒動が起きている。 NASAはこの日、現在国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のスコット・ケリー宇宙飛行士が撮影した、「太陽と地球」の写真をTwitterに投稿した。無数の星々を背景に、まるで地上に星がちりばめられたような夜の地球と、そして青白く輝く太陽が一緒に写った、息を呑むほど美しい写真である。 公開直後から多くの人々にリツイートされており、NASA自身もお気に入りのようで、Twitterのプロフィールのヘッダー画像に設定されている。 ところが、この写真とその説明に、疑問をもった人も大勢いた。もし、この青白く輝いている天体が、本当に太陽なのだとしたら、このように写真に写るはずがないためだ。 背景にある星の光や、地上にある都市の光は弱いため、それらを写
<img alt=Artist's impression of NASA's New Horizons spacecraft encountering a Pluto-like object in the distant Kuiper Belt." src="http://www.sorae.jp/newsimg15/0901nh-flyby.jpg" width="320" height="213" /> Image Credit: NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Southwest Research Institute/Steve Gribben ことし7月、史上初となる、冥王星の接近観測に成功した「ニュー・ホライズンズ」が、次に探査をする天体の候補が選定された。米航空宇宙局(NASA)が8月29日に発
Image Credit: NASA 米ボーイング社は9月4日、開発中の宇宙船CST-100を「スターライナー」(Starliner)と命名すると発表した。また、ケネディ宇宙センターにある同機の組み立てや整備、打ち上げ準備を行う施設も公開し、2017年に予定している宇宙飛行士を乗せた初飛行に向けて、準備が進んでいる様子をアピールした。 スペース・シャトルの引退以降、米航空宇宙局(NASA)は月や火星、小惑星などのより遠い目標に集中する代わりに、国際宇宙ステーション(ISS)のような地球低軌道への宇宙飛行士の輸送を民間企業の手にゆだねるという路線をとっており、その中でボーイング社とスペースX社の2社が、新しい宇宙船の開発にあたっている。 スターライナーはスペース・シャトルのような翼はもたず、アポロ宇宙船のようなカプセル形をしている。最大で7人の宇宙飛行士が乗ることができ、またISSへ飛行では
Image Credit: NASA/JPL-Caltech 米航空宇宙局(NASA)・ジェット推進研究所(JPL)は9月2日、ことし7月に不具合が発生した地球観測衛星「SMAP」のレーダー観測機器について、復旧を断念したと発表した。ただ、もうひとつの主要な観測機器である放射計は正常なことから、衛星の運用は今後も続けるとしている。 この問題は今年7月7日に発生したもので、SMAPに搭載されている観測機器のひとつである合成開口レーダーに何らかの問題が発生し、動かせない状態に陥っていた。 NASA/JPLでは対策チームを編成し、問題解決にあたってきた。これまでに得られた衛星の状態を示す信号(テレメトリー)の分析で、レーダーのパルスの出力を強くするための装置(HPA)の、低電圧電源に問題がある可能性が高いことがわかってた。対策チームは地上にある予備の部品なども使い、調査や試験が繰り返され、そのデ
Image Credit: 宇宙作家クラブ/sorae.jp 三菱重工業は8月19日、「こうのとり」5号機を打ち上げたH-IIBロケット5号機の、第2段機体の制御落下を計画通り実施し、成功した。8月24日、sorae.jpの取材に対して同社が明らかにした。 制御落下は、打ち上げ後のロケット機体を安全に処分することを目的として、H-IIBの2号機から行われているもので、今回で4機連続での成功となった。 衛星を打ち上げた後のロケットは、衛星とほぼ同じ軌道に乗ることになるため、長い間留まり続けると、他の衛星に衝突したり、残った推進剤やバッテリーなどが爆発してスペース・デブリ(宇宙ごみ)を発生させてしまう可能性がある。また、人家のある地域の上空で再突入すると、燃え残った破片が地上に落下し、人や建物に被害を与える可能性もある。 そこでJAXAや三菱重工では、「こうのとり」を打ち上げた後のH-IIBの
Image Credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月26日、金井宣茂(かない・のりしげ)宇宙飛行士を、国際宇宙ステーション(ISS)の第54/55次長期滞在搭乗員に任命したと発表した。打ち上げは2017年11月ごろの予定で、滞在期間は約半年間が予定されている。 金井さんは1976年に生まれ、2002年から海上自衛隊に入隊。そして2009年に宇宙飛行士候補者に選抜された。同期には、現在ISSに長期滞在している油井亀美也(ゆい・きみや)宇宙飛行士や、2016年6月に打ち上げ予定の大西卓哉(おおにし・たくや)宇宙飛行士がいる。 その後、ISSに搭乗できる宇宙飛行士としての資格を得るために訓練を重ね、2011年7月に、油井さん、大西さんと共に、宇宙飛行士として認定された。 その後も実際に宇宙へ行く日に向けて、日本や米国、ロシアなどでさまざま訓練を続けており、今年7月20日か
Image Credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月26日、X線天文衛星「すざく」(ASTRO-EII)の科学観測を終了すると発表した。今年6月1日に発生した通信の問題が解決できなかったためで、今後は運用を終了させるための作業を実施するという。 「すざく」は、日米の国際協力で開発されたX線天文衛星で、2005年7月10日に打ち上げられた。当初、目標寿命は2年とされていたが、それをはるかに超える約10年間にもわたって運用されていた。 しかし、今年6月1日以降、衛星の動作状況を知らせる通信が間欠的にしか確立できない状態が続いており、JAXAでは復旧運用を行っていた。 この問題は、バッテリーの劣化、もしくは故障による電力不足に起因すると推測されており、「すざく」は衛星の電源が失われて姿勢制御ができず、およそ3分間に1回の周期で無制御にスピンしている状態だと推定されていた。
Image Credit: sorae.jp 国際宇宙ステーション(ISS)に補給する物資を搭載した「こうのとり」5号機が、8月24日19時29分、ISSに到着した。作業は問題なくすべて順調に進み、予定よりも20分ほど早く到着した。 「こうのとり」5号機は今月19日に、H-IIBロケットによって打ち上げられた。ロケットは順調に飛行し、打ち上げから15分後に「こうのとり」が分離され、予定通りの軌道に入った。その後、計4回に分けた軌道変更を行い、徐々にISSに接近した。 そして2015年8月24日19時29分(日本時間、以下同)、ISSに滞在している油井亀美也宇宙飛行士が操作するロボット・アームによって「こうのとり」5号機がキャプチャー(把持)され、ISSに到着した。 当初、キャプチャーは19時55分ごろに予定されていたが、大幅に前倒しされることになった。その理由について、JAXA有人宇宙技術
Image Credit: JAXA 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月19日、陸域観測技術衛星2号「だいち2号」(ALOS-2)を使い、噴火警戒が続く桜島を緊急観測を実施していると発表した。 これは、気象庁の火山噴火予知連絡会からの要請を受けて、8月16日から行われているもので、観測データは国土地理院や関連防災機関にただちに提供され、地殻変動の解析が行われているという。 「だいち2号」はJAXAが開発した地球の観測を目的とした人工衛星で、2014年3月24日にH-IIAロケットで打ち上げられた。「だいち2号」には「PALSAR-2」と名付けられた合成開口レーダー(SAR)が搭載されており、夜間や雲の有無に関係なく、地表の様子を観測することができる。 今回公開された画像は、PALSAR-2によって得られたデータを、干渉SARと呼ばれる解析にかけたもので、桜島の南岳山頂火口の東側の広い範
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