モウズイカ属の仲間は、ヨーロッパから日本へは明治時代に伝来した帰化植物で、 ロゼット状の葉の基部から、翌年夏長い茎先に総状花序を伸ばし黄色い小花を咲かせる ゴマノハグサ目ゴマノハグサ科モウズイカ属の二年草です。 学名の Verbascum(ヴェルバスクム)とは、ギリシャ語で、髭の生えている者という意味で、 和名の毛蕋花とは、「毛」が「(雄)蕊」に生えている「花」ということに因みます。 モウズイカの代表品種には、 ビロードモウズイカ(天鵞絨毛蕊花)と、 アレチモウズイカ(荒地毛蕋花、学名:Verbascum blattaria) があります。 いずれも背丈と開花期は同じですが、花と葉の形が少し異なります。 アレチモウズイカは花付きが疎らで花弁は開いて咲き、葉は緑色をしており、葉の大きさは上方と下方とでさほど変わりません。 対するビロードモウズイカは、花が密に咲き、花弁は開かず、葉に目立つ毛が