佐藤姓は、藤原秀郷の六世孫、左衛門尉公清が佐藤を称するに始まる。 一都三県一道を除けば、宮城県、福島県、秋田県、山形県など東北地方に多い。 東北に多い理由は、公輔の子師清が出羽守の任期後に岩代国信夫郡佐場野邑に在住、曾孫師信は保延六年(1140)信夫庄司となり、子孫が奥羽地方に繁栄したことである。 後裔の佐藤継信・忠信の兄弟は源義経に終始随身して平家追討の諸戦に従ったことは有名である。 佐藤公清の曾孫義清は鳥羽院の北面の武士として仕えたが保延六年出家、西行法師となり歌人として有名である。 東北以外に多い新潟県の佐藤氏は佐渡守公清の佐渡+藤原、大分県の佐藤氏は佐藤公清の弟佐伯(波多野)経範の子孫で佐伯+藤原という複数由来説も存在する。 下野国佐野説もあるが現在の栃木県に佐藤姓は意外と少ない。 また佐藤は一般的に官職名由来と理解されているが、岩代国河沼郡佐藤分、越後国苅羽郡佐藤池新田、遠江郡敷