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大そうじへの備え
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2022年9月現在、国内における新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の感染者数の増加は少し緩やかになりつつありますが、2022年7月から始まった第7波では感染者数の急増に伴い、小児の患者数が増加し、それに応じて重症化する小児患者も増加しました。当学会では2022年8月10日に「5~17歳のすべての小児に新型コロナワクチン接種を推奨する」方針を提示しました。これはこの年代の小児において、新型コロナワクチンに関する有効性と安全性に関する情報が多く蓄積され、COVID-19の重症化予防に寄与することが確認されたことをふまえての判断でした。 生後6か月以上5歳未満の小児への新型コロナワクチン接種についても、これまでの5~17歳の小児におけるワクチンの有益性も考慮したうえで、メリット(発症予防)がデメリット(副反応等)を上回ると判断しています。現時点では、有効性や安全性に関わるデータは
2022年8月現在、国内における新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の急増に伴い、小児の患者数が増加し、それに応じて重症化する小児患者も増加しています。「新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~(最終改訂2021年11月)」、「5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方(最終改訂2022年3月)」を発出した当初から現在にかけて、新型コロナワクチンに関する有効性と安全性に関する情報が多く蓄積されてきました。特に、小児におけるCOVID-19の重症化予防に寄与することが確認されたことをふまえ、メリット(発症予防や重症化予防等)がデメリット(副反応等)を更に大きく上回ると判断し、健康な小児へのワクチン接種は「意義がある」という表現から、「推奨します」という表現に変更する方針としました。以下に理由と考え方を示します。 日本小児科学会は、
2022年8月10日で「新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~」および「12~17歳の小児に対する新型コロナワクチン追加接種について」は「5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」に統合されました。ご確認ください。 「5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」 本件に関する問い合わせは、情報管理の観点から、FAXのみに限らせていただきますことをご理解いただけますようお願い申し上げます(対応には日数を要すること、個別のお問い合わせには対応できない場合もありますことを予めご了承ください)。 <お問合せ先> 公益社団法人日本小児科学会事務局 〒112-0004 東京都文京区後楽1-1-5水道橋外堀通ビル4階 FAX:03-3816-6036
新型コロナウイルス感染症の流行第5波は感染性がより高いデルタ株が主流となっており、成人にも子どもにも陽性者が急増し、特に子どもの増加率が高くなっています1)。現在の状況から、2学期の学校での感染者の増加が強く懸念されます。子どもたちの学校生活の確保は極めて重要ですが、感染爆発段階の地域では、社会活動の強度な制限と同様、学校活動にも安全や感染対策の観点から、これまで以上の活動制限が求められる状況です。 現時点でこれからの感染状況を正確に予測することは困難ですが、2学期の学校再開については、全国一律の一斉休校を行うのではなく、それぞれの地域の感染状況に合わせて、やむを得ない場合には休校や学級閉鎖や分散登校などを考慮する必要があります。行政には、教育委員会や学校設置者等がそうした判断を行う際の具体的な基準やその期間の適切な目安を提示するとともに、日本学校保健会が運営する「学校等欠席者・感染症情報
【回答】 ワクチン接種を推奨します。子どもへの新型コロナワクチンに関する有効性と安全性に関する情報が蓄積され、メリット(発症予防や重症化予防など)がデメリット(副反応など)を更に大きく上回ると判断したため、今回の改訂で「意義がある」という表現から、「推奨する」に変更しました。 【新型コロナワクチンを接種するメリット】 ①小児患者数の急増に伴い、以前は少数であった重症例と死亡例が増加しています。具体的には、オミクロン株流行以降は小児に特有の疾患であるクループ症候群、熱性けいれんが増加し、脳症、心筋炎などの重症例も報告されています。子どもにおけるオミクロン株を含めた重症予防効果が、40〜80%程度認められることが確認されました。 ②自分自身が免疫を持つことが周囲の人を守ることにつながり、大勢の人がワクチンを受けることにより、流行を抑えることが出来ます。 【新型コロナワクチンを接種するデメリット
2022年8月10日で「5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」および「12~17歳の小児に対する新型コロナウイルスの新型コロナワクチン接種に対する考え方」「12~17歳の小児に対する新型コロナワクチン追加接種について」は「5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」に統合されました。ご確認ください。 「5~17歳の小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方」
2020年の新型コロナウイルス感染症(Coronavirus disease:COVID-19)のパンデミックが続く中、2020年後半から海外各地で検出されるようになった変異ウイルスは日本国内でも検出されています。2021年4月現在、変異ウイルスの検出割合が増加し、患者数が急増しています。従来ウイルスは小児への感染が少なく、小児集団での小規模感染者集団(クラスター)の発生は極めて稀でしたが、成人の変異ウイルス感染者の増加に伴い、小児集団でのクラスター発生も散見されるようになってきました。そこで、日本小児科学会では、2021年4月現在のCOVID-19小児患者の発生および変異ウイルスの動向とともに、学校等における感染対策について見解をまとめました。
乳幼児のマスク着用の考え方 要旨 乳幼児のマスク着用には危険があります。特に2歳未満の子どもでは、気をつけましょう。 乳幼児は、自ら息苦しさや体調不良を訴えることが難しく、自分でマスクを外すことも困難です。また、正しくマスクを着用することが難しいため、感染の広がりを予防する効果はあまり期待できません。むしろ、次のようなマスクによる危険性が考えられます。 ・呼吸が苦しくなり、窒息の危険がある。 ・嘔吐した場合にも、窒息する可能性がある。 ・熱がこもり、熱中症のリスクが高まる。 ・顔色、呼吸の状態など体調異変の発見が遅れる。 特に、2歳未満の子どもではこのような危険性が高まると考えます。 子どもがマスクを着用する場合は、いかなる年齢であっても、保護者や周りの大人が注意することが必要です。感染の広がりの予防はマスク着用だけではありません。保護者とともに集団との3密(密閉、密集、密接)を避け、人と
これまで小児の新型コロナウイルス感染症の診療に関連した論文を分野別に掲載しておりましたが、2022年6月からは、診療の参考となる論文を紹介してまいります。 【2023年6月1日掲載】 「SARS-CoV-2の検査後に入院を要さなかった小児(children and young people: CYP)における健康と幸福に関する自然経過:12か月間の前向き研究」 英国において、2020年10月から2021年3月の間に、急性期(ベースライン)においてSARS-CoV-2のPCR検査後、入院を要さなかった11〜17歳の小児(children and young people: CYP)を対象とし、6か月と12か月後におけるアンケートを行った。ベースライン以降、途中で新たにSARS-CoV−2陽性となった例は除外され、最終的に5,086人が12か月間の評価対象となった。その内訳はSARS-CoV-
※出来るだけエビデンスレベルの高い研究報告を取り上げたが、全ての文献を網羅した系統的レビューではない。またCOVID-19に関する知見は日々刷新されていることから、その多くは暫定的なものである。 要 旨 COVID-19患者の中で小児が占める割合は少ないが、感染の拡大に伴ってその割合が増えてきた。 学校や保育所におけるクラスターは起こっているが、社会全体から見ると多くなく、小児COVID-19症例の多くは家族からの感染である。 小児は成人と比べて感染しにくい可能性が示唆された。 小児COVID-19症例のSARS-CoV-2排泄量は、成人と比べて同程度である。 小児COVID-19症例では、SARS-CoV-2は鼻咽頭よりも便中に長期間そして大量に排泄される。 小児COVID-19症例は成人例と比べ軽症であり、死亡例はほとんどない。 ほとんどの小児COVID-19症例は経過観察または対症療
新型コロナウイルス感染症に関するQ&Aについて 2020年2月14日 更新:2020年2月28日(3月16日項目追加) 更新:2020年3月24日 更新:2020年4月20日 更新:2020年5月13日 更新:2020年8月 27日 日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会 新型コロナウイルス感染症について、小児における症状や注意点に関するQ&Aを作成いたしました。ご参考になれば幸いです(2020年8月1日現在版を掲載しました)。 2020年8月に改訂した主な内容については新型コロナウイルス感染症に関するQ&A改訂点について(2020年9月)をご確認ください。 新型コロナウイルス感染症に関するQ&A(2020年8月1日現在) 新型コロナウイルス感染症に関するQ&A PDF 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は2020年8月1日現在、全国的に急速な患者の増加が確認されています。子
日本小児科学会の「知っておきたいわくちん情報」 (日本版Vaccine information statement(VIS)) <一括ダウンロード> 総論(A-01~A-10) 各論(B-01~B-14) <各々のダウンロードは以下から> 総論
2021年 新型コロナワクチン~子どもならびに子どもに接する成人への接種に対する考え方~(2021年11月2日改訂) 小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)診療コンセンサスステートメント 小児における新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の現状と感染対策についての見解 小児COVID-19関連多系統炎症性症候群(MIS-C/PIMS)診療コンセンサスステートメント 2020年 ワクチン接種後の接種間隔の規定変更に関する考え方 日本小児科学会の予防接種の同時接種に対する考え方(2020年11月24日更新) 小児の新型コロナウイルス感染症に関する医学的知見の現状 ロタウイルスワクチン定期接種化に関するQ&A(医療関係者対象)について ロタウイルスワクチンのEDチューブや胃瘻管を介した接種に関する提言 新型コロナウイルス感染症流行時における小児への予防接種につい
日本脳炎罹患リスクの高い者に対する生後6か月からの日本脳炎ワクチンの推奨について 2016年2月 公益社団法人日本小児科学会 予防接種・感染症対策委員会 日本脳炎は、日本脳炎ウイルスを保有する蚊にさされることで感染します。日本脳炎ワクチンの普及と生活環境の改善により、日本脳炎患者発生は最近少なくなっていますが、毎年各都道府県で実施されているブタの抗体保有状況をみると日本脳炎ウイルスは西日本を中心に広い地域で確認されています。 現在、日本における日本脳炎ワクチンの1期の標準的接種時期は、初回接種として3歳に達した時から4歳に達するまでの期間に、6日以上(標準的には6日から28日まで)の間隔をあけて2回、初回免疫終了後6か月以上(標準的にはおおむね1年)あけて1期追加として4歳に達した時から5歳に達するまでの期間に1回となっています。ただし、定期接種の1期として接種可能な時期は生後6~90か月
HOME > 過去のお知らせ > B型肝炎ワクチン供給不足が見込まれる現状での医療施設における対応 -日本小児科学会 予防接種・感染症対... 2015年10月に、一般財団法人化学及血清療法研究所(化血研)が製造販売するワクチン製剤等の承認書と製造実態の齟齬等について、厚生労働省へ報告が適切になされなかったことが明らかとなり、現在もB型肝炎ワクチンの出荷自粛要請が継続されています。 国内では、他社のB型肝炎ワクチンが市販されておりますが、その供給には限界があり、来年早々には不足する見通しです。 このような状況において、優先的に接種されなくてはいけないのが、 ① 母子感染予防のためのワクチン接種 ② HBs抗原陽性の血液による針刺し等の汚染事故後のB型肝炎発症予防のためのワクチン接種 ③ 家族内にB型肝炎キャリアの方がいる場合の乳児へのワクチン接種 です。各医療施設においては、これらの対象へ
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会 医療現場では毎日、傷害を受けた子どもたちの診療を行っています。小児科医は、「こんな事故が起こるのか」とびっくりする事例に遭遇していますが、それらは単発で症例報告されることもほとんどありません。その情報がないため予防策にはつながらず、漫然と同じ傷害が起こっています。重症度が高い傷害を繰り返さないためには、発生状況を詳細に記録することが不可欠です。 そこで、こどもの生活環境改善委員会では、2008年に日本小児科学会雑誌と学会ホームページに「Injury Alert(傷害速報)」の項目を設けました。また、2011年からは学会ホームページに「類似事例」の掲載を開始しました。 この速報は症例報告ではありません。傷害の事実のみをできる限り正確に記載しました。また、当委員会の「傷害速報」担当が簡単なコメントを記載しています。日本小児科学会へはこれまで多数の投稿を
やり直しのゲームのとき、事故が発生した。本人はテーブルに置かれたヘリウムガス入りスプレー缶を右手に持ち、左手で鼻をつまみ、司会者の合図で口にくわえて吸引した。4秒ほどして缶を口から離した直後から右手を震わせ始め、約5 秒後に後方へ卒倒した。受け身は取れずに後頭部を強打し、全身性強直性間代性けいれんを起こした。速やかに救急要請された。 救急隊の覚知は18 時8 分、現場到着は18 時16 分、当院到着は18 時42 分であった。救急隊が接触した時は軽度の意識障害(日本昏睡尺度Japan Coma Scale(JCS)で20)と低酸素血症(SpO2:89%)を認め、酸素投与を受けながら搬送された。 患児に基礎疾患はなく、家族歴にも特に問題はない。 当院搬送時には四肢の硬直が強く、ジアゼパムの投与を受け頓挫した。頭部CT 写真には異常所見を認めなかったが、胸部CT 写真で広範囲の皮下・縦隔気腫と
日本小児科学会こどもの生活環境改善委員会 Injury Alert(傷害速報) No. 53 ヘリウムガス入りスプレー缶の吸引による意識障害 事 例 年齢:12 歳 5 か月 性別:女 体重:36kg 身長:149cm 傷害の種類 意識障害 原因対象物 ヘリウムガス入りスプレー缶(市販の変声用のパーティーグッズ:ヘリウム 80%,酸素 20% の混合ガス) 臨床診断名 脳空気塞栓症の疑い 発 生 状 況 発生場所 テレビ局のスタジオ内 周囲の人・状況 番組の共演者と合わせて 5 人で横に整列していた.正面にテーブルがあり,ヘリウムガス 入りのスプレー缶(容量は 5,000cc,一回用)が 5 つ置かれていた.向かいに司会進行のア ナウンサー,その周りにはテレビ局関係者,その他共演者が 21 人いた.1 本のみガスが充 填されたものであり,残りの 4 本は事前にガスを抜き切った,いわゆる空の
「ホメオパシー」への対応について 日本学術会議金澤一郎会長は 2010 年 8 月 24 日付けで下記のような談話を発表しました。 日本小児科学会はその内容に賛成します。 2010 年 9 月 19 日 社団法人 日本小児科学会 会長 五十嵐 隆 「ホメオパシー」についての会長談話 ホメオパシーはドイツ人医師ハーネマン(1755 - 1843 年)が始めたもので、レメディー (治療薬)と呼ばれる「ある種の水」を含ませた砂糖玉があらゆる病気を治療できると称 するものです。近代的な医薬品や安全な外科手術が開発される以前の、民間医療や伝統医 療しかなかった時代に欧米各国において 「副作用がない治療法」 として広がったのですが、 米国では 1910 年のフレクスナー報告に基づいて黎明期にあった西欧医学を基本に据え、 科 学的な事実を重視する医療改革を行う中で医学教育からホメオパシーを排除し、現在の
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