全国的に生えている竹の一種、ハチクが一斉に枯れる現象が山陰両県を含め全国各地で起きている。120年に1度の現象とされている。枯れた竹の幹は風雨で折れやすく、景観悪化や道路、家屋への倒竹を心配する声が出ている。 「幹が折れるときに大きな音が出た」。浜田市後野町の虫谷昭則さん(77)が明かす。自宅裏手の竹林は10年前から徐々に枯れ始め、今は白くしなびた幹だけの状態になっている。家屋に向かって幹が折れ曲がった竹が何本か残る。数年前に業者に依頼して伐採したが、費用がかさみ、全てはできなかった。 町内の竹林もここ数年で相次いで枯れており、昨年はタケノコを確認できなかったという。虫谷さんは「少し前までは青々としていた。土砂崩れが起きないか心配だ」と案じた。 石央森林組合(浜田市金城町下来原)の渡辺寿専務もこの2、3年で枯れた竹が広がっていると感じる。今冬の積雪で幹が折れており「浜田市内の道路脇では倒竹