VoIPでは符号化した音声データの伝送を行うためにRTP(Real-time Transport Protocol:リアルタイム転送プロトコル)を使用します。 RTPの特徴 一般的なRTPパケットの構造を(図6)に示します。 RTPの大きな目的は符号データのフレーミング(パケット化)を行い,RTPヘッダのシーケンス番号とタイムスタンプ情報を利用することにより, 送信側のパケット送出タイミングを受信側でも復元できるようにすることです。 伝送データのフレーミングを行うという点ではトランスポート層に近い役割を果たしますが, 効率良くリアルタイム制御を行うためにアプリケーション層で直接フレーミングを行います。 最適なフレーミング方法は符号データごとに異なりますので,RTPでは詳細な仕様を定義していません。 符号データごとの具体的なフレーミング方法,すなわちRTPパケットのフォーマットはIETFから