2018年は、中堅どころのアイドルグループが次々と解散し、大手事務所のアイドル事業からの撤退も目立った。アイドルシーンの衰退か……と新聞にまで載るようになった1年だったが、そもそもこの連載(もはや年に1回だが連載だ)では、2012年あたりからこうなると繰り返し言ってきたことである。しかし、それは別に予言のようなものではなく、単に産業構造として予測できていたものに過ぎない。 だって、こんなアイドルブームがいつまでも続くわけないじゃん。 「アイドル戦国時代」というバズワードに悪態をつき(今タイピングをしながらしみじみ懐かしい単語だと感じる)、2000年代半ばを思いだせばアイドルブームが終わった後も、それはそれで楽しいはずだと考える、この連載の基本姿勢は、2018年が終わろうとしている今も変わらない。 【2017年】2018年は焼け野原になるライヴ・アイドル・シーンを覚悟しよう~2017年アイド