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今年の「#文学」
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執筆は98年初めに完了していたが出版は遅れに遅れ,ようやく2000年5月29日に刊行された。 定価は1万3650円! 執筆者への献本もないので,私自身まだ手にしていない。 (2000年6月,斉藤悦則) 『新マルクス学事典』(弘文堂より近刊予定)は,マルクスをその時代状況に即してとらえかえそうというものである。すなわち,19世紀という歴史空間のなかでのマルクスを見つめなおそうと企図する。等身大のマルクス,あるいは小物だった時代のマルクスをそのままリアルに眺めたい。 私は次の6項目を担当した:プルードン,『所有とは何か』,『人類における秩序の創造』,『貧困の哲学』,『哲学の貧困』,プルードン主義。 *印はこの事典の別項を意味する。[]内の数字はマルクス・エンゲルス全集(大月書店)の巻数とページ数をさす。 (1998年3月,斉藤悦則) 『プルードン』 [Pierre-Joseph Proudho
無政府資本主義(アナルコ・キャピタリズム)をめぐるひとつの論争を紹介します。(1997年9月30日) 『鹿児島県立短大紀要』48号(1997年12月,pp.37~47)に掲載。 はじめに アナーキーは俗に無秩序や混乱をさす言葉として使われるが,語源(an+archy)的にいえばそれは無支配,無強制を意味する。すなわち,アナーキーの本来の意味は社会に自由が横溢する状態,強制によらずとも秩序が自生するありさまなのである1)。 したがって,アナーキズムはマルクスのいう共産主義,すなわち「各人の自由な発展が,全体の自由な発展の条件となる」ような社会の志向と親和的であるといえる。じじつ,バクーニンはマルクスに多くを学びつつ,アナーキスト共産主義者を自称した。社会運動の歴史において,アナーキストは共産主義者とするどく対立し,ほとんど敵対関係のなかにあることの方が多いけれども,大きくいえばアナーキストは
プルードン『所有とは何か』(1840年)の第一章(および第二章の途中まで)の翻訳である。 2010年の春,某出版社から声がかかり,喜んで翻訳に取り組み,以下に示す第一章の訳稿を編集部に提出した(5月末)。しかし,なぜか企画は立ち消えになった模様。 2010.06.22 斉藤悦則 凡例 ( )は原著者のもの。 [ ]は訳者による補い。 イタリックの単語→〈 〉 イタリックの文章→《 》 大文字→【 】 《 》→「 」 原注は(*)で示し,直後の段落の前に原注部分を訳した。 改行を原著より少し増やした。 第一章 本書における方法論 —— 革命というものの考え方 《奴隷制とは何か》と問われたら,《それは人殺しである》と答えよう。そういう短い答えでも,すぐに理解してもらえるはずだ。人間から考える力や意志や人格を奪うのは,その人の命を奪うに等しい。したがって,人を奴隷にするのはその人を殺すに等しい。
2005年3月31日付で『日仏社会学叢書』第3巻(恒星社厚生閣)として出版されました。 斉藤悦則・荻野昌弘編『ブルデュー社会学への挑戦 』というタイトルがつきました。 以下のテキストは pp.87~109 所収。 ブルデューが没した年(二〇〇二年)の秋、日仏社会学会の大会は「ブルデュー追悼コロシアム」と題するシンポジウムを催した(注1)。晩年のブルデューの活動を追ったドキュメンタリー映画「社会学は格闘技だ」(注2)のビデオを流しながら、そのタイトルにふさわしく、ブルデューに対する肯定的な立場と否定的な立場での議論を戦わせようという企画である。私は「否定的な立場」でこれに参加した。いわば「かませ犬」の役回りを割り当てられた。 社会学の「学界」のほとんど埒外に属する私にとって、これは気軽に引き受けられる立場であった。準備作業そのものにも負担感はなかった。ブルデュー好きの人々にとっては不愉快なこ
アナーキズムとマルクスの思想の親和性を眺めてみました。 この文は『マルクス・カテゴリー事典』(青木書店,1998年3月)の一項目「アナーキズム」(pp.14~17)のために書いたものです。 この事典は,まずマルクスの文章をいくつか冒頭にかかげて,その意味を解説するという体裁になっております。(マルクスの著書名のあとの数字は邦訳『マルクス・エンゲルス全集』の巻数-頁数をあらわします) [マルクスのテキスト] A 私はユーモアを好む者だ。ところがこの法律はまじめに書けと命じる。私は遠慮会釈しない者だが,それなのにこの法律は私の文体が謙虚であれと命じる。[…しかし,ほんとうの謙虚さとは]それぞれの自然にたいし,その本質的性格にしたがってふるまうという,普遍的な自由さをいうのである。(『プロイセンの最新の検閲訓令にたいする見解』1-6) B 現実の個別的な人間が[…]個別的人間のままでありながら[
斉藤悦則の節句働き ◇翻訳(書籍になったもの) 書名著者出版社発行年共訳者など 哲学書簡ヴォルテール光文社古典新訳文庫2017 単訳 寛容論ヴォルテール光文社古典新訳文庫2016 単訳 カンディードヴォルテール光文社古典新訳文庫2015 単訳 貧困の哲学(上下)プルードン平凡社ライブラリー2014 10月・11月 単訳 自由論J・S・ミル光文社古典新訳文庫2012 単訳人口論マルサス光文社古典新訳文庫2011 単訳高齢社会と生活の質 フランスと日本の比較からモニク・ルグラン専修大学出版局2003佐々木交賢,P・アンサール編出る杭は打たれる フランス人労働司祭の日本人論アンドレ・レノレ岩波書店 岩波現代文庫2002花田昌宣と共訳岩波書店 同時代ライブラリー1994 文化遺産の社会学アンリ・ピエール・ジュディ新曜社2002 荻野昌弘 編構成的権力 近代のオルタナティブアントニオ・ネグリ松籟社1
斉藤悦則 生存確認用ブログ つぶやき(2024-03-18 up) 過去のつぶやき(2022年1月~) 翻訳など (2021-10-20 up) E-mail : kago.saito @ gmail
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