低ナトリウム血症は、体内のナトリウム量は変わらないのに水分量が過剰に増えて起きる病気。 肝硬変や心不全の患者は尿量を減らすホルモンの働きが強くなり、発症しやすい。 溶質に対して水分が過剰なことによって起こる血漿ナトリウム濃度が[136mgEq/L]以下になること。 全身の総ナトリウム量と比べて体内総水分量[TBW]が過剰であることを意味している 全身の総ナトリウム量=細胞外液[ECF]容量の状態に反映される 電解質異常のなかで、よくみられる病態 入院患者の1%にみられるといわれている 症状 症状は、人格変化・錯乱などの神経症状を引き起こし、重度になると筋肉のケイレンを引き起こし、死に至るケースもある。 軽微な症状から始まることもある 人格変化 傾眠 錯乱状態 大脳の浮腫 急性の低ナトリウム血症では脳細胞は血漿浸透圧の等張性がうまく調節できず、浮腫が起きる。その結果、中枢神経系の機能障害が起